投資初心者は何から始めたらいい?おすすめ投資法と失敗しないコツ

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#投資初心者
これから投資を始めていきたいと思っても、投資初心者であれば何から始めるべきかわからないと悩まれている方も多いでしょう。知識がないまま投資を始めてしまうと、思わぬ損失を生む可能性もあります。

そこで今回は、投資を始める前に知っておきたい投資の基礎知識や失敗しないためのポイント、初心者におすすめの投資方法(投資商品)について紹介していきます。投資知識を学んで、自分にあった投資方法を見つけていきましょう。

そもそも投資とは何か?

「投資」に興味はあるものの、投資が何なのかを考えたことはあるでしょうか。なんとなくのイメージだけは持っているけど、具体的にはよくわかっていないという人も少なくないはずです。投資を始めるよりも前に、まずは投資とは何なのか整理しておきましょう。

投資は効率良く資産形成できる手段

投資とは、株式、債券、投資信託など幅広い金融商品を活用しながら、手持ちの資産を効率的に増やしていく方法です。かつてはわざわざ投資でリスクをとらなくても、銀行口座にお金を眠らせておくだけで資産を増やすことができました。

しかし、超低金利といわれる今、預貯金だけではお金を大きく増やすことは不可能に近いといえます。大幅な物価上昇や徐々に減額される年金の一方で、賃金は増えないという状況のなか、年金だけでは老後の生活がまかなえないという懸念が高まっています。

人生100年時代を生き抜くためにも、投資を活用した資産形成の必要性が声高に叫ばれています。

資産運用・投機・貯蓄の違い

「投資」と比較されやすい言葉に、「投機」があります。資産運用をするうえで「投資」「投機」そして「貯蓄」の違いについて理解しておきましょう。

貯蓄とは

「貯蓄」とは、お金を貯めて蓄えることです。多くの方が、銀行の普通預金や定期預金に少なからず資金を預けているのではないでしょうか。

現在は低金利のため大きく増やすことは期待できませんが、自由に引き出すことが可能です。日常的に使うお金や緊急で使う可能性のあるお金は、流動性の高い「貯蓄」の形で持っておくとよいでしょう。

投資とは

「投資」は、利益を得ることを目的に、将来価値が上がると見込んだ資産に対して中長期的に資金を投じることです。元本の保証はありませんが、貯蓄よりも資産を大きく増やすことが期待できます。

教育資金や老後資金など将来の資金として増やしていきたいお金は、長期的な目線で「投資」にあてていくとよいでしょう。

投機とは

そして「投機」とは、相場の変動を利用して短期的に利益獲得を目指す取引をいいます。相場によっては大きな損失を生む可能性もあります。資産そのものの価値というより、短期的な価格変動に着目した取引である点が、投資との違いです。

投資は自己責任で行うもの

投資には常にさまざまなリスクがあり、それを十分に正しく認識したうえで自らの判断と責任に基づいて行わなければなりません。これを「自己責任原則」といいます。

仮に「絶対に儲かる」などといわれて乗ってしまった儲け話で失敗したとしても、誰もその損失を補償してくれません。まずは自分の投資目的や目標、資産状況などにあわせて自分の投資ルールをつくりましょう。それに沿った運用を徹底することが、必要以上の損失を生まないポイントです。

初心者が投資で失敗しないための4つのポイント

投資で失敗しないポイント 投資は資産を増やすことが期待できる一方で、知識のないまま始めてしまうと思わぬ損失を生む可能性もあります。投資初心者が投資で失敗しないために、押さえておくべき4つのポイントを紹介します。

ポイント1.余剰資金で投資をする

投資で絶対にやってはいけないことは、余剰資金以上の資金を投資につぎ込んでしまうことです。投資は元本が保証されていません。予期できない相場の暴落などが起きると、資産価値は大きく下落してしまいます。

そんなときに全資産を投資にあてていたりすると、自身の家計やマネープランに大きな打撃を与えかねません。何が起きるかわからないのが投資ですから、余剰資金は「最悪なくなってしまっても大丈夫」と思える範囲内の資金と捉えておくとよいでしょう。

ポイント2.いきなり大きな資金を投資しない

いきなり大きな金額で投資してしまうと、目先の値動きに一喜一憂してしまいがちです。特に、相場の下落局面で損失が出ているときは冷静でいられなくなることもあるでしょう。

「狼狽売り」など誤った判断をする可能性をできるだけ抑えるためにも、少額からの投資をおすすめします。証券会社によっては100円から購入できる金融商品もあります。また、お金を使わずにポイントで金融商品を購入する「ポイント投資」などもあります。運用を経験することで投資がどのようなものなのか身を持って理解できたら、自分のお金で運用したり、投資額を増やしたりするとよいでしょう。

