ソーシャルレンディングとは?利回りや仕組み、メリット・デメリットをわかりやすく解説

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#用語解説 #投資の仕組み・スキーム
ソーシャルレンディングは、高い利回りや少額から投資が可能であること、インターネットで取引ができるという手軽さもあり、投資初心者にも注目されています。反面、投資には必ずリスクがあることから、場合によっては、元本割れや貸倒れにより大切な資産を失う可能性もあり得ます。しかし、投資は、正しく理解すればリスクを軽減することができます。

そこで本記事では、ソーシャルレンディングとはという基本から、メリット・デメリット、投資の始め方などを解説します。これからソーシャルレンディングを始めようかと検討している方は、ぜひ参考にしてください。 

そもそもソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングとは、「資金を調達したい企業」と「資産運用したい投資家」をインターネット上でつなぐサービスです。投資家は、自己資金を貸すことで利子を受け取れますし、企業側は銀行など金融機関から融資を受けなくても資金の調達ができます。企業と投資家をつなぐ役目は、ソーシャルレンディング事業者が担います。

投資家の利益は、融資先企業から支払われる利子です。運用期間中、定期的に分配金を受け取り、運用終了後には元本が戻ります。

なお、仲介するソーシャルレンディング事業者は、投資家から資金を募るという金融サービスを提供するため「第二種金融商品取引業」と、企業へ集めた資金を融資する「貸金業」の両方の登録が必要です。 

ソーシャルレンディングが注目されている理由

ソーシャルレンディングは、「資金を借りたい企業側」と「利回りの高い資産運用をしたい投資家」の双方のニーズを満たすサービスといえます。

例えば、立ち上げ間もない企業では、金融機関から融資を受けることが難しい場合があります。しかし、ソーシャルレンディングを利用することで、柔軟な資金調達ができます。また、投資家は少額から預貯金などより高い金利で資産運用ができます。

加えて、インターネット上で取引可能で、出資さえすれば償還まで値動きのチェックも必要なしという、時間も手間もかけず利益が得られる、投資家にとってタイムパフォーマンスを具現化した投資手段なのかもしれません。

ソーシャルレンディングのファンドの種類

ソーシャルレンディングの事業者が扱うファンドは、主に以下の3種類に分けられます。
  1. 事業・企業支援型ファンド
  2. 不動産型ファンド
  3. インパクト投資・社会貢献型ファンド

それでは、以下で詳しく見ていきましょう。

 

1.事業・企業支援型ファンド

事業を支援したり、企業自体を支援することを目的としたファンドが、「事業・企業支援型ファンド」です。次に紹介する不動産型ファンドと並び、多くのソーシャルレンディング事業者が取り扱っています。

融資対象となる企業は、スタートアップ企業から中小企業、上場企業まで幅広くあります。

そのため、利回りや事業内容だけではなく、企業の財務状況や経営状況といったファンダメンタルズ分析までしっかり行った上で投資検討をする必要があります。

2.不動産型ファンド

不動産関連事業を行う企業に向けて出資することを目的としたファンドが、「不動産型ファンド」です。融資を受けた企業は、不動産の取得や建築などに資金を使用します。

不動産担保付きならリスク軽減になる

不動産型ソーシャルレンディングには、不動産担保付きのファンドがあります。もし、企業が倒産し貸倒れが起こった場合でも、担保があることで債権が回収できたり、出資金の毀損リスクを抑えたりすることができます。

3.インパクト投資・社会貢献型ファンド

社会問題や環境問題の解決に取り組む企業支援を目的としたファンドが、「インパクト投資・社会貢献型ファンド」です。インパクト投資は、投資によるリターンだけではなく、社会貢献によるポジティブなリターンが期待できるため、近年注目されている投資です。

ソーシャルレンディングにおいては、太陽光発電・風力発電・バイオマス発電などの「再生可能エネルギー」を開発・提供するファンドや、発展途上国や貧困者を支援する「マイクロファイナンス」に関するファンドが多く見られます。

ソーシャルレンディングのメリット

ここでは、ソーシャルレンディングのメリットを3つ紹介します。

メリット1.利回りの高さ

ソーシャルレンディングの大きな魅力は利回りの高さです。利回りは、事業者やファンドにより異なりますが、3%〜7%程度がボリュームゾーンです。メガバンクの定期預金の金利が0.002%であることを考えると、金利は数千倍もの違いになります。

しかし、極端に利回りが高いものは注意も必要です。利回りが高ければ、企業の返済負担も大きくなり、利息の支払いに遅れが生じるリスクが高いということです。いわゆるハイリスク・ハイリターンです。

