簡単にわかりやすく図解!インデックスファンドとは?仕組みやデメリットも解説
公開日 2023/10/26
最終更新日 2025/02/21

将来のための資産形成として投資信託に興味を持っているという方もいるでしょう。
投資信託を始めるなら「インデックスファンド」は投資初心者にも仕組みが分かりやすいためおすすめです。
そこで今回は、インデックスファンドとはどのような投資なのか。
メリットやデメリットにはどんなものがあるかなどについて詳しく見ていきましょう。
インデックスファンドとは
インデックスファンドは投資信託の種類のひとつです。
特定の市場指数と連動するように構成される投資信託。
比較的低コストで値動きの変動も大きくないため、初心者向けの投資商品の代表格です。
なおインデックスファンドの主な指数は以下のようなものがあります。
- 日経平均株価
- 東証株価指数(TOPIX)
- ダウ工業株30種平均株価
- S&P500種
上記のような株価指数のほかにも、債券、REIT(リート/不動産投資信託)、コモディティなどの指数もインデックスファンドにあります。
アクティブファンドとの違いは?
投資信託にはインデックスファンドのほかに、アクティブファンドがあります。
市場指数に連動されるよう運用されるインデックスファンドとは反対に、アクティブファンドはベンチマークを上回るリターンを目指す投資信託です。
運用方針 | 指数に連動した値動きを目指す | 指数を上回る運用成果を得る |
組み入れている銘柄 | 指数組入れ銘柄 | 独自のテーマに基づき銘柄を厳選 |
コスト | 比較的低い | 比較的高い |
リスク | 市場平均並み | 市場平均よりリスクは高い |
インデックスファンドのメリット
インデックスファンドに投資するメリットには次のようなものがあります。
-
値動きが分かりやすい
- 積み立て投資に向いている
- 運用コストが比較的低い
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
メリット1.値動きが分かりやすい
先述したとおり、インデックスファンドは日経平均株価やTOPIXといった指数と連動した値動きを目指します。
これらの指数は特に株価チェックをしていなくてもテレビや新聞、インターネットなどでよく目にすることも多いでしょう。
そのため、逐一値動きをチェックしなくても、ある程度の動向は把握することができます。
忙しくて投資に割く時間があまりないという方には、インデックスファンドがおすすめです。
メリット2.積み立て投資に向いている
積み立て投資とは、同じ商品を毎月・毎週・毎日などのタイミングで一定金額ずつ購入していく投資方法です。
基準価額が高いときは少なく、低いときは多く購入できるよう調整する「ドル・コスト平均法」を長期間を行えば、平均購入金額を抑えて有利な投資が実現します。
インデックスファンドは手数料などのコストが安い点から考えても、この投資方法に向いているといえるでしょう。
近年、つみたてNISAやiDeCoのように節税しながら積み立て投資ができる制度に注目が集まっています。
これらの制度を利用すればさらに効率良く資産運用ができます。
メリット3.運用コストが比較的低い
投資信託には、購入時手数料、信託報酬、売買委託手数料、信託財産留保額などのコストがかかります。
なかでも大きいのが「信託報酬」です。
信託報酬はファンドによって異なりますが、純資産に対して年0.5〜2.0%ほどかかるのが一般的です。
最近では信託報酬のさらなる低コスト化が進んでおり、年0.1%程度のものも出てきています。
アクティブファンドはコストが高い
指数を上回る運用を目指すアクティブファンドでは、運用の専門家であるファンドマネージャーが市場調査・分析・銘柄選定などを行います。
そのため、そのコストである信託報酬は高額になります。
一方、指数に連動することを目指すインデックスファンドは、アクティブファンドと比較すると手間や人件費が少なくて済むためコストが抑えられます。
インデックスファンドのデメリット
投資を始める前に、以下のインデックスファンドのデメリットについても確認しておきましょう。
- ある程度のコストはかかる
- 短期間に大きな利益が狙えない
- 値下がりするリスクもある
デメリット1.ある程度の投資コストはかかる
前項でも述べたとおり、アクティブファンドと比べるとインデックスファンドのコストは抑えられます。
しかし、まったくコストがかからないというわけではありません。
また、インデックスファンドは長期的な運用に適した商品です。
ただ、長く保有すればするほど、その分のコストを支払い続けることになります。
インデックスファンドを始める前にはコストも含めた運用計画を行いましょう。
デメリット2.短期間で大きな利益が狙えない
株価指数などのベンチマークに連動するインデックスファンドは、短期的に大きな値動きをしないのが特徴です。
そのため安定的な運用が望めますが、裏を返せば、短期間に大きな利益を得ることは難しいということです。
大きな値動きの中で積極的に利益を取っていきたい方には不向きな投資方法です。
デメリット3.値下がりするリスクもある
インデックスファンドはアクティブファンドほど大きな値動きがないとはいえ、値下がりリスクがゼロというわけではありません。
何らかの原因で市場全体が値下がりして指数が下落すれば、基準価額が下がって損失を抱える場合もあります。
投資である以上、値下がりリスクがあることを念頭に置いたうえで、インデックスファンドを運用しましょう。
初心者が投資信託を始めるならインデックスファンドがおすすめ
今回は、インデックスファンドとは何かという解説や、メリット・デメリットなどを詳しく紹介してきました。
インデックスファンドは日経平均株価などの指数に連動して値動きすることを目指した投資信託です。
調査して組入銘柄を決定し、積極的に運用するアクティブファンドよりも値動きは緩やかです。
値動きがわかりやすいというメリットがあるため、投資初心者でもチャレンジしやすいという特徴があります。
積み立て投資にもおすすめ
また、投資コストが低いため、毎月定額を投資する積み立て投資にもおすすめです。
短期間で大きな利益を得ることは難しいですが、長期間投資を続けることで将来の資産形成の一助となるでしょう。
これから投資信託の運用を始めるなら、まずはインデックスファンドからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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