ポイント3.長期・積立・分散を心がける

リスクを抑えて安定したリターンを狙うには、投資する資産を分散させて長期的に積立投資することがポイントです。複数の投資先に資金を分散させることで、いずれかの資産に損失が生じた場合でもほかの資産でカバーすることが期待できます。

また、定期的に一定金額を投資する積立投資では、価格が高い時には少なく、安いときにはたくさん買い付けできるため、平均購入単価を下げられリスクを軽減できます。そして、長期にわたって金融商品を保有し続けることでリスクの振れ幅を抑えられ、安定した収益を狙えます。投資初心者でも簡単に実践できる投資方法なので、ぜひ活用したいところです。

ポイント4.NISAやiDeCoといった非課税制度を利用する

NISA(少額投資非課税制度)iDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を積極的に活用しましょう。本来、運用によって得られた利益に対しては20.315%の税金がかかりますが、NISAを利用して運用した場合には運用益の受け取りが非課税となります。

仮に運用によって100万円の利益が出た場合、通常の課税口座であれば約80万円しか手元に残りませんが、非課税制度を利用すれば100万円まるまる受け取れます。また、iDeCoでは掛け金を全額所得控除できたり、運用益が非課税で再投資されるなどのメリットがあります。

NISAやiDeCoは国民の長期的な資産形成をサポートするために国が導入した制度です。投資初心者でも運用しやすいような制度設計がされているため、活用しない手はありません。

初心者におすすめの投資商品

初心者におすすめの投資商品 投資商品は幅広くあり、それぞれリスクとリターンの大きさが異なります。いったいどの商品を選べばよいのかわからず、なかなか投資スタートの一歩を踏み出せないという方もいるのではないでしょうか。そこで、ここでは投資初心者におすすめの4つの投資方法をご紹介します。

1.投資信託

投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が投資家の代わりに投資・運用してくれる金融商品です。専門家による運用で得られた収益が投資家に還元される仕組みです。

そのため投資知識や経験が浅い投資初心者であっても始めやすい商品だといえます。100円から購入可能な金融商品も多くあり、手軽に始められる点も魅力のひとつです。NISAやiDeCoの対象商品となっているため、これらを活用することでより効率的な資産形成が可能です。

2.債券

債券は、国や企業などが投資家からお金を借りる際に発行する有価証券です。満期まで保有すると債券の額面金額と利子を受け取れる、比較的ローリスクな金融商品のひとつです。

満期と利率は前もって定められているため、運用期間と期待できる利益が事前に把握でき、計画的な資産運用が可能です。ただし、企業の倒産など発行体が破綻した場合などは、元本が保証されません。

また、満期まで保有せずに中途売却した場合も、その時点の債券価格次第では元本割れが発生する可能性があります。購入金額は、個人向け国債なら1万円から、社債は10万円単位、100万円単位とさまざまです。

3.ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、AIなどを活用することで投資のアドバイスや運用そのものを自動で行ってくれるサービスです。事前に将来の資産の使い方やリスク許容度などの診断を行うことで、その人に適したポートフォリオで運用をお任せできるのがメリットです。

代表的なサービスである「ウェルスナビ」などでは、NISAと連動したサービスも展開しており、使い勝手も向上しています。

4.不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、複数の投資家によって集めたお金で不動産を取得・運用し、その運用益を原資に分配される仕組みの投資商品です。

投資家は指定の口座に入金を行うだけで、実際の運用は不動産投資のプロが行います。そのため運用期間終了までほったらかしでOKです。株式や投資信託などと異なり、運用中の価格変動がないため、安心して運用できる点も投資初心者にはメリットといえるでしょう。

利回りは4〜8%程度あり、リスク軽減の仕組みが用意されているのもうれしいポイントです。

投資初心者はローリスク商品で投資の一歩を踏み出そう

投資初心者は何から始めたらよいか、詳しく解説してきました。

将来の資産を効率的に準備するうえで投資は必要不可欠ともいえますが、一方で元本は保証されていないため損失を被るリスクもあります。思いがけない損失を避けるためにも自分なりの投資ルールを定めることが重要です。余剰資金の範囲内で長期的な分散積立投資をするなど、リスクを抑えながら安定的なリターンの獲得を目指す投資手法を実践するとよいでしょう。

リスクの低い商品での運用に慣れてきて資金にも余裕があれば、そこからさらに興味のある投資商品に広げてみてはいかがでしょうか。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

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