投資と投機の違いとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
公開日 2023/12/11
最終更新日 2023/12/11
資産運用のスタイルには投資と投機がありますが、資産運用の初心者は、どちらを選ぶべきなのでしょうか。投資と投機の違いがよくわからないという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、投資と投機の違いや、それぞれのメリット・デメリット、初心者が取り組むべき資産の運用方法などについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
投資と投機の違い
投資と投機の具体的な違いを詳しく見ていきましょう。
投資とは
投資とは、中長期的な出資で将来的な利益を狙うことです。主な投資先には株式や債券、投資信託、不動産投資などがあります。投資で得られる利益は次の2種類に大別できます。
1.キャピタルゲイン
キャピタルゲインは取引による売買差益です。例えば、3,000万円で購入した不動産を3,500万円で売却すれば、差額の500万円がキャピタルゲインとなります。
2.インカムゲイン
インカムゲインは資産を保有することによって得られる利益です。株式の配当金や投資信託の分配金、不動産投資の賃料収入などが該当します。
投機とは
資産価値ではなく、価格変動に着目した短期間の取引が投機です。投機では、短期的な相場の価格変動を予測しながら利益を狙います。短期間の価格変動は、資産の価値ではなくさまざまな要因で起こるのが一般的です。このような価格変動を利用して利益を得るのが主な方法になります。
投資と投機の違いを一覧で比較
投資と投機の違いを表で確認してみましょう。
特徴 | 将来的な価値の向上を予想 | 短期的な価格変動を狙う |
取引期間 | 中長期で保有 | 数分~数日の短期売買を繰り返す |
リスク | 比較的低い | 高い。大きな利益や損失が発生する |
投資のメリット・デメリット
投資のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
投資のメリット
投資の主なメリットは、次の3つです。
1.効率的に資産を形成できる
投資は中長期で行なうのが前提であるため、活用していない資産を効率よく増やせます。使う予定のない預貯金も、株式や投資信託を購入すれば資産が大きく増える可能性があるでしょう。
以前は銀行の普通預金でもそれなりの利息は期待できましたが、超低金利の現在では預けておくだけで資産が増えることはありません。物価の上昇による預貯金の目減りも考慮するなら、積極的な投資による効率的な運用を検討したいところです。
2.複利の効果がある
複利とは、運用益や利息を元金に組み入れ再投資した利益のことです。投資期間が長くなるほど金額が増えていくという特徴があります。
利息を再投資しない方法は「単利」と呼びますが、中長期的な投資で利益を狙うなら複利運用が基本となります。投資商品には複利の効果を狙ったものも多いため、プラス運用になれば大きな利益を得ることも可能です。
3.少額投資からでも始められる
投資対象となる金融商品の種類はさまざまですが、近年では100円程度の少額から始められるサービスも増えてきています。少額では増える額も大きくありませんが、投資の練習やリスクの軽減が図れるため、初心者でも取り組みやすいというメリットがあります。
投資のデメリット
投資の主なデメリットは、次の3つです。
1.元本割れするリスクがある
すべての投資には元本割れするリスクがあります。投資した商品の将来性を予測するのは困難であるため、投資をする際にはリスクとリターンのバランスを考えなければいけません。投資直後は運用成績が良くても将来的に大きな下落をする可能性もあるので注意が必要です。
2.資産が増えるまでに時間がかかる
投資は中長期で行なうため、資産が増えるまでに時間がかかります。短期間に大きく増やそうとするのは投機やギャンブルです。余裕資産がある場合は、その一部を投機に回してみても構いませんが、許容できるリスクを事前に設定したうえで、無理のない運用を心がける必要があります。
3.専門的な知識が必要になる
投資に成功するためには、一定レベルの知識やノウハウが必要です。近年では誰でも気軽に投資を始められますが、安易な気持ちで投資をすると思わぬ損失を被る可能性が高くなります。プロレベルの知見を意識する必要はありませんが、投資先の選択方法やリスクやリターンの考え方など、最低限の知識は学んでおくようにしましょう。
投機のメリット・デメリット
投機の主なメリットとデメリットも確認しておきましょう。
投機のメリット
投機のもっとも大きなメリットは「短期間で利益を得られる」という点でしょう。資産を値動きが大きい商品に集中させれば、短期間でも大きな利益を得られます。FXのレバレッジや株式の信用取引なら資金を超えた取引ができ、通常の投資では得られない利益を得ることも可能です。
また、投機は基本的に商品を保有している期間が短いため、世界的なリスクなどによる市場全体の大きな下落を回避しやすいというメリットもあります。
投機のデメリット
短期間で大きな利益を得られる可能性が高いということは、大きな損失を被る確率も高くなるということです。FXや株式の信用取引は成功すれば大きな利益を得られますが、失敗した場合は手元の資金を短期間ですべて失う恐れがあります。
また、短期間の取引を繰り返す投機は、取引に発生するコストが高くなりがちです。投機をする場合は、1回あたりの取引で発生する諸費用などを事前に算出して、コストが少なくするように工夫しましょう。
初心者は投資と投機どちらを目指すべき?
初心者が安定的な資産運用を目指すなら「投資」がおすすめです。投資であれば、分散投資や積立投資などを活用しながら、リスクを軽減して資産を増やせます。初心者に適した主な投資商品として3つ紹介します。
1.投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金の運用を専門家が代行する商品です。初心者には難易度が高い分散投資ができ、少額からでも始められるというメリットがあります。
2.株式投資
株式投資は上場している企業の株を購入して運用する方法です。投資した企業が成長すれば、中長期的な利益が大きくなる可能性があります。銘柄によっては配当金や株主優待を受け取ることも可能です。
3.債券
債券は元本割れのリスクが低い金融商品です。基本的には発行体が倒産や破綻をしない限り、元本が保証されます。債券の価格は満期までに上下するため、売買タイミングによっては売却益を得ることも可能です。また、保有中は事前に決められた金利を受け取ることもできます。
その他にも初心者に適した投資はいくつかあります。詳しくは、投資初心者におすすめの投資先6選【お得な節税制度も紹介】の記事も併せてチェックしてみてください。
投資と投機の違いを確認して自分に適した資産運用を
投資と投機の違いは、投資期間と収益の源泉です。投資は中長期的な運用で投資先の成長に期待するのですが、投機は短期間の「値動きそのもの」を狙います。期間を問わず値動きの予測は難しいですが、短期の値動きはランダム的な要素も多いため、難易度がワンランク上がると考えていいでしょう。値幅が広いため、利益も損失も大きくなります。
投資は長い期間の運用が基本となるため、ランダム的な要素を排除しながら投資先の価値向上を狙えます。ただし、予期せぬ市場の変動や倒産・破綻などによって損失を被る可能性はゼロではありません。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、自分に適した方法を選択して無理のない資産運用を目指しましょう。
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