不動産クラファン・ソシャレン合わせて20以上に分散投資。投資家・メカニック氏インタビュー

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#事例 #投資家インタビュー
こんにちは。投資家・ブロガーの中田健介です。

今回は、株式・仮想通貨・クラウドファンディングなどに投資されている、投資家でブロガーのメカニック氏にインタビューさせていただきました。これまでの投資実績や運用のポイントなどを詳しく伺いました。(インタビュー実施日:2023年12月21日)

メカニック
投資家・ブロガー
カーメカニックとして働くかたわら、株式投資・仮想通貨・ソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディングなど幅広く投資を手掛ける。ブログ「IPOで稼ぐメカニックの株ログ」を運営中。X(旧Twitter)アカウント:@ipomechanic

経済的余裕を求めて投資をスタート

ーー年齢とご職業を教えてください。

38歳の会社員で、自動車整備関連の仕事をしています。

ーー投資自体を始めたのはいつですか?

27~28歳くらいです。当時の給与では生活するので精いっぱいで、あまり余裕がありませんでした。

ちょうどそのころ子供が産まれたこともあり、将来の育児や教育のことを考えたときに、もっと経済的に余裕を持ちたいなと考えたのが投資を始めたきっかけです。初めに投資したのは国内株式でした。

ーー現在のポートフォリオについて教えてください。

投資信託・国内株式・外国株式・ロボアドが合わせて約50%、仮想通貨が約35%、株式型クラウドファンディング・不動産クラウドファンディングソーシャルレンディングが合わせて約15%です。

仮想通貨は出始めたころに買ってずっと持ち続けており、価値が上がり続けています。

ーーどのようにして資産を築いたのですか?

最初は貯金を元手に株式投資を始めました。以降はソーシャルレンディングや仮想通貨を始め、そちらに資金をシフトしていきました。また、ブログを始めてからは、その収入も投資に回すようにしました。

ーー現在の投資による月々のキャッシュフローについて教えてください。

定期的に入るお金でいうと、不動産クラウドファンディング・ソーシャルレンディングで月5~6万円程度の分配金を得ています。

ソーシャルレンディング投資の魅力・気をつけているポイント

ーー現在はどのソーシャルレンディングサービスに投資していますか?

ソーシャルレンディングですと、「CrowdBank(クラウドバンク)」「OwnersBook(オーナーズブック)」「CROWD CREDIT(クラウドクレジット)」「Bankers(バンカーズ)」「Funds(ファンズ)」「AlternaBnak(オルタナバンク)」「Pocket Funding(ポケットファンディング)」「LENDEX(レンデックス)」「COMMOSUS(コモサス)」「CAPIMA(キャピマ)」「マリタイムバンク」「Funvest(ファンベスト)」「AGクラウドファンディング」あたりです。

ブログ記事を書く上で必要ということもあり、現在提供されているソーシャルレンディングサービスのほとんどすべてに投資しています。

ーーソーシャルレンディングサービスを選ぶ上でどんなところに気を付けていますか?

運営している年数や、元本割れ・返済遅延の実績を重視しています。ソーシャルレンディングは各社、開始してから年数が経っているところが多いので、信頼できるサービスはある程度見えてきたと思います。

そうしたところには資金を多めに入れ、新しいところにはまずは少額から投資するようにしています。

ーーソーシャルレンディングのファンドを選ぶ際はどんなところに気を付けていますか?

ファンドを選ぶ基準は、利回りが高く、運用期間が適切かどうかです。特典付きやキャンペーン案件なども好んで投資しています。最近はあまり元本割れ・返済遅延は発生してないので、そこまで神経質になる必要はないと考えています。

ーーソーシャルレンディング投資の魅力はどんなところですか?

一番の魅力は、手間がかからず一回申し込んだらほったらかしでよい点です。株式のように価格の変動がないので、心穏やかに投資できる点も魅力ですね。

ーーソーシャルレンディング投資のデメリットや懸念点はどんなところですか?

一定期間資金が拘束されてしまい、その間は出金できないのがデメリットです。また、不動産クラウドファンディングのようにアップサイドが取れないこともデメリットの一つといえます。 

ーーこれからソーシャルレンディング投資を始める投資家におすすめのサービスはどこですか?

最初であれば「Funds」に投資するのが手堅いと思います。組織もしっかりしていますし、実績もあります。案件も上場企業が多く安心できます。利回りは低めですが、最初ということであれば失敗する可能性の低いところから始めるのがおすすめです。

不動産クラウドファンディング投資の魅力・気をつけているポイント

ーー現在投資している不動産クラウドファンディングサービスはどこですか?

COZUCHI(コヅチ)」「CREAL(クリアル)」「TREC FUNDING(トレックファンディング)」「TECROWD(テクラウド)」「利回り不動産」「Rimple(リンプル)」「TOMOTAQU(トモタク)」「LEVECHY(レベチー)」「ヤマワケエステート」「利回りくん」あたりです。

次から次へと出てくるので、すべてのサービスには投資できていません。口座は持っていますが、投資していない先もあります。

ーー不動産クラウドファンディングサービスやファンドを選ぶ上でどんなところに気を付けていますか?

