太陽光発電ファンドとは?基礎知識やメリット・デメリットを解説

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#用語解説 #投資の仕組み・スキーム

土地や太陽光パネルを用意せずとも気軽に始められる 太陽光発電ファンドは、少額投資ができることや高利回りの評判も手伝って、個人投資家から人気を集めています。これから太陽光発電ファンドに投資をしようか検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、太陽光発電ファンド の基礎知識や、メリット・デメリットを解説します。太陽光発電ファンドに関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

太陽光発電ファンドとは

太陽光発電ファンドとはここでは、太陽光発電ファンドの基礎知識として下記の2点を解説します。

  • 太陽光発電ファンドの仕組み
  • 太陽光発電投資が注目される背景

それでは、以下で詳細を見ていきましょう。

太陽光発電ファンドの仕組み

太陽光発電ファンドは、複数の投資家から集めた資金を元手として、事業者が太陽光発電事業を行う投資商品です。発電した電力を電力会社に売電することで収益を得て、そこから運営費用などを差し引いた金額が出資者に分配される仕組みになっています。太陽光発電ファンドへの投資の流れをまとめると以下のようになります。

  1. インターネット等を介して事業者が投資家を募る
  2. 投資家が概ね1口10~50万円程度の出資を行う
  3. 出資金を元手に、事業者が太陽光発電を行う
  4. 売電の収益の一部を投資家(出資者)に分配する

個人で行う太陽光発電投資との違いは?

個人で太陽光発電投資を始めるには、土地・太陽光パネル・工事費などの初期費用が大きくかかります。また、清掃や定期点検などの管理・メンテナンスの手間や、不具合の修理や税金などのランニングコストも発生します。

一方、太陽光発電ファンド投資であれば、そのような費用や手間はすべて事業者が担ってくれます。ファンドによっては、1口10万円からと少額で始められるものもあるため、投資家は負担金額を抑えながら気軽に太陽光発電投資を行うことができます。

太陽光発電投資が注目を集める背景

太陽光発電投資が注目を集める理由の根本には、固定価格買取制度(FIT制度) があります。これは、太陽光や風力といった再生可能エネルギーによって発電した電力を、一定期間固定価格で電力会社が買い取ることを国が保証している制度です。10kW以上の規模の大きな発電になると、20年間固定価格で買い取ってもらえます。

株式投資などの場合、企業の業績や社会や経済の状況などの影響で価格変動が起こりますが、太陽光発電投資は固定価格買取制度(FIT制度)によって安定した収益を得ることができます。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁|再生可能エネルギー

太陽光発電ファンドの種類

太陽光発電ファンドには4つのパターンがあり、出資者が利益を得る過程も異なっています。

  1. 分配利益型
  2. 建築費用融資型
  3. 市民ファンド活用型
  4. 上場インフラファンド活用型

それでは、以下で詳細を見ていきましょう。

1.分配利益型

太陽光発電ファンドで最も多いのが、太陽光発電を行う発電所に投資し、分配金を得るパターンです。既に設置されている太陽光発電設備に投資するもの、これから新しく発電設備を設置する段階から投資するものに分かれています。

後者の場合は、設備が完成してから売電を始める関係で、分配が開始されるまでに時間がかかることがあります。その反対で、既に運用しているファンドを選ぶと、比較的早めに分配金を得やすいでしょう。
運用期間は、固定価格での買い取りが保証されている20年間のものや、10から15年のもの、5年程度のものなどさまざまです。

2.建築費用融資型

太陽光発電所を設置しようする事業者に対して、建設費の初期費用を融資し、その返済利息を利益として得るものです。銀行のようにお金を貸した利息を得るため、流れがシンプルです。

なお、建築費用融資型は、貸した金額に対する利息が分配されるので、太陽光発電所へ投資する分配利益型と比べると、支払いまでの期間が短い傾向があります。

3.市民ファンド活用型

地元の市民を中心に出資者を募り、太陽光発電事業に投資し、そこで得られた利益を出資者に分配するものです。分配利益型との違いは、エネルギーの地産地消や、地域の雇用促進などを大きな目的としている点です。収益の一部を地元に還元しているものもあり、他のファンドと比較すると利回りは低い傾向にあります。

