海外事業に投資できるソーシャルレンディングサービス6選

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#投資初心者 #特集・選び方

          高い利回りが期待できるソーシャルレンディングの中でも、海外事業に投資できるファンドは特に分配金の利回りが高く根強い人気があります。この記事では、より高い利回りを求める投資家におすすめの海外事業に投資できるソーシャルレンディングサービスを紹介します。

利回りが高くなればばリスクも高くなるため、サービスを比較する際にチェックすべきポイントも併せて解説していきます。

海外事業に投資できるソーシャルレンディングサービス6つ

海外に投資できるソーシャルレンディングサービスを6つご紹介します。

1.Crowd Bank(クラウドバンク)

CROWDBANK

Crowd Bank(クラウドバンク)」は日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。

クラウドバンクの特徴

「クラウドバンク」は豊富な実績があり、ファンド総数は5,900件以上、応募総額は2,700億円以上にもなります。投資は1万円から可能で、実績平均利回りは5.87%です(数字はすべて2024年3月現在)。

融資先事業は海外のものも多く、投資先ファンドは地域でソート検索して探すことができます。

「クラウドバンク」では専門性の高いメンバーが融資の審査を行っているほか、出資金の使途を外部弁護士が監査するなど、外部監査による透明性の高いサービス提供も特徴です。さらに連結財務諸表は監査法人の会計監査を受けていることなど、投資家の安心感につながる仕組みがあります。

>>Crowd Bank(クラウドバンク)の評判・クチコミ・辛口レビュー

クラウドバンクで海外に投資できるファンド

「クラウドバンク」では全ファンドの約30%が海外に投資するファンドとなっています。以下が概要です。
 
日本以外の主な投資先 カナダ/米国/アジア・オセアニア/アフリカ・中南米
利回り 4.1〜6.7%
投資対象事業 不動産/金融
運用期間 7〜17カ月

募集は先着式で最低投資額は1万円となっており、以降1,000円単位で投資が可能です。募集金額は3,000万円から5,000万円ほどとなっています。

海外を対象にしたファンドの主な融資対象は不動産もしくは金融で、返済原資はローンの弁済か債権売却などとなっています。担保と保証の有無はそれぞれファンドにより異なります。ファンドは円建てとドル建て、あるいは豪ドル建てなどがあり、それぞれのリスクを考慮して好きなファンドを選べます。分配金は主に毎月支払いと償還時一括支払いの2種類があります。

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クラウドバンク


2.Bankers(バンカーズ)

BankersBankers(バンカーズ)」は株式会社バンカーズが運営するソーシャルレンディングサービスです。2022年3月31日に旧SBIソーシャルレンディング株式会社の発行済全株式を取得してサービスを承継しています。

バンカーズの特徴

「バンカーズ」は2020年にサービスを開始した後発サービスですが、2023年5月には累計出資額が200億円を突破したことを発表するなど短期間で業界トップクラスの実績を築いています。運用するファンドのリスクを段階評価で開示し、融資実行後は継続的にモニタリングレポートを公開しています。

さらに親会社も出資する「セイムボート出資」をすることで投資家とのリスク共有をしていることも特徴です。後述する「CROWD CREDIT(クラウドクレジット)」とのサービス統合により、海外を対象としたファンドが大幅に増加しています。

CROWD CREDIT(クラウドクレジット)を吸収分割し海外案件が増加
親会社の株式会社バンカーズ・ホールディングの子会社クラウドクレジット株式会社は2024年4月1日に、第二種金融商品取引業に関する権利義務を吸収分割により株式会社バンカーズに承継します。これによりクラウドクレジット株式会社が運営してきた「クラウドクレジット」は株式会社バンカーズが運営することになります。「クラウドクレジット」は海外向けローンファンドに特化しているので、今後はさらに海外案件が増加することが予想されます。

>>Bankers(バンカーズ)の評判・クチコミ・辛口レビュー 

バンカーズで海外に投資できるファンド

「バンカーズ」は全ファンドの約8%程度が海外に投資できるファンドとなっています。概要は以下です。

日本以外の主な投資先 インドネシア/香港/エストニア共和国/ヨーロッパ各国
利回り 6.1〜9.5%
投資対象事業 不動産/金融
運用期間 10〜20カ月
 
募集は先着式で最低投資額は1万円となっており、募集金額は5,000万円から8億3,000万円ほどです。融資対象は不動産事業者やレンディング事業者、企業投資育成会社などとなります。返済原資は債権回収元利金あるいは借手の返済金および自己資金などです。

担保と保証の有無はそれぞれファンドにより異なります。ファンドは円建てやユーロ建てなどがあり、分配金はすべて償還時一括支払いとなっています。

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バンカーズ


3.Alterna Bank(オルタナバンク)

オルタナバンク
Alterna Bank(オルタナバンク)」は第一種金融商品取引業者であるSAMURAI証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。

オルタナバンクの特徴

「オルタナバンク」は世界中のオルタナティブ資産に投資できるソーシャルレンディングサービスです。海外の不動産や金、未上場株式や貸付型ファンドなどに投資するオルタナティブ投資であることが特徴となります。目標利回りが7%前後と高いものが多く、運用期間は6カ月前後から30カ月を超えるものなどさまざまなニーズに対応しています。

運営するSAMURAI証券株式会社は第一種金融商品取引業と第二種金融商品取引業、電子募集取扱業務の登録を受けています。この3つの登録を受けているのは日本で8社しかありません(2022年12月末調べ)。

