ほったらかし投資おすすめランキング!10の方法を解説

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#用語解説 #投資の仕組み・スキーム #投資初心者
投資に興味はあるけれど難しそうというイメージから、なかなか始められない人は少なくないでしょう。実は、ひと口に「投資」といっても、さまざまな投資商品や運用方法があります。

今回は、投資初心者でも始めやすいおすすめの「ほったらかし投資」を紹介します。ほったらかし投資はなかなか時間をとれない忙しい人にもぴったりで、手間をかけずにお金を運用できます。ほったらかし投資の魅力を知って、気軽に投資家への一歩を踏み出してみましょう。

ほったらかし投資とは

「ほったらかし投資」とは一般的に、事前に仕組みを整えて投資を始めることで手間や時間をかけずに自動的に資産を運用できるようにする投資方法のことを指します。ほったらかし投資にはいろいろなものがありますが、専門家に運用を任せられるもの、プログラムが自動的に運用してくれるものなどがあります。

投資というと、PCの前に張り付いてチャートや数字とにらめっこする姿をイメージしたり、難しい印象を持たれている人もいるかもしれません。しかし、ほったらかし投資においては購入後は基本的に放置するだけです。それどころか購入さえもシステムが自動で対応してくれるサービスもあります。

そのため、投資初心者にもおすすめの投資方法の一つといえます。

ほったらかし投資おすすめランキング

おすすめのほったらかし投資

ここからは、「ほったらかし度」別におすすめの投資法を紹介していきます。

ほったらかし度 投資の種類
(2)☆☆ 不動産投資(現物)
(3)☆☆☆ 株やFXの自動売買
(4)☆☆☆☆ ETF
REIT
(5)☆☆☆☆☆ 投資信託
不動産クラウドファンディング
ソーシャルレンディング
債券投資
(MAX)☆☆☆☆☆★ ロボアドバイザー
金投資

ほったらかし度☆☆(ほったらかしにできる部分がある)

まずは、ほったらかし度(2)の投資方法を紹介します。「ほったらかしにできる部分もある」という投資です。

不動産投資(現物)

現物不動産投資は、投資家がマンションやアパートといった実際の不動産を購入してオーナー(大家)となり、それをほかの人に貸し出すことで賃料収入を得る投資です。安定的な収益が望めるほか、不動産自体が資産になるのもメリットです。

もしすでに入居者が付いている物件を購入できれば、入居者を探す手間がなくほったらかしで収入が入ってくることになります。

ほったらかしにするまでが大変

ただし、スタートするハードルはやや高めであるといえます。購入価格が高額になるため、多くの場合でローンを組むことになるため、審査から契約までの煩雑な手続きは避けられません。ほかにも、不動産登記や保険の契約など、さまざまな手続きが必要です。

さらに、新築の場合や、中古でも空室がある場合は入居者を募集するところから始める必要があります。また、ほったらかしを実現するには細かな管理業務を外部の管理会社に委託する必要があります。なお、毎月現金収入が入ってくるため、「不動産所得」として1年毎に確定申告が必要です。

準備が整えば、ある程度ほったらかしで運用が可能ですが、それまでがやや大変で、かつ定期的な手間も発生する点に留意しておく必要があります。

ほったらかし度☆☆☆(大部分をほったらかしにできる場合がある)

ほったらかし度(3)は、適切な準備さえしてしまえば、その後の大部分をほったらかしにできる(かもしれない)投資法です。

株やFXの自動売買

一般的な株式投資やFX(外国為替証拠金取引)では株価や為替相場を常に注視していなければならず、「ほったらかし」とは真逆のイメージがあります。しかし、これをある程度ほったらかしにできるのが自動売買ツールです。

これは事前に売買の金額を設定することで、値動きに合わせて自動的に「買い」と「売り」を入れ、ほったらかしで収益を生んでくれます。ただし、継続的に収益を生み出すための適切な設定にはある程度の知識が必要になるほか、突発的な下落局面などでは適切な対応が取れないなどのデメリットもあり、その際は細かな再調整が強いられることになります。

