レベチー(LEVECHY)の償還遅延はなぜ起きた?2023年開始からニセコ13号の運用延長までの全時系列

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不動産クラウドファンディング「LEVECHY(レベチー)」で、複数のファンドに運用期間の延長が発生しています。

この記事は、レベチーに出資している方、延長の通知を受け取った方、そしてこれから投資を検討している方に向けたものです。

読み終えると、2023年のサービス開始から2026年11月3日までの流れ、延長が続いている理由、そして出資中の方がとるべき確認手順がわかります。

結論から言えば、延長が発生した7号・16号は、その後に償還されています。*1、*2

一方でニセコを対象とした13号は、当初の運用終了から1年以上が経った2026年11月3日時点でも、償還完了を確認できていません。*3、*4

本記事は、2026年11月3日までに確認できた公式発表と編集部が確認した内容をもとに、事実と推測を分けて整理しています。

この記事でわかること
✓7号・16号は延長後に償還。20号も償還され、いずれも配当が支払われている*1、*2、*5
✓13号(ニセコ)は当初の運用終了から1年以上、公開資料では償還完了を確認できていない*3、*4
✓13号の承継ファンドとして募集された25号が2025年12月に不成立になった経緯*6
✓「三重保全」が守るものと、守らないもの
✓出資中の人が今とるべき確認手順と、相談先

結論|レベチー償還遅延の全体像を1分で整理

償還が遅れると、運営会社の状況も気になるものです。

まずは、公式発表と出典で確認できる事実をおさえましょう。

いま起きていること(2026年11月時点の現在地)

公表情報で見る状況

この記事で取り上げるファンドの状況は、次のとおりです。

区分 ファンド 状況
延長後に償還 7号(東新宿) 2025年10月16日に償還・配当が完了*1
延長後に償還 16号 2026年4月17日に償還・配当を実施*2
償還済み 20号 2026年4月17日に償還・配当を実施。予定12カ月に対し実際の運用は362日*5
清算期間中 13号(ニセコ) 当初の運用終了は2025年4月30日。2026年6月末の公式レポートでは清算期間中とされ、売却活動を継続*3、*4
延長が継続 15号 2026年7月30日の公表で、2027年1月29日まで再延長*7

そのほか、押さえておきたい事実は次のとおりです。

  • 13号の承継ファンドとして募集された25号は、2025年12月に不成立となった*6
  • 7号・16号では、延長期間に対応する配当も支払われた*1、*2

一方で、確定していないことも明確にしておきます。

公開資料では確認できていないこと 公表されている状況
13号の売却先 2026年6月末の公式レポートでは購入検討が最終結論に至っておらず、その後の売却完了は確認できていない*4、*3
13号の売却価格 最新の売却価格は公表資料から確認できていない*4
13号の償還時期 確定した償還日は公表資料から確認できていない*4、*3

注意

「延長=元本割れ確定」ではありません。

レベチーの場合、7号・16号では延長後も募集時の想定年利を維持して償還されています。*1、*2

ただし13号については、当初の運用終了から1年以上が経過しても、公開資料では償還完了を確認できていないという点で、償還済みの案件とは状況が異なります。*3、*4

【早見表】2023年〜2026年11月のタイムライン

レベチーの主な経緯

サービス開始から現在までの流れを、表にまとめました。

時期 出来事 投資家から見た状況
2023年6月6日 1号ファンドを募集し、サービス開始*8 非上場企業による、3・4号許可に基づく国内初の不動産クラウドファンディングと公表(同社調べ)
2023年12月 1号ファンドが早期償還*9、*10 初回から予定より早く資金が戻る
2024年6月28日 13号の対象地について、渋谷区の法人と売買契約を締結*11 「売却契約締結済み」の案件として募集
2024年8月30日 13号の運用開始(想定年利12%・8カ月・募集額約25.7億円)*3 当時の過去最高の想定年利で、募集額を上回る応募を集める*11、*3
2025年4月30日 13号の運用終了予定日。翌5月1日の発表で、買主の資金調達が遅れ、代金が支払われていないと説明*12 その後、約6カ月の運用延長とオンライン説明会の実施*13
2025年5月 13号の投資家向けオンライン説明会を案内。*12、*13 通知に加え、説明会を通じて状況を説明
2025年 7号(東新宿)でも運用延長*13 共有持分の取得計画にあわせた延長
2025年10月15日 13号の対象地と追加取得した土地を組み合わせる25号を募集*6 13号出資者に優先当選枠*14
2025年10月16日 7号が延長後に償還・配当完了*1 延長期間分の配当も支払われる
2025年12月 25号が最低成立金額に届かず不成立*6 13号の償還計画が一つ消える
2026年1月 15号の運用期間を2026年7月29日まで延長*15 売却活動の長期化が理由
2026年4月17日 16号・20号が償還・配当を実施*2、*5 16号は延長後に償還。20号の実際の運用期間は予定12カ月に対し362日
2026年4月30日 13号の状況を掲載した第1四半期レポートを公表(3月末基準)*16 隣地との一体開発プランで販売活動を実施。購入検討は最終結論に至っていない
2026年7月30日・31日 15号を2027年1月29日まで再延長。第2四半期レポートでは13号の売却活動継続を報告*7、*4 13号は6月末時点で清算期間中。確定した償還日は公表資料では確認できない

