クラウドファンディング投資を騙った投資詐欺に注意。見極める方法とは
公開日 2024/10/18
最終更新日 2024/10/18
最近ではようやく不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングについての認知度も少しずつ上がってきましたが、一方でそれに伴い、クラウドファンディング投資を騙った投資詐欺も現れているようです。
今回は、クラウドファンディング投資を騙った投資詐欺の手法や対処法について解説します。
クラウドファンディングを騙った投資詐欺とは
投資詐欺の常套手段は、世の中で話題となっているテーマを巧みに取り入れてくることです。少し前ならFX(外国為替証拠金取引)や太陽光発電、仮想通貨など、最近なら新NISA、海外不動産投資などです。こうした話題のテーマであれば、テレビや新聞などどこかで目にしていることから警戒感も薄れますし、何となく儲かるイメージがあります。詐欺師は、こうした点を突いてきます。
つまり、近年注目が集まりつつあるクラウドファンディング投資も絶好の詐欺のテーマであるといえます。
国土交通省も注意喚起
現に、不動産クラウドファンディングを騙って資金をだまし取ろうとする詐欺的勧誘に関して、国土交通省が注意喚起を行っています。引用:小口化不動産への投資をかたった詐欺的勧誘等に係る注意喚起|国土交通省
- インターネットの普及を背景に不動産に関する「クラウドファンディング」による投資において、被害に遭った(遭いかけた)事例が複数みられます。
- 典型例としては、「無登録・架空業者による勧誘」「自転車操業的な運営」による手口が挙げられます。
- 不動産を小口化した投資商品に係る取引を行う際には、まず、業者の許可・登録等の状況を確認してください。
- 「必ずもうかるとの説明」「投資リスクの説明がない」等、業者の勧誘・販売行為において不適切と思われる行為があった場合、一旦、その場で投資判断をせず、専門家に相談するなど慎重に検討してください。
- 特に「インターネット」による販売形態においては、商品概要や重要事項説明等が必ずしも分かりやすく記載されていない場合もあります。不明点等あれば、販売業者や専門家等にご相談ください。
クラウドファンディングを騙った投資詐欺の事例
クラウドファンディングを騙った投資詐欺は実際どのように行われるのでしょうか。国土交通省が公開している投資被害(未遂含む)の事例として、以下のようなものがあります。引用:小口化不動産への投資をかたった詐欺的勧誘等に係る注意喚起|国土交通省
投資詐欺を見極める方法。こんなケースは詐欺の可能性が高い
こうしたクラウドファンディングを騙った投資詐欺を見極めるポイントとして、「こんなケースは詐欺の可能性が高い」というものをピックアップしました。1.登録事業者でない場合
その事業者がソーシャルレンディング事業者を名乗っているのであれば「貸金業者」および「金融商品取引業者」の登録を、不動産クラウドファンディング事業者を名乗っているのであれば「不動産特定共同事業者」の登録をしているかどうかをまず確認しましょう。これらは管轄する官庁のサイト(前者は金融庁、後者は国土交通省)などで簡単に調べられます。
これらに登録されている事業者でない場合、詐欺である可能性が高いといえます。未登録事業者がクラウドファンディング投資の話を持ってきたら、相当怪しいと思ってよいでしょう。
2.電話・訪問・DMなどで勧誘してくる
電話・訪問・DMなどで向こうからわざわざアプローチしてくる事業者は疑ってかかったほうがよいでしょう。合法的に運営しているクラウドファンディング事業者は基本的に電話や訪問・DMなどでの勧誘を行いません。そもそも電話番号や住所・メールアドレスを不正な手段で入手している可能性が高いので、こういった勧誘は詐欺である可能性が高いといえます。
3.投資詐欺セールスの常套手段を使ってくる
投資詐欺のセールスにおける常套手段がいくつかあります。勧誘の中でこうした手法が使われているようであれば、詐欺の可能性が高いといえます。 例えば、以下のようなケースです。- 「年金破綻」「超インフレ」「財政破綻」など不安をあおってきて、「国に頼らずお金を増やしましょう」などとすすめてくる
- (特に若者がターゲットの場合)「君たちだけに特別な運用法を教えましょう」などと、夢を語ってくる
- 紹介システムがあり、「一緒にやりましょう」とすすめてくる
- 「今だけですよ」と期限を限定してすすめてくる
- スポーツ選手・タレント・歌手などの有名人をパンフレットや説明会に登場させ、そのつながりをアピールしてくる
要注意。クラウドファンディング投資にも詐欺事例がある
今回は、クラウドファンディングを騙った投資詐欺の手法や注意点について解説しました。クラウドファンディングがブームになるにつれ、こうした詐欺が出てくるのはある意味ではやむを得ないことであるといえます。
みなさんも、万が一不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングに関するいわゆる「おいしい話」に出会った際には、一度冷静になって情報収集や相談をされることを強くおすすめします。
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