私が初めてクラウドファンディングに投資したのは2015年。 当時は株式やFXの値動きが怖く、もっと落ち着いて運用できる投資先を探していた。 そこで出会ったのが、融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)だった。 最初は少額から始め、分配金の受け取りや元本の償還を確認しながら投資額を増やしていった。 2018年には不動産クラウドファンディングにも出会い、さらに投資を拡大。 現在までの累計出資額は、不動産クラウドファンディングだけで1億円超。 融資型を含めると4億円を超えた。 一方で、2019年には保有していた米国株やETFのほとんどを売却したこともある。 値動きを気にすることがストレスになっていたからだ。 しかし現在は、再び株式や投資信託、ビットコインにも投資している。 11年間の経験からたどり着いたのは、株式とクラウドファンディングは、どちらか一方を選ぶものではなく、役割を分けて活用するのが自分には合っているという考え方だ。 今回は、私がクラウドファンディングに出会い、累計4億円以上を投資するまでの経緯と、現在も投資を続ける理由を振り返りたい。 会員限定で配信される分析レポート 注目ファンドの最新情報/募集速報 投資判断に役立つ解説記事 メルマガ登録する 2015年、株もFXも怖かった私が見つけた投資 2015年、私は値動きのある投資を怖いと感じていた。 株式やFXには興味があったものの、買った直後に価格が下がるかもしれない。仕事中も相場が気になってしまうかもしれない。 そんな不安があった。 そこで探していたのが、日々の値動きを気にせず、定期的に収益を得られる投資だった。 そのとき出会ったのが、融資型クラウドファンディングだ。 日々の値動きのないクラファンに注目 融資型クラウドファンディングは、投資家から集めた資金を企業などに貸し付け、その利息を原資として分配を行う仕組みだ。 株式のように毎日価格が変動するわけではない。 しかも、当時は銀行預金よりもかなり高い利回りが期待できるファンドがあった。 これなら自分にもできそうだ。 そう考えて、投資を始めることにした。 最初は少額から。実績を確認して投資額を増やした もちろん、最初から大きな金額を投資したわけではない。 当時はまだ馴染みのないサービスだったため、まずは少額で試してみた。 本当に分配金が支払われるのか。予定どおり元本が戻ってくるのか。 実際に投資し、自分で確かめたかった。 そして、分配金を受け取り、元本が償還される経験を重ねるうちに、少しずつ投資額を増やしていった。 定期的な配当が魅力だった 特に魅力を感じたのが、定期的に受け取れる分配金だ。 株価が上がるか下がるかを気にすることなく、保有しているファンドから分配金が入ってくる。 投資から収入を得ることの楽しさを、初めて実感した時期だった。 今思えば、当時は日々の値動きがないことを、リスクが低いことと混同していた面もあったと思う。 ただ、このときの経験が、その後の私の投資スタイルを大きく変えることになった。 2018年、不動産クラウドファンディングに出会う 融資型クラウドファンディングへの投資を続けていた2018年。 新たに出会ったのが、不動産クラウドファンディングだった。 投資家から資金を集め、不動産の賃貸収入や売却益などを原資に分配を行う仕組みだ。 融資型とは仕組みが異なるものの、少額から投資でき、日々の価格変動を気にする必要がない点は共通していた。 実物の不動産に投資できることが魅力だった さらに魅力を感じたのが、実際の不動産を対象に投資できることだった。 マンションやオフィスなど、どのような物件に投資するのかを確認できる。 そして当時、私が注目した事業者には、元本割れゼロの償還実績を公表しているところもあった。 定期的な分配金が期待でき、これまでの元本割れもゼロ。 当時の私にとって、非常に魅力的な投資対象に見えた。 もちろん、過去に元本割れがなかったからといって、今後も安全という意味ではない。 それでも、融資型クラウドファンディングで投資経験を積んでいた私には、比較的取り組みやすい投資だった。 こうして、不動産クラウドファンディングにも投資するようになった。 会員限定で配信される分析レポート 注目ファンドの最新情報/募集速報 投資判断に役立つ解説記事 メルマガ登録する 2019年、米国株やETFをほぼすべて売却した 実は、融資型や不動産クラウドファンディングに投資する一方で、2010年代には米国株やETFにも積極的に投資していた。 特に2017年からは、米国株や先進国株のインデックス投資を本格的に始めていた。 米国株やETFから得られる配当も魅力的だったし、長期的な値上がりにも期待していた。 ただ、一つ問題があった。 それは、毎日の値動きがストレスだったことだ。 株価が上がればうれしい。下がれば不安になる。 長期投資なのだから、短期的な値動きを気にする必要はない。 頭ではわかっていても、実際に自分の資産が増減する様子を見ると、どうしても気になってしまう。 一方、クラウドファンディングでは、日々の評価額が大きく上下することはない。 定期的な分配を期待しながら、落ち着いて運用できる。 当時の私には、こちらのほうが合っていると感じた。 株式からクラウドファンディングへ資金を移した そこで2019年、保有していた米国株やETFのほとんどを売却した。 そして、その資金を融資型クラウドファンディングや不動産クラウドファンディングへの投資に振り向けていった。 株式の将来性を疑っていたわけではない。 むしろ、長期的に成長する資産だとは思っていた。 それでも、日々の値動きを気にする生活より、定期的な分配金を受け取りながら運用するほうが、自分には心地よかった。 結果的に、その後の米国株の上昇を考えれば、売却せずに保有していたほうが高いリターンを得られた可能性もある。 ただ、投資にはリターンの大きさだけでなく、自分が無理なく続けられるかどうかも重要だと思う。 会員限定で配信される分析レポート 注目ファンドの最新情報/募集速報 投資判断に役立つ解説記事 メルマガ登録する 気づけば累計4億円超。投資額は年々増えていった 2015年に少額から始めたクラウドファンディング投資。 