公開日 2024/05/29
最終更新日 2025/02/18
みなさんは「複利効果」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
この複利効果を活用することで資産を雪だるま式に増やすことができます。
不動産クラウドファンディングでも複利効果を生かすことはできるのでしょうか。今回はこの点について考えてみたいと思います。
かのアインシュタインも「複利は人類最大の発明だ」と述べたそうですが、実際に投資において複利をうまく活用できるかどうかで資産運用の結果が大きく変わってきます。
例えば、100万円を年利6%で運用したとすると、「収益を再投資しない場合」と「収益を再投資した場合(複利効果を働かせた場合)」で、どれだけの違いが出てくるでしょうか。以下のグラフをご覧ください。
このようにインカムゲイン投資を長期的に再投資しながら行うことで、大きな利益を得ることができます。
このように大きな力を持つ複利効果ですが、実際には効果が発揮されやすい投資商品とそうでないものがあります。一般的に複利効果が発揮されやすい投資商品とは以下の条件を備えているものです。
例えば銀行定期預金でも、得られた金利はそのまま口座に入ることになるため実質的に「再投資」となり複利効果は一応あるといえます。ただし、現在の主要メガバンクにおける普通預金金利は年利0.02%と非常に低い水準であるため、複利としてはほとんど誤差のような金額になります。
実感できる程度の複利効果を得るには、少なくとも3%以上の年利回りが必要になります。
例えば、株式の中には配当利回り4%以上ある高配当銘柄もあります。配当による利益を再投資に回すことで複利効果を得ることができますが、そもそも株式は値動きの大きい投資商品であり、配当で得られる利回りを超える値動きをすることも珍しくありません。
仮に株価が大きく下がってしまった場合は、得た複利効果以上に資産を縮小させてしてしまう可能性もあります。
投資商品の中には、最低投資金額が設定されているものもあります。例えば最低投資金額および投資単位が一口100万円で年利回り5%の投資商品を例に考えてみましょう。
この投資商品に一口100万円を投資した場合、1年間で5万円の配当金が得られるわけですが、配当で得た5万円では最低投資金額に達しないため、このお金を再投資に回すことができません。同じ投資商品に再投資するには配当を20年積み重ねる必要があるため現実的でなく、また当然ながらこの商品では複利効果を得ることはできません。
大きな資金があれば大した問題にはなりませんが、一般的な個人投資家であれば、最低投資金額が少ない投資商品を選ぶことで、運用で得た利益を再投資に回しやすくなり複利効果も得やすくなります。
また、募集が年に数回など、投資機会が少ない投資商品も再投資がしづらく複利効果を得るには不向きです。投資しようと思えばいつでも投資できるような商品が望ましいといえます。
なお、不動産クラウドファンディングの平均的な利回りは3~7%程度です。もしリスクを取れるのであれば、さらに高い利回りのファンドに投資することもできます。仮に利回り7%で継続的に複利運用できた場合、資産は11年で約2倍になり、17年で約3倍になります。
ここでは不動産クラウドファンディングで複利効果を最大化するポイントについて紹介します。
先のグラフを見てもわかる通り、投資期間1~2年程度では複利効果はあまり実感できず、少なくとも5~10年程度の投資期間が必要となります。
したがって、大きな複利効果を得るにはまず、少しでも早く投資を始めることが重要です。投資に際して慎重に検討するのは悪いことではありませんが、無意味に先延ばししすぎるのはおすすめできません。
また、一度始めたら途中でやめないことも重要です。不動産クラウドファンディングに1度投資をして利益が出たからといって、その利益をすぐに使ってしまっては複利も何もありません。よほどのことがない限りは、利益や投資のためのお金を使ってしまうことがないようにしましょう。
このような場合にでもダメージを最小限に抑えるには、分散投資を心がけることが重要です。つねに複数のファンドに分散投資しておけば、仮にその一部で損失が出たとしても長期的には全体の複利効果でリカバリーできる可能性が高くなります。
投資家の間では、以前から長期運用を前提としたインデックス投資などで複利効果の大きさは注目されていましたが、この低金利時代においてはさらに多くの人にとって資産を大きくするための重要なファクターになり得ます。
当記事で述べたように、不動産クラウドファンディングも複利効果を得るのに向いている投資商品といえ、継続的な投資によって資産を大きくできる可能性を秘めています。ぜひ、上手に活用して将来の資産運用・資産形成に取り組んでみていただければと思います。
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