高利回り&リスク管理で安定収益を実現。ーー投資家・じぇい氏インタビュー

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#投資家インタビュー
こんにちは。ブロガー・投資家の中田健介です。

不動産クラウドファンディングソーシャルレンディングの投資家に、現在の資産状況や投資法などを伺う当シリーズ、今回は、不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングに関する情報を発信しているブログ「じぇいの人生相談室」を運営する、投資家のじぇい氏にインタビューさせていただきました。(インタビュー実施日:2024年9月18日)

じぇい
サラリーマン・ブロガー・投資家
不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングをはじめとして、株式・仮想通貨などの投資を手掛ける。不動産クラウドファンディング情報サイト「じぇいの人生相談室」を運営。

高利回りに惹かれクラファン投資をスタート

ーー年齢とご職業を教えてください。

29歳・薬剤師です。

ーー投資自体を始めたのはいつですか?

大学生の頃に仮想通貨のブームがあり、そこで投資に興味を持ち、22歳のときに投資を始めました。

ーー現在の総資産額・負債額とポートフォリオについて教えてください。

総資産額は約3,000万円です。負債としては住宅ローンが3,600万円ほどあります。ポートフォリオは、現金12%、株式34%、仮想通貨8%、債券2%、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングが合わせて45%ほどです。

ーーどのようにして資産を増やしていったのですか?

基本的には本業での収入と最近始めた副業収益です。あと、学生のときに仮想通貨で1回当てて、800万円ほど稼ぎました。

ーー現在の月々のキャッシュフローとその内訳について教えてください。

世帯での収入が本業と副業収益合わせて月100万円程度です。投資での収益は年間150万円ほどです。

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング投資を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

5年ほど前に、ネット広告などで見たのがきっかけだったと思います。利回りの高さに惹かれました。

利回りを重視し平均8%を確保

ーー現在投資している不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングサービスはどこですか?

投資額が多いのは、不動産クラウドファンディングで「TOMOTAQU(トモタク)」「TECROWD(テクラウド)」「ヤマワケエステート」「利回り不動産」「LEVECHY(レベチー)」「CAMEL(キャメル)」、ソーシャルレンディングだと「COMMOSUS(コモサス)」などです。ほかにも全部で20〜30社程度に分散投資しています。 

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングで年間どのくらい利益を上げていますか?

合計で1,500万円ほど投資しているので、年利が8%とすると、税引前で120万円くらいになると思います。

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングサービスを選ぶ上でどんなところに気を付けていますか?

運営母体が財務的にしっかりしているかどうかは気を付けています。投資するファンドの運用期間は12カ月以内としているので、流動比率などをチェックしています。

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングサービスのファンドを選ぶ際はどんなところに気を付けていますか?

基本的には利回りを重視しています。利回りが高く、キャンペーン付きのお得な案件に好んで投資しています。また、マスターリースがついていて、出口が見えているファンドは安心できます。反対に開発型はあまり自分の好みではありません。

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングサービス投資の魅力はどんなところですか?

不動産に小口で投資でき、アップサイド配当も得られるところです。リスクはありますが、リターンの大きい案件も多いと感じます。

ーー不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングサービス投資のデメリットや懸念点はどんなところですか?

財務面で不安を覚えるような運営会社も多いことです。「ほったらかし投資」といわれる不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングですが、実際にはそうした点の事前チェックには時間や手間がかかります。事業者が倒産したらゼロになってしまうリスクがある点は懸念点です。

ーーこれから不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング投資を始める投資家におすすめのサービスはどこですか?

安全性を求めるのであれば上場企業系のサービスがおすすめです。より高い利回りを求めるのであれば、「FUNDROP(ファンドロップ)」や「らくたま」などのように出口が明確なところがよいと思います。さらに高い利回りを追及するなら、相応のリスクも覚悟した上で「ヤマワケエステート」などに投資してみるのもよいと思います。

過去には損失を被ったことも

ーー過去に不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング投資で損失を被ったことはありますか?

損失を被ったことは1件あります。「マリタイムバンク」でドル建てのファンドに投資したのですが、為替で損をしてしまったことがあります。あと、損失は確定していませんが、「Crowd Bank(クラウドバンク)」で、返済遅延の状況になっているものが1件あります。

ーーそれを踏まえて、それ以降も不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディング投資を続けているのはなぜですか?

全体として見れば、そうした損失を考慮してもリターンはなかなかいい投資だと考えるためです。

ーー現在他に興味を持っている投資はありますか?

大型の不動産をデジタル証券化して小口化した不動産ST(セキュリティトークン)に興味を持っています。分離課税できるし、売買もしやすいようです。

ーー今後も不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングを中心に投資していく予定ですか?

現在は株価が高い状態なので不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングを中心に投資していますが、今後、もしコロナショックなどのように株価が暴落した際には株に資金を回す予定です。

ブログで情報発信。独自開発のツールも好評

じぇいブログーーブログ「じぇいの人生相談室」を始められたきっかけは何でしょうか?

一時期仕事が暇だったので、ブログを始めてみました。もともと旅行が趣味で、旅行の記事を書いていました。やがてクラファン系の記事も書くようになりました。

ーー「じぇいの人生相談室」ではどのような情報を発信されているのですか?

不動産クラウドファンディングのファンド情報について、自分で調べて解説を書いています。

ーーブログ上で公開されているファンド情報自動管理ツール『利回りカレンダー』とはどういったものですか?

これはもともと自分のために作ったもので、ファンドの事前募集情報を自動取得し、利回りカレンダーに表示してくれるというものです。ファンドの募集タイミングを逃さずにすみます。

ーーFIREされる予定はありますか?

今のところはありません。お金を使って旅行に行ったりするのが好きなので、資産を増やしています。余った分が自然に貯まっている感じで、特にFIREなどの目的があるわけではありません。

ーー最後に、これから不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング投資を始める投資家にアドバイスをお願いします。

不動産クラウドファンディングについては、運営会社の財務状況を確実に見たほうがいいです。また、利回りを重視すると短期案件が多くなりがちですが、ファンド終了から償還までの期間を考えると、実は短期案件だとかえって非効率になることもあるので要注意です。

ソーシャルレンディングに関しても、利回りだけに惑わされず、運営者の財務状況や担保の状況はしっかり見たほうがよいと思います。もちろん、貸付先の企業についても調べる必要があります。

また、口座はGMOあおぞら銀行に開設すると、多くのサービスで手数料が節約できるのでおすすめです。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    『ゴクラクJOURNAL』は、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング、事業型ファンドといった少額投資ファンドに関する情報や、投資・お金、その他ファイナンシャルテクノロジーに関する情報を提供しています。編集部では、投資初心者の目線に立ったユーザーファーストのメディア運営を目指しています。

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