その後、投資額は数百万円、数千万円と増えていった。 償還された元本を次のファンドに再投資する。 受け取った分配金や新たな資金も投資に回す。 こうした運用を何年も続けてきた。 受け取れた分配金も優に8桁越え そして2026年現在、累計出資額を振り返ると、 不動産クラウドファンディング:1億円超 融資型クラウドファンディングを含めた合計:4億円超 になっていた。 投資を続けたからこそ、リスクも見えてきた 一方で、長く投資を続けるなかで、クラウドファンディングのリスクも実感するようになった。 融資型でも不動産クラウドファンディングでも、償還遅延や元本割れ、事業者の経営悪化などの問題が起きている。 2015年当時に魅力を感じていた「日々の値動きがない」という特徴は、必ずしも安全性を意味しない。 毎日価格が表示されないだけで、投資先の価値が下がっている可能性もある。 また、予定どおりに元本が戻ってこなければ、ほかの投資に資金を移すことも難しくなる。 これは株式や投資信託とは違う、大きなリスクだ。 事業者の財務など見極めが必要 だからこそ、現在は利回りだけでなく、事業者の財務状況、償還実績、対象不動産の価値なども重視している。 それでも、クラウドファンディングへの投資をやめようとは思っていない。 問題のある事業者やファンドを避けながら、今後も投資を続けていきたいと考えている。 現在は「法人でクラファン」「個人で株式・ビットコイン」 2019年に米国株やETFのほとんどを売却した私だが、現在は再び株式や投資信託にも投資している。 ビットコインなどの暗号資産も保有している。 そして、現在は投資する口座と資産の役割を分けている。 融資型・不動産クラウドファンディングは自分の法人で運用し、株式・投資信託・ビットコインなどは個人口座で運用する。 今の私には、この方法が合っている。 クラウドファンディングでは、定期的な分配収入を狙う。 一方、株式や投資信託、ビットコインでは、長期的な値上がりによる資産成長を狙っている。 クラウドファンディングがあるから、株式やビットコインで攻められる 以前の私は、株式の値動きがストレスだった。 しかし現在は、値動きのある資産にも積極的に投資できている。 理由の一つが、クラウドファンディングの存在だ。 資産のすべてを株式やビットコインなどで運用していたら、今でも相場の変動を強く意識していたかもしれない。 しかし、日々の価格変動がないクラウドファンディングを組み合わせることで、値動きのある資産を長期保有しやすくなった。 クラファンはインカム、BTCなどの値動き投資で大きなキャピタルを狙う クラウドファンディングで分配収入を狙い、株式やビットコインで資産の成長を狙う。 この役割分担が、現在の私の投資スタイルだ。 もちろん、クラウドファンディングが株式より常に低リスクというわけではない。 株式には市場価格の変動リスクがある一方で、クラウドファンディングには事業者の信用リスクや償還遅延、資金が長期間拘束されるリスクがある。 違うのは、リスクの種類だ。 クラウドファンディングを「絶対に安全な資産」と考えるのではなく、株式とは異なるリスクを持つ投資先として活用している。 そう考えるようになってから、資産運用の幅が広がったと思う。 会員限定で配信される分析レポート 注目ファンドの最新情報/募集速報 投資判断に役立つ解説記事 メルマガ登録する 累計4億円超を投資して思う。どんな投資にも役割がある 2015年、株式やFXの値動きが怖くて始めた融資型クラウドファンディング。 2018年には不動産クラウドファンディングに出会い、2019年には保有していた米国株やETFのほとんどを売却した。 そして11年後の現在、クラウドファンディングへの累計出資額は4億円を超えた。 クラファンも株も投信も暗号資産も必要 一方、現在は再び株式や投資信託、ビットコインにも投資している。 振り返ると、投資に対する考え方はずいぶん変わった。 昔は、値動きのある投資と値動きのない投資のどちらがよいかを考えていた。 しかし今は、どちらも必要だと思っている。 それぞれの良さを組み合わせる 株式や投資信託には、企業や経済の成長を取り込める魅力がある。 ビットコインには、ほかの資産にはない特徴と成長への期待がある。 そしてクラウドファンディングには、日々の市場価格に左右されず、分配収入を狙えるという魅力がある。 大切なのは、どれか一つを選ぶことではなく、それぞれの特徴を理解して組み合わせることではないだろうか。 これからも不動産クラウドファンディングに投資していきたい 私はこれからも、不動産クラウドファンディングへの投資を続けたいと思っている。 もちろん、11年前と同じ感覚で投資するつもりはない。 市場が拡大する一方で、償還遅延や事業者の経営悪化など、さまざまな問題が表面化してきた。 過去の実績だけを信じるのではなく、投資先を自分で調べ、納得したうえで投資することが以前にも増して重要になっている。 それでも、この仕組みには大きな可能性があると考えている。 分散しながら市況を見て判断していく 11年前、株式やFXが怖くて少額から投資を始めた私にとって、クラウドファンディングは資産運用の選択肢を広げてくれた存在だった。 今ではビットコインにも積極的に投資できているが、その土台の一つにはクラウドファンディングがある。 これからも自分の資金で投資を続けながら、よかったことも、失敗したことも、できる限り率直に伝えていきたい。 会員限定で配信される分析レポート 注目ファンドの最新情報/募集速報 投資判断に役立つ解説記事 メルマガ登録する ※免責事項 本記事は筆者個人の投資経験と見解をまとめたコラムであり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。融資型・不動産クラウドファンディングには、元本割れ、償還遅延、事業者の倒産、流動性などのリスクがあります。また、株式・投資信託・暗号資産にも価格変動等のリスクがあります。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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