※出典

*1:PR TIMES|10/16(木)ファンド7号の償還及び配当が完了|不動産クラウドファンディング「LEVECHY「(レベチー)」

*2:東京新聞 × PR TIMES|「LEVECHYファンド16号」の償還及び配当を実施|不動産クラウドファンディング「LEVECHY(レベチー)」

*3:LEVECHY|LEVECHYファンド13号(抽選式)

*4:LEVECHY|四半期運用レポート【2026 Q2】

*5:PR TIMES|「LEVECHYファンド20号」の償還及び配当を実施|不動産クラウドファンディング「LEVECHY(レベチー)」

*6:LEVECHY|LEVECHYファンド25号(抽選式)

*7:LEVECHY|【LEVECHYファンド15号】契約期間延長に関するご案内

*8:PR TIMES|非上場企業で国内初の3・4号許可に基づいた不動産クラウドファンディング『LEVECHY(レベチー)』を提供開始。6月6日より「LEVECHYファンド1号」の募集開始。

*9:PR TIMES|【LEVECHY】1号ファンドの早期償還日が決定

*10:LEVECHY Fund|LEVECHY Fund(レベチー ファンド)

*11:PR TIMES|【不動産クラウドファンディングLEVECHY(レベチー)】LEVECHYファンド13号、過去最高の応募金額35億円を達成

*12:LEVECHY|【LEVECHYファンド13号】物件売却に関するお知らせ

*13:ゴクラクJOURNAL|レベチーで償還遅延は7号、13号、15号ファンド?LEVECHY25号はどうなった?

*14:LEVECHY|LEVECHYファンド25号における優先当選枠のご案内(13号と19号両方のご出資者様)

*15:LEVECHY|【LEVECHYファンド15号】契約期間の延長に関するお知らせ

*16:LEVECHY|四半期運用レポート【2026 Q1】

第1章|創業期:「レベル違いの安全性」を掲げて登場

レベチーは、他のサービスとは違う仕組みを前面に出して登場しました。

その中身を確認します。

運営会社・株式会社LEVECHYとは

運営会社は株式会社LEVECHYです。

公開されている会社情報は次のとおりです。*17

項目 内容
社名 株式会社LEVECHY(旧:ジャパン・プロパティーズ株式会社)
設立 2012年1月
代表者 代表取締役 高 将司
所在地 東京都港区赤坂1-11-28 赤坂plusビル 5階
資本金 1億円
不動産特定共同事業 金融庁長官・国土交通大臣 第93号(第3号事業者・第4号事業者)
その他の登録 宅地建物取引業、第二種金融商品取引業(関東財務局長)

社名は2024年7月17日に、ジャパン・プロパティーズからLEVECHYへ変更されています。*18

サービス名と社名をそろえ、不動産クラウドファンディング事業を加速する狙いが示されました。*18

特徴的なのが、第3号事業者・第4号事業者という区分です。

第3号事業者は、特例事業者であるSPCから不動産取引の業務を受託し、第4号事業者は、SPCが当事者となる出資契約の代理・媒介を担います。レベチーでは、運営会社とは別のSPCが物件を保有します。*19、*20

運営会社が営業者となって物件を保有する一般的な匿名組合型とは、資産の置き場所が異なります。*20

レベチーは、非上場企業によるサービスとして、国内初の第3号・第4号許可に基づく不動産クラウドファンディングだと公表しています(2023年4月時点、同社調べ)。*8

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2023年6月、サービス開始と「三重保全」

サービスは2023年6月6日、1号ファンドの募集から始まりました。*8

1号は運用期間1年・想定利回り年10%で、1口1万円から投資できる設計です。*8

抽選式を採用した1号は、募集額を大幅に上回る応募を集めました。*9

レベチーが訴求してきたのが「三重保全」です。

三重保全の仕組み
仕組み 守るもの
倒産隔離 運営会社と不動産を保有するSPCを分け、運営会社の倒産の影響を受けにくくする*20
信託保全 運用開始前の出資金や分配金・償還金などの未投資資金を信託銀行で管理する。運用開始後の出資金はSPCの口座へ移る*20
優先劣後 損失が生じたとき、まず運営会社または同社が指定する劣後出資者の出資分で負担する*20