対象物件ができるだけ都心に近いところにあり、かつ利回りが高く運用期間が短い案件を選んでいます。具体的には利回り5%以上を狙うようにしています。海外案件にも投資はしますが、為替の影響があるので国内案件のほうが好きですね。

ーー不動産クラウドファンディング投資の魅力はどんなところだと思いますか?

不動産という現物が担保としてあるところです。任意組合型については、収益が不動産収入になり税制面で優遇される点も魅力です。そのため、任意組合型を扱っている「COZUCHI」や不動産のデジタル証券投資サービスである「ALTERNA(オルタナ)」に投資しています。また、同じ理由でSBI証券のST(セキュリティトークン)商品も購入しています。

ーー不動産クラウドファンディング投資のどんなところにデメリットや懸念点を感じていますか?

やはりサービスによっては資金が一定期間拘束されてしまうところです。私の場合、今のところ元本割れは発生していないので、そこはあまり心配はしていません。

ーーこれから不動産クラウドファンディング投資を始める人におすすめのサービスはどこですか?

「COZUCHI」はおすすめです。匿名組合型・任意組合型が選べて十分な実績があります。利回りもかなり期待でき、1万円から気軽に始められるのも魅力です。

ソーシャルレンディング投資での失敗

ーー過去にソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディング投資で損失を被ったことはありますか?

ソーシャルレンディングでは、みんなのクレジットで約60万円、ラッキーバンクで数十万円、maneoでは数万円、クラウドリースとガイアファンディングでも損失を出したことがあります。トータルの損失では100万円程度ですね。2018年から19年にかけてデフォルト(貸し倒れ)が多く発生しましたが、そこで膿を出し切った感があります。

また、「クラウドバンク」で案件自体は無事に終了したのですが、為替の関係でマイナスになったことはあります。逆に不動産クラウドファンディングでは損失を出したことはまだありません。

ーーこうした損失が出て以降もソーシャルレンディング投資を続けているのはなぜですか?

デフォルトが多発した直後は投資額を抑えようと思っていましたが、そこが業界としては底で、それ以降は悪いところは淘汰され、よいサービスしか残らないのではないかと考えました。ここからは安心してむしろ投資できるのではないかと考えて、投資額はどんどん増やしています。

実際、それ以降も何件か返済遅延はありましたが問題ない範囲でした。運営自体はしっかりしていても100%大丈夫ということはないので、ある程度発生するのはやむを得ないかなと考えています。

その他の投資・将来について

ーー株式型クラウドファンディングでも投資されているとのことですが、その実績はどうですか?

「FUNDINNO(ファンディーノ)」で200万くらい投資していますが、現時点での実績としてはまだマイナスです。投資した中には順調に業績を伸ばしている会社もありますが、まだ上場したところはありません。結果が出るにはまだ数年かかりそうです。

また、サービスを通さず直接ベンチャー企業から声がかかることもあり、それで何件か出資しています。出資の判断としては、業種や事業内容も多少は見ますが、それよりも社長のやる気と人柄で決めています。

ーー現在他に興味を持っている投資はありますか?

現物不動産投資や絵画などのアート投資に興味があります。また、車の仕事をしているのでクラシックカー投資にも挑戦したいと考えています。あとは、ブロックチェーンを活用して未上場株に少額から投資できるサービスが今後始まるので、それにも投資してみたいです。

ーー投資の情報はどのように得ていますか?

まずは日経新聞やPR TIMESの情報をチェックします。あとはX(旧Twitter)を中心に情報収集しています。投資家のブログなどはあまり見ていません。情報の鮮度の面で、Xの方が有益な情報があふれていると感じます。

ーー早期リタイアをされる予定はありますか?

今のところありません。子供もいるので子供がある程度大きくなるまではしないと思います。子供が成人したら考えるかもしれません。いずれにしても、資産が3億円くらいになったら考えたいと思います。心配性なので、それくらいないと安心してリタイアできません。

IPOメカニックブログ

ーーどのくらいの頻度でブログを更新されていますか?

毎日必ず1つ以上記事をアップしています。毎日1~3時間程度の時間がかかっています。

ーー10年以上に渡りブログを続けるモチベーションは何でしょうか?

モチベーションというよりも、日常の習慣ですね。めんどくさい、大変だという気持ちはありますが、寝る・食べる・筋トレなどと同じで、今ではやらないと気持ち悪いと感じます。

ーー最後に、ソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディング投資を始める投資家に何かアドバイスはありますか?

まずは少額から始めることをおすすめします。あとはできるだけ早く利益を得る体験をするために運用期間の短いものに投資することです。また、慣れるまでは為替が絡むなど難しい商品には投資しないことが大切です。

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  • 記事を書いた人 中田健介

    IT系企業に勤務する傍ら、2010年からソーシャルレンディングでの資産運用を開始。同時にブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設。 著書に「年利7%! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」(ぱる出版)がある。

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