一口馬主・競走馬ファンド投資とは?メリットや配当割合、費用を解説
公開日 2023/09/01
最終更新日 2025/03/08

- ・一口馬主は、競走馬の出走で得た賞金などを分配する仕組み
- ・1口8万円の出資に対し、配当金が約350万円になった事例も
- ・9割近い人は赤字に終わっている
- ・かかる費用は入会金、月会費、維持費、出資金など
- ・一口馬主になるにはクラブに入会する必要がある
- ・クラブの入会金は2万円ほど、月会費は数千円
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一口馬主(競走馬ファンド)とは?
複数の投資家が出資した資金をもとに競走馬を購入・運用します。
レースへの出走で得た賞金等の収入を出資分に応じて分配する仕組みのことを言います。
金融商品取引法によって規制を受ける投資商品で、「一口馬主(ひとくちうまぬし/ひとくちばぬし)」という呼び名がよく知られています。
ほかには、「クラブ馬主」「一口クラブ」といった名称で呼ばれることもあります。
一般的に競走馬を購入するには数千万円、ときには1億円を超える資金が必要になるため、個人で投資を行うのは簡単ではありません。
競走馬ファンドを利用することで、比較的少ない資金で競走馬に投資することが可能になります。
一口馬主(競走馬ファンド)の仕組み
競走馬ファンドのスキームと「クラブ」「会員」について
競走馬ファンドでは、投資家は「会員」として「クラブ」に出資を行います。
競走馬ファンドにおける「クラブ」は、「愛馬会法人」と「クラブ法人」の2つの法人によって成り立っています。
競走馬ファンドに出資をしたい投資家は、愛馬会法人の「会員」となり、匿名組合契約(※)により同法人に出資を行います。
愛馬会法人は投資家から集めた資金で競走馬を取得し、その馬をクラブ法人に現物出資します。
クラブ法人は競走馬をJRA(日本中央競馬会)またはNAR(地方競馬全国協会)のレースに出走させます。
そののち、愛馬会法人がさらに会員に配当金を分配する仕組みです。
出資者の名簿が表に出ないことから「匿名組合」と呼ばれています。
一口馬主(競走馬ファンド)への投資にかかる費用
一般的に競走馬ファンドへ投資する際には大きく5つの費用がかかります。
- ①クラブ入会金
- ②クラブの月会費
- ③ファンドへの出資金
- ④競走馬の維持費用
- ⑤保険料
それぞれ説明します。
1.クラブ入会金(1回)
入会金が発生するのは入会時の1回のみで、相場は2万円前後です。
2.クラブの月会費(毎月)
費用相場は1,000〜3,000円程度で、クラブによって異なります。
この費用は定額で、出資する馬の頭数が多くても少なくても金額は変わりません。
3.ファンドへの出資金(1回)
多くの競走馬ファンドは1口5〜10万円程度で500〜1,000口程度の募集が行われます。
投資額は、1口あたりの金額 × 出資口数 で決まります。
4.競走馬の維持費用(毎月)
株式や事業ではなく生き物、特に競技用の生き物に投資を行います。
そのため、エサ代がかかるほか、育成に関する人件費や場所代などの諸費用がかかります。- ・育成牧場への預託費用
- ・所属厩舎への預託費用
- ・外厩(JRA以外が管轄する厩舎)への預託費用
500口の競走馬だとすると、1口あたり1,000円程度の費用が毎月かかることになります。
5.保険料(年1回)
万が一、トレーニング中やレース中などに怪我をした場合や、怪我によって予後不良(安楽死措置の診断)となった場合などのために保険に加入する必要があります。
保険料は馬の年齢によって変わってきますが、募集金額の約2〜3%となり、年に1回かかります。
一口馬主(競走馬ファンド)の配当原資
※賞金等についてはいずれもJRAの場合
1.賞金
レースでは優勝(1着)した場合だけでなく、5着までに入賞すれば賞金を獲得できます。ただし、競走馬がレースで賞金を獲得したとしても、その全額が配当原資になるわけではありません。
まず賞金の20%は「進上金」という名目で、騎手・調教師・厩務員に支払われます。
そこから手数料や消費税、源泉徴収税などが差し引かれ、約70%程度が取り分となって出資者に分配されます。
2.出走奨励金・特別出走手当など
着順に応じて交付額が変わり、6着だと優勝賞金の8%、9着だと3%となっています。
また、すべての出走馬を対象とした「特別出走手当」というものもあります。
これは、出走するたびに、1回につき47万円(条件によってさらに加減あり)が交付されます。
3.見舞金
このお金も賞金と同じように配当の原資となります。
4.抹消給付金
抹消給付金は馬の年齢や出走数などによって45〜235万円の間で支払われます。
5.売却金
この際に売却した代金が配当の原資となります。
一口馬主(競走馬ファンド)のメリット・配当は?
