異世界転生したら「毎年通貨の価値を4%下げる」驚きの国だった件。現金主義の村人たちが貧しくなり、ボロ宿・不動産を買った男が得をした理由
公開日 2026/05/26
最終更新日 2026/05/26
※本記事は、インフレと資産形成をテーマにしたフィクション小説です。(以下から、小説が始まります)
【あらすじ】あるところに、お金の価値が少しずつ減る国がありました
昔々、海に囲まれたシマグニ王国という国がありました。
剣と魔法が当たり前のその国で、人々は「リン」というお金(法定通貨)を大切に木箱へしまって暮らしていました。
ところが王都の広場では、毎年こんな宣言が行われていました。
「4%のインフレを目指す。つまり、我が国の法定通貨の価値を、毎年4%ずつ意図的に下げることを目標とする!!」
民たちは、それでもリンを信じていました。
減らさなければ安心。
貯めておけば安心。
けれど、この国に転生してきた男だけは、首をかしげます。
「……この状態なら、リン(お金)の購買力は低下するんじゃないか?」
これは、リンを木箱に守った村人たちと、小さな宿屋「月影亭」に目をつけた男の物語です。
先に結論:この国で起きたこと
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プロローグ:異世界転生したら、驚きの国家方針だった
第一章 中央銀行の宣言「インフレを目指します」
俺だけが、凍りついていた。
この国の法定通貨は「リン」。
第二章 ポーション値上がり、上がらない討伐報酬(給料)
保存食も、馬車代も、革の防具も上がった。
手取りは増えない。
第三章 現金信仰という名の防御魔法
村人たちは、稼いだリンを木箱にしまい込んだ。
だが、現金だけを信じるのは危うい。
第四章 俺が買ったのは、城ではなく小さな宿屋だった
だが、俺には違って見えた。
俺は月影亭を買った。
俺は笑い返さなかった。
第五章 宿屋は少しずつ資産になった
すると、客は少しずつ増えていった。
楽なことばかりではない。
第六章 インフレは敵にも味方にもなる
俺の月影亭は、購入時よりも高く評価されるようになっていた。
第七章 借入は呪いか、道具か
インフレで借り入れ・借金が軽くなることも
第八章 この国の不動産には、三つの追い風があった
一つ目は、借入金利の低さだった。
ただし、金利が低いからといって、借りすぎていいわけではない。
名前は、団体信用生命契約。
もちろん、どの融資にも必ず付くわけではない。
もちろん、これは都合のいい魔法ではない。
現金を持つ者にとって、インフレはリン(お金)の価値を削る敵だ。
第九章 税金が安くなることがある
さらに、建物や設備は年々古くなっていく。
だが、この仕組みはかなり重要だった。
これを、税務ギルドは損益通算と呼んでいた。
これが、シマグニ王国で「不動産は節税にもなることがある」と言われる理由だった。
第十章 10年後、木箱のリンはどうなったか
食料、衣服、修繕費、移動費。何もかもが高くなった。
彼らは怠けていたわけではない。
一方、俺の月影亭はどうなったか。
もちろん、順風満帆ではなかった。
第十一章 魔王より怖いもの
物価が上がる。収入が追いつかない。それでも、現金だけを信じ続ける。
不動産投資は、万能の聖剣ではない。
現金は必要だ。
それは、派手なチート能力ではなかった。
エピローグ 月影亭の看板の下で
中央銀行の白い塔が、夕日に染まっている。
現金を持つ。支出を見直す。学ぶ。
編集部注
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