ポイント

三重保全は、元本の毀損などのリスクを抑えるための仕組みです。元本を保証するものではありません。*20、*3

売却が計画どおりに進まないこと、つまり償還が遅れることを防ぐ仕組みではありません。

この区別が、13号で起きたことを理解する前提になります。

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当時、投資家の期待を集めた4つの理由

サービス開始から2年ほどの間、レベチーには次の4つの特徴がありました。

  • 三重保全という安全性の訴求:倒産隔離・信託保全・優先劣後を組み合わせた仕組み*20
  • 高い想定利回り:想定年利10%の1号や12%の13号を募集*8、*11
  • 「売却契約締結済み」のEXITファンド:13号のように売買契約を締結したうえで募集される案件*3
  • 予定より早い償還の実績:1号は早期償還を実施*9、*10

第2章|拡大期:累計応募額240億円超へ

レベチーには、募集額を大きく上回る応募を集めたファンドがありました。*9

ファンド数と応募額の推移

2026年6月30日を基準とする公式の第2四半期レポートに掲載された実績は、次のとおりです。*4

項目 数値 時点
累計応募金額 247.6億円 2026年6月30日
運用資産残高 77.3億円 同
累計運用終了ファンド数 19件 同
累計償還金額(優先出資) 84.8億円 同
平均想定利回り(年率) 約7.65% 同

サービス開始から3年で、累計応募額は240億円を超えました。*4

SPCが地方銀行からノンリコースローンで9億円を調達した事例も公表されています。*21

投資家の資金だけでなく、金融機関からの借入も組み合わせる設計を取っていたことになります。

過去最高の利回り12%、ニセコの13号

そのなかで、ひときわ目立ったのが13号です。

項目 内容
対象 北海道ニセコ・ひらふの開発用地*11
想定利回り 年12%・税引前(当時の過去最高水準)*3
運用期間 当初8カ月(2024年8月30日〜2025年4月30日)*3
募集額 約25.7億円(25億7,145万円)*3
出口 2024年6月28日に売買契約を締結済み*11

1本のファンドで、約25.7億円の優先出資を募集した大型案件だったことになります。*3

それだけ、売却が進まなければ多額の投資資金が拘束される案件だったといえます。

「売却契約締結済み」の意味

13号の安心材料とされたのは、募集の時点ですでに売買契約が結ばれていたことでした。*3

ここに、投資家が見落としやすい論点があります。

売買契約を結んでいても、買主が代金を払えなければ代金の回収は完了しません。

売買契約の締結と代金の回収は別であり、売却代金が入って初めて償還の原資に充てられます。

ポイント

EXITファンドを見るときは、契約の有無だけでは足りません。

確認したいのは次の3点です。

買主の資金調達が確実かどうか、違約したときにどう扱われるか、決済はいつ行われるか。

用語:EXITファンド レベチーでは、募集の時点で対象不動産の売買契約が締結されているファンドを指します。*3

出口が見えている分だけ安全に見えますが、契約済みでも、決済が完了するまでは売却代金の回収は終わっていません。

ここまでが、順調に見えていた時期のレベチーです。

では、13号では実際に何が起きたのでしょうか。

続きでは、13号より前から表れていた予兆、2025年4月から12月までの経緯、そして2026年11月3日時点で確認できる状況までを日付を追って整理します。

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第3章|異変:13号より前から表れていた予兆

予兆1:1本の大型ファンドへの集中

予兆2:短い運用期間と、リゾート用地という出口の難しさ

予兆3:劣後出資の割合

第4章|ニセコ13号で何が起きたのか:2025年4月〜12月

2025年4月30日:買主の資金調達が遅れ、代金が支払われなかった

オンライン説明会の開催

10月:承継ファンド25号の募集

12月:25号の不成立

第5章|延長と償還が並行した2025年〜2026年

7号(東新宿):延長から償還へ

15号・16号・20号:延長の連鎖と、その後

19号から「19号Ⅱ」へ

延長後に償還された実績を、どう読むか

第6章|13号の現在地:2026年4月〜11月【独自取材】

4月30日の進捗報告:売却活動の状況

6月以降の動き

【独自取材】ゴクラク編集部が運営会社に確認したこと

なぜ延長が続くのか、構造的な3つの要因

要因1:「売却契約締結済み」でも、買主の資金力しだい

要因2:短期の運用期間と、時間のかかる不動産売却

要因3:大型ファンドの出口を、後継ファンドに頼る資金計画

出資中の人が今とるべき確認手順

ステップ1:出資ファンドの延長・償還の状況を確認する

ステップ2:契約書面で延長の条件を確認する

ステップ3:後継ファンドや同意の依頼には、条件を読んでから応じる

相談先と、二次被害への注意

まとめ|レベチーの時系列から投資家が学ぶ教訓

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    不動産クラウドファンディング等の情報を提供しています。投資初心者の目線に立った運営を目指しています。記事は情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する意思決定は、事業者の公式サイトにてリスク等の内容をご確認いただき、ご自身の判断にてお願いいたします。

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