公開日 2023/11/13
最終更新日 2024/05/20
そこで今回は、ソーシャルレンディング投資歴10年以上のベテラン投資家でもある筆者が、ソーシャルレンディング事業者やファンドの選び方や選ぶ際に気を付けている、合計10のポイントについて解説します。
筆者:中田健介(投資家・実業家・ブロガー) |
IT系企業に勤務する傍ら、2010年からソーシャルレンディングでの資産運用を開始。同時にブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設。 著書に「年利7%! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」(ぱる出版)がある。 |
多くのソーシャルレンディング事業者は、サイト上で過去の貸し倒れ・返済遅延発生率の実績を公開しています。例えば、「Funds(ファンズ)」では以下のように運用実績を公開しています。参照:Fundsの運用実績
もし事業者がこのような情報をサイト上で公開していない場合は、問い合わせてみるとよいでしょう。
過去にいくつかの事業者が「ファンドの勧誘に際して不適切な表示をした」「資金の管理が適切でなかった」などの理由で金融当局から指摘や行政処分を実際に受けています。もし過去にこうした処分を受けているのであれば、その後ちゃんと業務が改善されているかどうかも確認しましょう。
また、事業者自身が上場していなくても、上場企業の子会社であればある程度信用度は高いと考えられます。また、出資企業を確認するのも有効です。仮に上場していないとしても、上場企業や有名なベンチャーキャピタルなどから出資を受けていれば、それらの企業による厳しいチェックをパスしていると考えられるため、一定の信用の証明になります。
現在、融資先企業の名称を公開している事業者と非公開としている事業者があります。もちろん非公開としている事業者にもそれぞれ理由はありますが、投資家からするとやはり借り手の名称が公開されている方が安心して投資できるでしょう。
これにより、私も含め、高い利回りに釣られた多くの投資家が損失を出しました。利回りが高いとつい飛びつきたくなってしまいますが、その前に、本当にその利回りは妥当なのか、なぜそれだけの高い利回りが出せるのか、一度落ち着いて考えてみることをおすすめします。その上で投資しても問題ないと判断できるのであればもちろん投資してもよいでしょう。
また、募集額が少ないと、募集開始後すぐに満額となってしまい、投資ができないということも起こります。せっかく良い条件のファンドが募集されていても、なかなか投資できないとストレスを感じるかもしれません。
ただ、投資期間は3カ月などあまりに短くてもパフォーマンスが落ちるため、個人的には6カ月~12カ月位がちょうどよいと考えています。
元利均等返済は、毎月金利と元本が少しずつ返済される方式です。投資家にとっては、毎月少しずつ元本が返済されるため、比較的安全性の高い返済方式であるといえます。
一方、元本一括返済は、月々返済されるのは金利のみで、最後の返済月に元本がまとめて返済される方式です。投資家にとっては最後まで元本が返ってこないため、比較的リスクの高い返済方式であるといえます。短期間であればよいかもしれませんが、長期間の投資の場合、元本一括返済は避けたほうが無難かもしれません。
いくら条件のよいファンドがあっても、それに投資資金全額を投じることは避けたほうがよいでしょう。万が一、そのファンドで貸し倒れが発生した場合、資金をすべて失ってしまいます。少なくとも5~6,できれば10以上のファンドに資金を分散しましょう。
まず、ソーシャルレンディング投資においては、信用度が高く、運営がしっかりしている事業者を選択することが特に重要です。そうした事業者を選択し、ファンドの分散を徹底していれば、まれに貸し倒れが発生したとしても、トータルではプラスとなるでしょう。逆に信用度の低い事業者を選んでしまった場合、その中でいくらファンド選択に注意してもあまり意味がありません。
ソーシャルレンディング投資を検討している方、あるいはすでに投資を始めている方は、こうした点に注意して事業者・ファンド選定を行ってみてはいかがでしょうか。
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