そのため、ほったらかしで収入を得られる場合もあるものの、多くの人にとっては実際には「完全にほったらかしで収入が得られる」とまではいかない可能性が高いでしょう。

ほったらかし度☆☆☆☆(ほぼほったらかしにできる)

ほったらかし度(4)は、やり方によっては、ほとんどの工程をほったらかしにできる投資すです。

1.ETF(上場投資信託)

ETF(Exchange Traded Funds/上場投資信託)は、株式や債券などの特定の指数(インデックス)に連動するように設計された投資信託の一種です。

証券取引所に上場しているため、株式のようにリアルタイムで売買できるのが特徴です。ETFには複数の株式や債券の銘柄が含まれるため、個別株投資のように自ら一つひとつ銘柄を選ぶ必要がありません。さらに「日経平均株価」やアメリカの「S&P500」といった株価指数を構成する銘柄は定期的に入れ替わるため、自分で銘柄の組み換えをする必要もありません。

ただし、ETF自体もさまざまな種類があり、どのETFを選ぶのか、またどのタイミングで購入するのかといったことは自分で検討する必要があります。また、ETFは投資信託のように定額の積立ができないケースが多く、毎月の自動積立投資にあまり向かないというデメリットもあります。

2.REIT(リート/不動産投資信託)

REIT(リート/不動産投資信託)は、投資家から集めた資金を用いて商業ビルやオフィスビル、住宅、ショッピングセンター、ホテルといった不動産を購入・運営し、その収益を投資家に分配する金融商品です。REITも証券取引所に上場しているため、株式やETFと同じようにリアルタイムでの売買が可能です。

REITでは、現物の不動産を購入するのとは異なり、少額から投資が可能な点が大きなメリットです。また、複数の不動産を対象にしているため、1つのREITで分散投資が行えます。ただし、ETFと同じようにさまざまなREITから選ぶ手間があることや、定額積立に不向きで、都度自分で購入する必要があることなどが「ほったらかし投資」をする上でのハードルになります。

複数のREIT銘柄を組み込んだ「REITファンド」と呼ばれる投資信託もあり、その場合は、自動定額積み立てがやりやすいため、ほったらかし度は高くなります。

ほったらかし度☆☆☆☆☆(ほぼ手間のないほったらかし投資)

ほったらかし度(5)は、投資や運用を行う上での手間がほぼない、これぞ「ほったらかし投資」という投資です。

1.投資信託

投資信託とは、投資家から募った資金を、運用のプロが投資家の代わりに株式や債券などの金融資産に振り分けて運用してくれる商品です。1つの商品で分散投資できることや、少ない投資額で始められる点が投資信託の主な魅力です。

「投信積立」という投資方法で簡単にほったらかし投資ができるようになります。投信積立とは、投資額と購入のタイミングを事前に設定することで、その後は放置するだけで自動的に投資信託が買い増しされていく方法です。運用のプロが銘柄選定や売買などすべて行ってくれるため、自身で金融商品の情報を調べたり売買のタイミングを検討する必要がなく、手間がかからずはじめての投資にも最適な方法だといえます。

なお、運用によって評価額がプラスになったとしても、利益確定(引き出し)をしない限りは確定申告の必要もありません。

NISAやiDeCoの活用も

投信積立は、NISAiDeCoにおいても活用できます。NISAとiDeCoは、ともに投資に関する税金優遇を受けられる制度です。これらの制度を活用して投資・運用することで、ほったらかしながらも効率よく資産形成を図ることが可能です。

2.不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、事業者が投資家から資金を募って不動産を取得・運用し、その収益を投資家へ分配する仕組みの投資商品です。