>>AlternaBank(オルタナバンク)の評判・クチコミ・辛口レビュー

オルタナバンクで海外に投資できるファンド

「オルタナバンク」は全ファンドの約35%程度が海外に投資できるファンドとなっています。概要は以下です。

日本以外の主な投資先 カナダ/米国/欧州/アジア
利回り 4.0〜9.9%
投資対象事業 不動産/金融
運用期間 1〜56カ月

募集は先着式で最低投資額は1万円となっており、募集金額は2,000万円から7億円ほどです。融資対象は個人向けローンや非上場企業向け融資、銀行社債などとなります。返済原資は運営者の自己資金による返済または借換資金による返済、あるいはドル建て私募社債の借り換えなどです。

ファンドによっては担保が付くものもあります。ファンドはすべて円建てとなり、分配金は毎月支払いや3カ月毎の支払い、あるいは償還時一括支払いなどさまざまです。

4.anshin bank(アンシンバンク)

アンシンバンク
anshin bank(アンシンバンク)」はサン・キャピタル・マネジメント株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。

アンシンバンクの特徴

「アンシンバンク」は東南アジアでもっとも人口が多いインドネシア国内の個人や法人に融資するレンディングサイト「Asetku」の借り手に融資するファンドを提供しています。円建てのほかの金融商品と比べると、予定利回りが7%ほどと高いことが特徴です。

成長が期待できる国への融資を小口に分散することでリスクを軽減しつつ、高い水準の利回り実現を目指しています。

アンシンバンクで海外に投資できるファンド

「アンシンバンク」のソーシャルレンディングはすべてのファンドが海外に投資できる案件となっています。以下が概要です。

日本以外の主な投資先 インドネシア
利回り 6.0〜10.5%
投資対象事業 金融
運用期間 3〜12カ月

募集は先着式で最低投資額は1万円となっており、募集金額は500万円から4,000万円ほどです。融資対象はインドネシアの個人および法人となり、返済原資は元利金返済です。すべてのファンドで保証はありますが担保はありません。

ファンドはすべて円建てとなり、分配金はすべて償還時一括支払いとなっています。

5.Wealth Park(ウェルスパーク)

WealthPark
Wealth Park(ウェルスパーク)」はWealthPark Alternative Investments株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。株式会社クラウドリアルティが運営していた「Crowd Realty(クラウドリアルティ)」を引き継ぎ2022年4月4日にサービス名称を変更しています。

ウェルスパークの特徴

「ウェルスパーク」は事業を始めるための資金を調達したい人を結ぶプラットフォームとして、さまざまなプロジェクトを用意しています。京町家再生やシェア保育園プロジェクトなどで出資者を募り事業の運営を目指します。その一環として海外投資できるファンドを組成し、高い利回りを実現しています。

ただ海外投資できるファンドは2024年3月現在で3件のみで、2018年以降は新規募集がありません。

ウェルスパークで海外に投資できるファンド

「ウェルスパーク」のソーシャルレンディングで海外に投資できる案件は海外プロジェクトの3件です。

日本以外の主な投資先 エストニア共和国
利回り 7.5〜9.0%
投資対象事業 不動産
運用期間 12〜14カ月

募集は先着式で最低投資額は5万円となっており、募集金額は2,000万円から5,000万円ほどです。融資対象は不動産事業者となり、返済原資は元利金返済となります。すべてのファンドで担保はありますが、保証の有無は不明です。ファンドはすべて円建てとなり、分配金はすべて償還時一括支払いとなっています。

6.FUEL(フエル)

FUEL
FUEL(フエル)」はFUEL株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。FUEL株式会社は東京証券取引所プライム市場の上場企業である日本エスコンの100%子会社です。

FUELの特徴

「FUEL」は投資先の不動産が保育園施設や物流施設、介護施設など多様なことが特徴です。募集する案件は独自の審査基準をクリアした上場企業などによるものとし、複数回の審査をしたうえで決定していることがリスク軽減につながっています。

さらにファンド運用中も定期的に企業への状況確認を行い、投資家に情報提供しています。透明性の高いファンドに投資できることが大きな特徴だといえます。多様な融資先事業の中にはアメリカの不動産を対象としたものもあります。

こちらは主に東証一部上場企業・株式会社ADワークスグループの子会社へのローン案件となっています。

FUELで海外に投資できるファンド

「FUEL」のソーシャルレンディングでは全ファンドの約15%が海外に投資できるファンドとなっています。以下が概要です。

日本以外の主な投資先 アメリカ
利回り 2.0〜5.0%
投資対象事業 不動産
運用期間 6カ月

募集は先着式で最低投資額は50万円となっており、募集金額は1,000万円から1,500万円ほどです。融資対象は不動産投融資事業者となり、返済原資は元利金返済です。すべてのファンドで担保と保証はありません。ファンドはすべて円建てとなり、分配金もすべて償還時一括支払いとなっています。

ソーシャルレンディングで気軽に海外投資を

今回は、海外に投資ができるソーシャルレンディングサービスを紹介しました。

ソーシャルレンディングサービスでは気軽に海外に投資を行えます。また、海外案件は総じて高い利回りが期待できるのが大きな魅力といえるでしょう。ただし為替変動や地政学リスクなど、日本を対象にしたファンドにはないリスクが潜んでいるのも確かです。そのため、投資を検討する際は特に分散投資を意識したほうがよいでしょう。

海外の案件だけでなく国内のファンドにも投資をしたり、複数の事業者に投資するなどして、できるだけリスクを一点に集中させないようにすることが大切です。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    『ゴクラクJOURNAL』は、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング、事業型ファンドといった少額投資ファンドに関する情報や、投資・お金、その他ファイナンシャルテクノロジーに関する情報を提供しています。編集部では、投資初心者の目線に立ったユーザーファーストのメディア運営を目指しています。

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