最初は、無理をせず平均的な利回りのファンドに投資するのが無難です。また、一つのファンドだけではなく、いくつかのファンドに分散投資することも、リスクの軽減になります。

メリット2.少額から投資が可能

投資には、現物不動産投資のようにまとまった資金が必要な投資や、積立型の投資信託のように、少額でもコツコツ長期間運用しないと利益が出にくい投資などさまざまな種類があります。

その点、ソーシャルレンディングは、1口1万円程度から投資が可能、そして短期運用でも利益を得られることから、お小遣い程度でも投資が始められるのが魅力です。

メリット3.運用に手間がかからない

株式投資や投資信託は、社会情勢や為替変動の影響を受けて元本や配当金が変動することがあります。そのため、投資家は運用中も小まめな情報収集が必要になります。

一方、ソーシャルレンディングは、元本の価格変動がなく、利回りもあらかじめ決まっているため、投資後に情報収集は必要ありません。運用が開始されれば、償還まで定期的に分配金を受け取れるという手間の少ない投資です。

ソーシャルレンディングのデメリット

続いて、ソーシャルレンディングのデメリットを3つ紹介します。

デメリット 1.中途解約できない

ソーシャルレンディングは、一旦運用を始めると、基本的には中途解約ができません。株式や投資信託は流動性が高く、いつでも売却が可能ですが、ソーシャルレンディングは流動性が低いため、急に資金が必要になっても換金が難しい投資です。

ソーシャルレンディングで投資をする際には、投資額や運用期間が自分にとって適切なものであるか、無理な投資額になっていないか、検証することが大切です。

デメリット2.貸倒れのリスクがある

ソーシャルレンディング事業者をとおして融資をしていた企業が倒産すると、利子が得られないどころか元本すら戻らなくなる可能性があります。このことを、貸倒れ(デフォルト)と言います。

貸倒れまではいかないものの、経営不振で返済能力が低下し、返済遅延が発生する場合もあります。貸倒れや返済遅延は大きな損失につながることもあるため、特に注意が必要です。

デメリット3.悪質な業者が紛れている可能性がある

ソーシャルレンディング事業者は、企業と投資家をつなぐ重要な役目を担っており、多額の資金を一旦プールする場所でもあります。その立場を利用して、過去には、集めた資金を流用したり、虚偽のファンドで投資を募るなどして行政処分を受けた事業者もあります。金融庁から、以下のような注意喚起も出されています。 

参考:金融庁|ソーシャルレンディング投資にあたってご注意ください

ソーシャルレンディングの始め方

ソーシャルレンディングの始め方

ソーシャルレンディングの口座開設は、おおむね次のStep1からStep6のような流れで行います。 

  • Step1 会員登録:ソーシャルレンディングの事業者を選び、サイトから会員登録します
  • Step2 本人確認書類提出:マイナンバー、本人確認書類を提出します
  • Step3 審査:事業者が提出書類に基づき審査が行われます
  • Step4 口座開設:審査通過後に口座開設が完了します
  • Step5 投資:申込ファンドを選び、申込みをします
  • Step6 入金手続き:指定された期日までに入金します

この後、運用が開始され定期的に分配金が得られる仕組みになっており、償還後に元本が戻ります。

ソーシャルレンディング業者のレビュー記事

当メディア「ゴクラクJOURNAL」では、ソーシャルレンディング各サービスの特徴や運営会社情報、独自のレビュー・評価をまとめた記事を随時更新しています。

ソーシャルレンディングのレビュー・評価一覧

ソーシャルレンディングのレビュー記事

評価「S」のサービス事業者

評価「A」のサービス事業者

評価「B」のサービス事業者

ソーシャルレンディングを資産運用の選択肢に

今回は、ソーシャルレンディングとはという基本から、メリット・デメリット、投資を始める際の注意点などを解説しました。

ソーシャルレンディングは、投資したい個人と、資金を借りたい企業をマッチングさせるサービスです。ソーシャルレンディングの最大のメリットは、少額から高い利回りで資産運用ができることです。しかし、投資には必ずリスクがあります。そのため、融資先を審査している事業者選びが、リスク軽減のためにはとても重要になります。

そして、先々何が起こるかわからないという意味では、長期運用より短期運用のほうが安心です。ソーシャルレンディングに興味をお持ちの方は、メリットとリスクを十分理解した上で、信頼できる事業者を選択し、無理のない投資額で始めてみてはいかがでしょうか。

》平均利回りの高いソシャレンランキング《

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

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