一般的な現物不動産投資は大きな資金を必要としますが、不動産クラウドファンディングであれば不特定多数から資金を募って不動産を購入するため1万円からの少額でも投資・運用が可能なため、不動産投資初心者でも始めやすいのが特徴です。

また、実際に不動産の運用は不動産のプロが行うため物件管理等の手間・費用も一切かかりません。株式や投資信託のように運用中の値上がり・値下がりが基本的にないのもメリットで、値動きを気にせずにほったらかし運用が可能です。おおむね3~7%程度の利回りが期待できます。

3.ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業とお金を貸したい投資家をオンラインでマッチングさせるサービスのことを指します。複数の投資家から資金を募るクラウドファンディングのひとつで、「融資型クラウドファンディング」や「貸付型クラウドファンディング」とも呼ばれます。投資家は出資した金額に応じて、融資額に対する利息を原資とした分配金を受け取る仕組みです。

多くのサービスで1万円という少額から始められ、3~7%程度の利回りが期待できます。不動産クラウドファンディングと同様、基本的に運用中の値動きがないため、投資して以降は償還(返済)されるまでは待つだけとなり、ほったらかしにできます。

ただし、出資対象事業の不調などにより償還の遅延や貸し倒れといったこともまれに起きているため、投資先の見極めが重要です。

4.債券投資

債券投資は、政府や企業、地方自治体といった「発行体」に資金を貸し付けることで、定期的な利息収入と満期時の元本返済を受け取る投資方法です。債券は定期的に利息が支払われるため、利幅は小さいものの安定的なキャッシュフローを得られるのが特徴です。

また、債券はローリスク・ローリターンの投資として知られており、特に国債などの政府発行の債券は、デフォルトリスクが低く、安全な投資先の1つです。債券にほったらかし投資するには、債券ファンド(債券型投資信託)に投資する方法があります。

「国内債券」など、自分に合いそうな投資信託を選ぶだけで、あとは運用のプロが組み合わせた銘柄を運用してくれます。自動積立も行いやすく、ほったらかしにしやすいでしょう。

ほったらかし度☆☆☆☆☆★(ほぼやることのない完全ほったらかし)

ほったらかし度(MAX)は、銘柄を選ぶ手間もほぼなく、簡単な設定だけであとはやることがないという完全ほったらかし投資です。

1.ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、専用の口座に入金をする、あるいは引き落とし設定をすることで、あらかじめプログラムされたアルゴリズムに基づいて自動で投資信託やETFなどを買い付けて運用してくれるサービスです。

投資信託は、自分で投資する商品を選ぶ必要がありますが、ロボアドバイザーはユーザーの志向性(リスク許容度)をベースに最適な商品を自動で選んで購入していくため、非常に簡単に始められ、完全にほったらかしにできるのがメリットです。

一方で、通常の投資信託などと比べると手数料がやや高めなのがデメリットです。最近ではNISA口座で運用できるロボアドバイザーも出てきており、さらに利便性が向上しています。

投資信託と同様、運用によって評価額がプラスになったとしても、利益確定(引き出し)をしない限りは基本的に確定申告の必要はありません。

2.金投資

金投資は、その名の通り金(ゴールド)に投資を行うもので、長期的な資産保全やインフレ対策として広く認識されています。金は物理的な資産であり、希少性が高いことから価値が時間とともに上がっていきやすく、経済の不確実性や市場の変動に対する安全資産としての役割を果たします。

つまり、金は長期的には持っているだけで価値が上がっていく可能性の高い資産であるといえ、究極のほったらかし投資になり得ます。具体的には、純金積立などの現物金投資や、投資信託の純金ファンドなどがほったらかし投資に向いています。

これらは少額から定額の積み立てが可能で、積立額さえ決めてしまえばあとは完全にほったらかしで運用ができます。

ほったらかし投資のメリット

ほったらかし投資には、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つ解説します。

メリット1.投資知識が乏しくても比較的始めやすい

ほったらかし投資は、多くが専門家や事業者に運用などを任せられるため、投資の知識や経験が乏しくても気軽に運用できる点がメリットです。そのため投資初心者でも始めやすいといえます。