4.上場インフラファンド活用型

再生可能エネルギーの発電設備を投資対象とした「インフラファンド市場」が東証に開設されています。

このファンドでは、他の太陽光発電ファンドと異なり、一般的な株式投資と同じように証券会社を通じ、パソコンやスマートフォン等から証券取引所での売買が可能です。リアルタイムに取引できるため、他の太陽光発電ファンドのような決まった運用期間もありません。

太陽光発電ファンドを運用するメリット

太陽光発電ファンドを運用するメリット

太陽光発電ファンドは、固定価格買取制度を利用することによる安定性をはじめ、さまざまなメリットがあります。

1.少額資金で始められる

個人で太陽光発電を始めようとした場合、土地や太陽光パネルなどにかかる初期費用は数千万円単位になります。一方で、太陽光発電ファンドなら1口10万円から出資できるものも多く、少額資金での投資が可能です。

2.安定した利回り

太陽光発電ファンドは利回りの安定性に優れています。これは、電力の固定価格買取制度(FIT制度)を利用しているからです。問題なく発電ができれば安定して収益が得られるため、低リスクでありながらも5%以上の想定利回りとなる太陽光発電ファンドもあります。

3.CO2排出削減など環境問題に貢献できる

太陽光発電をはじめ、再生可能エネルギーは発電時に二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーです。太陽光発電ファンドへの出資は、環境問題に貢献できる投資方法のひとつです。

4.プロに運用を任せられる

太陽光発電投資に必要な手法や知識を個人で身につけるのはなかなか難しいものです。しかし太陽光発電投資ファンドは、太陽光発電投資に精通した事業者が投資家に代わって運用を行います。これは投資初心者や時間のないという方には大きなメリットでしょう。

太陽光発電ファンドを運用するデメリット

太陽光発電ファンドを運用するデメリット

メリットの多い太陽光発電ファンドにも、知っておきたいデメリットがありますので確認していきましょう。

1.被災のリスクがある

屋外に太陽光パネルを設置して発電を行うため、台風や地震といった自然災害に影響を受けやすい特徴があります。施設に損傷があれば復旧するまで発電はできなくなり、減収に直結します。

多くの太陽光発電ファンドは、災害に備えた保険に加入していますが、補償の内容は保険によって異なります。投資を検討している太陽光発電ファンドが、どのような保険に加入しているかは、あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。

2.日射量によって収益が変わる

太陽光によって発電を行うため、天候によって発電量が左右されます。売電収益が月によって変動し、天候によっては分配金を得られないことも考慮しておく必要があります。

3.ファンドによっては運用期間が長期になる

上場インフラファンドを除く太陽光発電ファンドには、運用期間が定められており、運用期間中は原則解約ができません。運用期間はファンドによって異なりますが、15年から20年に設定されている長期案件もあります。
初めて太陽光発電ファンドに投資する方は、まずは運用期間が短い案件を選び、全体の流れを把握してから長期案件に投資する方法もおすすめです。

ローリスクで安定した投資はファンド選びが最重要

今回は、太陽光発電ファンド の基礎知識や、メリット・デメリット、太陽光発電ファンドの種類などを解説しました。

太陽光発電ファンドは、固定価格買取制度(FIT制度)により安定した収益が期待できる点でメリットは大きいです。しかし、天候や災害による影響も受けやすく、投資である以上元本割れのリスクもあります。

太陽光発電を行うには、天候条件の良い立地選びが重要になります。そのため、出資者は太陽光発電のプロが運営し、信頼のできる太陽光発電ファンドを選ぶことが最重要になります。

また、初めての投資の際は、運用期間の短いものを利用する、1口当たりの出資金が少ないものを利用するなど、無理のない範囲での投資を行うことを検討してください。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

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