続いて、競走馬ファンドの具体的なメリットについて紹介していきます。メリット1.気軽に馬主気分が味わえる
しかし、競走馬ファンドであれば安ければ数千円程度から投資可能です。
投資した馬が出走するレースを見るのは、一競馬ファンとしてレースを見るのとはまったく異なる体験になります。
こうした「馬主気分」が手軽に味わえるのは競走馬ファンドの最大の魅力です。
またレースで優勝した馬は、騎手や馬主が手綱を持ちながら一緒に記念撮影をする「口取り式」を行います。
しかし、競走馬ファンドで投資した会員も、“愛馬”が優勝した際には馬主として口取り式に参加できることもあります。
メリット2.驚きの配当が得られる可能性も
好成績が収められなければ元本割れすることも珍しくない反面、馬が大活躍すれば莫大なリターンを得られることもあります。
アーモンドアイの儲け、G1配当は300万円!
アーモンドアイは、牝馬三冠を含め最高峰のレースとされるG1レースを国内外合わせて9勝しました。アーモンドアイは、日本の調教馬として史上最高(当時)となる19億円以上の賞金を獲得し、1口6万円の出資に対し、配当金は約300万円にもなりました。
また、2023年11月末に現役引退を発表したイクイノックスも一口馬主の歴史に名を刻んだ馬です。
イクイノックスの賞金は22億円超
国際競馬統括機関連盟が発表する世界の競走馬ランキングでレーティング1位を獲得。
「世界一の競走馬」となった同馬は、引退レースとなったジャパンカップでも圧勝劇を演じ、総獲得賞金は前述のアーモンドアイの記録を更新して22億円超となりました。
これにより、1口8万円の出資に対し、配当金は約350万円となっています。
もちろん、こうした馬を見極めて投資するのは困難ですが、非常に夢があることはたしかです。メリット3.各種イベントに参加できる
パーティには現役の騎手や調教師が参加することもあり、競馬ファンにはたまらない体験になるでしょう。
メリット4.馬の命名のチャンスがある
ほとんどのクラブでは、競走馬ファンドで投資した場合、会員はその馬の名前を提案することが可能です。
儲からない?一口馬主のデメリット・注意点
次に、競走馬ファンドを始める前に、メリットだけでなくデメリットも押さえておきましょう。デメリット1.資金の回収は簡単ではない
しかし、JRAが過去に調査した結果によると、競走馬ファンド(一口馬主)の黒字割合は約13%にとどまるとのこと。
つまり、9割近い人は赤字に終わっているということです。
馬券や宝くじを買う際に「夢を買う」という表現をすることがありますが、競走馬ファンドにおいても同様でしょう。
そのため、「損をするのが当たり前」くらいの気持ちで、“馬主体験”自体に価値を見いだせる人に向いている投資と言えます。
デメリット2.維持費がかかる投資である
競走馬ファンドは、馬が現役であり続ける限り、さまざまな費用が継続的にかかってきます。
一般的な投資信託やその他投資ファンドは、税金等はあるものの基本的には最初にお金を出資すれば、継続的な費用が発生しません。また、クラブに対しても会費がかかり、何かとお金が必要になる投資である点に留意しておかなければなりません。
デメリット3.一度も出走せずに引退する可能性も
競走馬には、常に怪我や病気のリスクがつきまといます。
完治できるものであればよいですが、中には元通り走ることができないような怪我を負うこともあります。身体の丈夫な馬を見極めることも馬主に必要な資質ですが、当然ながら運もあります。
そのことを十分に理解しておく必要があります。Q&A!一口馬主の疑問に回答
これから、一口馬主に興味のある方の疑問に回答します。一口馬主になるにはどうする?なり方は?
一口馬主になるには入会費などを払えばOKです。一口馬主になる条件は?
特に条件はなく、入会費や月額費を払っていけばOKです。一口馬主の収支、収入は?いくらもらえる?
紹介した通り、13%の人だけが利益を得ており、利益は人によります。年次分配とは
クラブ法人ごとに規約は異なりますが、多くのクラブでは年度ごとに決算を行い、最終的な利益を出資者に還元します。
やめとけ?一口馬主(共同馬主)は元本割れする?
競走馬ファンドは非常にハイリスク・ハイリターンの投資です。
一方で、「体験」という観点から考えれば、特に競馬ファンにとっては魅力的です。
投資ではありますが、「夢を買う」「体験を買う」という気持ちで、収益は度外視して楽しむのが適切なスタンスかもしれません。
一口馬主の始め方は意外と簡単
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