また、事前にほったらかし投資の仕組みさえ整えれば、時間や手間もかからないため、仕事や子育てなどに忙しい人にもおすすめできる投資法でもあります。

メリット2.預貯金より高い利回りを期待できる

預貯金もひとつの運用ですが、超低金利時代である今、銀行にお金を預けているだけで受け取れる利息はほんのわずかで、資産を増やす効果はほとんどないといっても過言ではありません。

リスクはあるものの、投資信託などのほったらかし投資に資金をまわすことで、預貯金とさほど変わらない手間で断然高いリターンが期待できます

投資する商品によってリスクの大きさが異なるため、預貯金にまわす資金をゼロにするのではなく、一部を投資に回す、あるいは複数の投資商品に振り分けるなどしてリスクを分散させるのがポイントです。

メリット3.手間をかけず金融リテラシーを高められる

ほったらかし投資を始めるメリットの1つとして、金融リテラシーを高められる点が挙げられます。金融リテラシーとは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断できる能力のことをいいます。

ほったらかし投資を始めることで、金融資産ごとの標準的な利回りやリスクの大きさなどさまざまな金融知識に触れ、慣れていくことができます。実際に投資を始めなければわからない金融リテラシーを身につけられるのです。経済的に自立し、よりよい暮らしを送るうえでも欠かせない金融リテラシーを育てられる、という点は大きなメリットといえるでしょう。

ほったらかし投資のデメリット

メリットだけでなく、ほったらかし投資のデメリットについても確認しておきましょう。2つのデメリットを紹介します。

デメリット1.短期的には資金を増やせない

「ほったらかし」という名前がつくように、ほったらかし投資で利益を得るには基本的に一定期間、腰を据えた運用が必要です。短期間で儲けを得たい人には向いておらず、そもそもそのような投資方法はほったらかし投資とはいいません。

ほったらかし投資では分配金の積み上げや複利効果を利用した資産形成が主となるため、すぐには利益を生み出しにくいですが、短期間での利益を狙うデイトレードやFXといった投資方法と比較してリスクを抑えられ、かつ安定した利益が期待できます。

2.ほったらかしすぎは危険

ほったらかし投資とはいえ、まったく管理せずに放置しすぎるのも危険です。何もしなくても利益が出続けるものではありません。あくまで投資であるため、保有資産の価値が大きく下落する可能性もあります。放置しすぎることでその損失がどんどん膨らんでしまうことも十分に考えられるでしょう。

効率よく資産を増やしていくためにも、運用状況を定期的にチェックすることが重要です。特に投資信託などでは、適切なタイミングで売却をする(利益確定/損切り)ことも必要になってきます。月に1回程度を目安に、運用状況の確認を習慣化させることがおすすめです。

ほったらかし投資は初心者におすすめ

ほったらかし投資は投資初心者におすすめ今回は、おすすめのほったらかし投資について詳しく解説してきました。

ほったらかし投資は投資の知識や経験が浅い投資初心者にも始めやすい投資方法です。はじめに仕組みを整えることさえできれば、それ以降は自動的に積立や運用が可能になります。

銀行に預けておくより遥かに効率的に資産を増やすことが期待できるほか、自身の金融リテラシー向上も図れます。投資信託などに加え、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングといった新しい投資商品も出てきており、興味がある商品や自分に合った商品を選択できます。

将来のために資産を効率よく増やしていく手段として、ぜひ、ほったらかし投資を積極的に活用していきましょう。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    『ゴクラクJOURNAL』は、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング、事業型ファンドといった少額投資ファンドに関する情報や、投資・お金、その他ファイナンシャルテクノロジーに関する情報を提供しています。編集部では、投資初心者の目線に立ったユーザーファーストのメディア運営を目指しています。

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