不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディング投資の手数料は?節約の方法とは

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#投資初心者
こんにちは。投資家・ブロガーの中田健介です。

不動産クラウドファンディングソーシャルレンディング投資を行うにあたり、さまざまな手数料がかかります。かかる手数料はサービスにより異なりますが、各サービスではどのタイミングでどういった手数料がかかるのでしょうか。

今回はこの点について解説します。

不動産クラウドファンディングでかかる手数料

不動産クラウドファンディングでかかる手数料は大きく「入金手数料」と「出金手数料」があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.入金手数料

投資の際に、サービス事業者で預託金口座へ入金する際にかかる手数料です。入金手数料は顧客である投資家が負担するのが一般的です。

入金手数料は金融機関や入金する金額によって異なりますが、メガバンクの場合は3万円以上が手数料が変わるラインです。3万円未満の場合は150円前後、3万円以上の場合は200〜300円程度の手数料がかかります。

ネット銀行の場合は手数料が安くなるケースが多く、住信SBIネット銀行は金額にかかわらず一律88円、GMOあおぞらネット銀行は同じく75円となっています。

なお、「大家どっとこむ」や「property+(プロパティプラス)」などでは、GMOあおぞらネット銀行から入金する場合は手数料を無料としています。

2.出金手数料

サービス事業者の預託金口座から、投資家自身の銀行口座に出金する際にかかる手数料です。「COZUCHI(コヅチ)」や「ヤマワケエステート」「利回りくん」など、事業者によっては無料(事業者負担)としているところもあります。

また、「CREAL(クリアル)」では出金先口座が楽天銀行の場合は一律105円、楽天銀行以外で出金額が3万円未満の場合は150円、3万円以上の場合は229円とするなど、出金先金融機関によって無料になったり手数料が変わったりするケースもあります。

不動産クラウドファンディングでかかる手数料の例

以下は、代表的な不動産クラウドファンディング各サービスでかかる手数料の一覧です。

サービス名 入金手数料 出金手数料
COZUCHI 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
CREAL 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・出金先口座が楽天銀行の場合:105円(税込)
・出金先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円未満の場合:150円(税込)
・出金先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円以上の場合:229円(税込)
ヤマワケエステート 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
TECROWD(テクラウド) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・出金先口座が楽天銀行の場合:無料(事業者負担)
・出金先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円未満の場合:150円(税込)
・出金先口座が楽天銀行以外、出金金額が3万円以上の場合:229円(税込)
利回りくん 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
Jointo α(ジョイントアルファ) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
大家どっとこむ 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行の場合:無料
・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行以外の場合:145円(税抜)
TSON FUNDING(ティーソンファンディング) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・匿名組合ファンドの場合:無料(事業者負担)
・任意組合ファンドの場合:顧客負担
TOMOTAQU 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行の場合:125円
・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行以外の場合:250円
※ファンドの償還後は、1回限り手数料無料

ソーシャルレンディングでかかる手数料

ソーシャルレンディングでも同様に、「入金手数料」と「出金手数料」がかかります。

1.入金手数料

サービス事業者の預託金口座への入金時にかかる手数料です。基本的には不動産クラウドファンディングと同様、投資家側の負担となります。

ちなみに「Crowd Bank(クラウドバンク)」では、「即時入金」と「通常入金」という2種類の入金方法があり、それぞれで入金手数料が異なります。

  • 即時入金の場合:無料(事業者が負担)
  • 通常入金の場合:顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる

2.出金手数料

サービス事業者の預託金口座から、投資家自身の銀行口座に出金する際にかかる手数料です。事業者によっては無料のケースもあります。 なお、海外のプロジェクトも扱う「クラウドバンク」では、日本円と外貨で出金手数料が異なります。

  • 日本円の出金手数料:無料(事業者が負担)
  • 外貨の出金手数料:出金先として登録または指定した外貨出金先口座がみずほ銀行の口座の場合は1,500円、他の銀行口座の場合は6,500円(いずれも税抜)
    ※金融機関によっては外貨を受け取る際に別途手数料が発生する場合もある

ソーシャルレンディングでかかる手数料の例

以下は、代表的なソーシャルレンディング各サービスでかかる手数料の一覧です。

サービス名 入金手数料 出金手数料
Funds(ファンズ) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
OwnersBook(オーナーズブック) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 一律330円(税込)
Bankers(バンカーズ) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる
※GMOあおぞらネット銀行からの振込手数料は無料
無料(事業者負担)
AGクラウドファンディング 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる ・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行の場合: 無料
・出金先口座がGMOあおぞらネット銀行以外の場合: 一律 145円 (税込) 
Crowd Bank(クラウドバンク) ・即時入金の場合: 無料(事業者負担)
・通常入金の場合: 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる
日本円の出金手数料:無料(事業者が負担)
  • 外貨の出金手数料:出金先として登録または指定した外貨出金先口座がみずほ銀行の口座の場合は1,500円、他の銀行口座の場合は6,500円(いずれも税抜)
    ※金融機関によっては外貨を受け取る際に別途手数料が発生する場合もある
  • Funvest(ファンベスト) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
    LENDEX(レンデックス) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
    CAPIMA(キャピマ) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 無料(事業者負担)
    Pocket Funding(ポケットファンディング) 顧客負担。振込手数料は利用する金融機関によって異なる 顧客負担。みずほ銀行の振込手数料に準ずる

    手数料を節約するには?

    手数料の節約

    上述の通り、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングでは、入出金手数料が顧客負担となるサービスが多くあります。

    入出金手数料は1回あたり数百円程度ですが、積み重なると投資収益を悪化させる可能性があります。では、この入出金手数料を少しでも節約するにはどうすればよいでしょうか。

    そのためには、「1回あたりの入出金額を増やし、入出金の回数を減らす」という方法が有効です。少額ずつ入出金するのではなく、ある程度まとまった額を入出金することで、手数料を節約することができます。

    工夫次第でクラファン投資の手数料は安くできる

    今回は不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディング投資にかかる手数料について解説しました。

    普段はそれほど手数料を意識することはないかも知れませんが、「チリも積もれば山となる」という言葉もあるように、回数を重ねれば馬鹿にならない金額となるかもしれません。

    多くのサービスでは「よくある質問」などで手数料について詳しく解説していますので、利用しているサービスについても調べてみるとよいでしょう。または「(サービス名)+ 手数料」といったキーワードでWeb検索してみるのも有効です。

    今回の記事を参考に、手数料の節約も意識しつつ資産運用に取り組んでいきましょう。

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    • 記事を書いた人 中田健介

      IT系企業に勤務する傍ら、2010年からソーシャルレンディングでの資産運用を開始。同時にブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設。 著書に「年利7%! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」(ぱる出版)がある。

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