公開日 2023/10/24
最終更新日 2025/02/21
株式を主体としたもの、債券中心のものなどさまざまな種類があります。
そのほかにETFという株式のように市場に上場している投資信託があるのをご存じでしょうか。
今回はETF(上場投資信託)とは何かをわかりやすく解説します。
これから投資信託の購入を検討する方、ETFを知ってはいるけれど、メリット・デメリットまでは把握していなかったという方はぜひご覧ください。
日本語では「上場投資信託」といわれています。
投資信託の名のとおり、複数の銘柄を組み込んで作られた金融商品です。ETFの仕組み、そして投資信託や株式投資との違いを把握しておきましょう。
ETFが連動する指数には次のようなものがあります。
ETFが証券会社のみであるのに対し、一般の投資信託は証券会社のほか、銀行や郵便局などでも取り扱っています。
ETFは東京証券取引所などの株式市場に上場しています。
そのため、売買時は株式のように証券会社を通じて注文を入れ、市場が開いている時間であればリアルタイムで取引を行うことができます。
注文方法も株式同様「指値注文」「成行注文」が可能です。
一方、一般の投資信託は上場していません。
注文を販売会社に出しますが、売買価額は注文日の翌営業日に発表される基準価額になります。
投資信託の注文時点では売買価額が分からないという点を覚えておきましょう。
しかし、一般の投資信託は各窓口で取扱銘柄や銘柄数が異なるという特徴があります。
しかし、ETFが専門家が選定した複数の銘柄を組み合わせた「パッケージ」のような金融商品。
株式は自分で個別に投資先を選定しなければなりません。
なお、株式投資の場合、銘柄によっては「配当金」を受け取れる場合があります。
ETFも同様に銘柄によっては「分配金」を受け取れるものがあります。
株式投資の場合、売買の際に「売買手数料」がかかります。
ETFの場合はこれに加えて、運用中には「信託報酬」がかかります。
ETFの信託報酬は銘柄によって異なり、安いもので0.1%未満、高くて1%程度です。
投資信託の場合は販売窓口の手数料も加味されます。
そのため、とくにネット証券以外で購入する場合、ETFよりもETFよりもトータル手数料がやや高くなる傾向があります。
ETF | 投資信託 | 株式投資 | |
上場 | している | していない | している |
販売窓口 | 証券会社 | 証券会社 銀行 郵便局 など |
証券会社 |
売価 | 時価(価格を確認して注文が可能) | 1日1回更新される基準価額(価格を確認して注文が不可能) | 時価(価格を確認して注文が可能) |
コスト | 売買手数料 信託報酬 |
売買手数料 信託報酬 |
売買手数料 |
個別銘柄の選択 | 不可(組入銘柄を選択不可) | 不可(組入銘柄を選択不可) | 可(投資銘柄を自分で選べる) |
投資信託の販売窓口によって取扱銘柄が異なることがあります。
そのため、「A銀行で販売している商品がB銀行にはない」ということも珍しくありません。
しかし、ETFは上場しているため、ネット証券を含めどの証券会社でも取引ができます。
また、指値注文をすれば、指定した価格以上(以下)での売買を防ぐことができます。
コストを意識して投資をするのであれば、投資信託よりもETFの方がお得といえます。
株式投資の場合、いくつもの銘柄に分散投資しようとすれば多くの資金が必要になるでしょう。
しかし、ETFであれば、数十〜数百にもおよぶ銘柄が組み込まれるため、1銘柄の購入だけでも分散投資が可能です。
株主優待は日本独自の制度で、株式発行企業が販売する商品やサービスの優待券、ギフトの詰め合わせなどが受け取れるものです。
株式投資であれば、企業によっては株主優待を受け取る権利を得られることがありますが、ETFには株主優待はありません。
証券会社にもよりますが、100円などの少額から始めることができるため人気のある投資方法です。
ETFも投資信託ではありますが、「口(くち)」単位での購入となり、とくに国内ETFの場合は多くは10口単位での購入となります。
「100円から投資」というわけにはいかないほか、常に価格が変動するため毎月定額を積み立てることができません。
そのため、毎月同じ額を少しずつ投資をしたいという方には不向きです。
中には同じ株価指数に連動するETFも複数あります。
コストを少しでも抑えたい方は、それらの中でも信託報酬の低いものを探して購入するとよいでしょう。
ETFは株式と同様に市場で売買されているためリアルタイムで取引できるという大きなメリットがあります。
指値注文もできるため、投資の醍醐味も味わえます。
また、ETFは複数の銘柄が組み込まれた投資信託です。
1本でも分散投資ができ、初心者にも比較的始めやすい投資と言えます。さらに投資信託に比べて信託報酬が安いというメリットもあります。
これから投資を始めてみたいけれど株式のように銘柄を選ぶのは難しそう、という方はETF投資は有力な選択肢になるでしょう。
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