ミニ株はおすすめしない?やめとけ?デメリットと代替手段を解説
公開日 2025/09/02
最終更新日 2025/09/02

「少額から株式投資を始めたい」と考える初心者に人気の「ミニ株(単元未満株)」。
1株から気軽に買える魅力はあります。
しかし、実は多くの投資家から「おすすめしない」「やめとけ」「意味ない」という声もあります。
本記事では、ミニ株のデメリットと注意点を整理し、より効率的な代替手段も紹介します。
- ・ミニ株は1株から投資できるが、デメリットも多い
- ・手数料が割高でコスト負担が重い
- ・リアルタイム取引不可・指値注文不可など取引制限が多い
- ・株主優待や議決権が得られないケースが大半
- ・少額投資のため儲かりづらい構造になっている
では、詳しく解説していきます。
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ミニ株とは、通常100株単位でしか買えない株式を1株から購入できるサービスのことです。
楽天証券の「かぶミニ®」やSBI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」などが有名です。
「数千円から投資できる」という点は大きなメリットですが、注意すべき制約も多いのです。
やめとけ?ミニ株をおすすめしない7つの理由
次に、ミニ株をおすすめしない7つの理由をまとめていきます。1. 手数料が割高
ミニ株は通常の株取引に比べて手数料が高く設定されています。
例えばSBI証券やマネックス証券では、約定代金の0.5%(税込0.55%)がかかるケースが一般的です。
通常より高い手数料になることもあり、何度も取引すると大きな負担となります。
2. 取引の自由度が低い
多くの証券会社では、ミニ株はリアルタイムでの取引ができません。
決まったタイミングで約定されるため、株価が急変したタイミングで売買できないリスクがあります。
また、指値注文ができず成行注文のみ、値段を指定できないという制約もデメリットです。
3. 株主優待や議決権が得られない
株主優待や議決権は多くの企業で「100株以上」が条件です。
そのため、ミニ株では権利が得られず、投資の楽しみが減る可能性があります。
応援投資が目的なら割り切れますが、優待狙いには向きません。
4. 分散投資がしづらい
少額投資とはいえ、銘柄を分散するほど手数料がかさみます。
結果的にコスト効率が悪く、分散投資のメリットを十分に享受できないケースもあります。
分散を重視するなら、投資信託のほうが有利なこともあります。
5. 売却タイミングの制約
ミニ株は証券会社が仲介する形式のため、流動性に制限があります。
急に資金が必要になった場合や、市場が暴落した場合にすぐ売れないリスクがあります。
損切りが遅れ、損失を拡大させる可能性もあるのです。
6. 無計画な投資になりやすい
ミニ株は「少額だから大丈夫」と安易に買ってしまう心理が働きやすいのも注意点です。
投資の本質を理解せずにミニ株を始めると、長期的な資産形成につながりません。
勉強目的であればよいですが、資産形成には不向きです。
7. 儲かりづらい(利益どのくらい?)
ミニ株は1株単位でしか買えないため、そもそもの投資額が小さくなります。
株価が数%上昇しても利益は数百円程度にとどまり、大きなリターンを得るのは難しいのです。
「儲からないのに手数料は割高」という構造が、不利に働くこともあります。
ミニ株のメリットも整理
ここまでデメリットを解説しましたが、公平性を保つためにメリットも整理しておきましょう。
ミニ株は、初心者が投資を始めるきっかけや、少額から投資できるという点で独自の魅力があります。
「投資の練習台」や「少額での応援投資」としては、一定の役割を果たせるのです。
1株から買える少額投資
通常は100株単位で購入が必要ですが、ミニ株なら1株から投資可能です。
そのため、株価が高い人気企業でも、数百円や数千円ほどあれば投資できます。
「試しに買ってみたい」という気持ちを叶えてくれる点は初心者に好評です。
値嵩株に手軽にアクセスできる
任天堂やキーエンスなど、1株あたりが高額な株でも、ミニ株なら数千円単位で保有可能です。
憧れの企業株を少しずつ積み立てられる点は、大きな魅力です。
「値嵩で手が出せなかった企業に投資できる」という心理的ハードルを下げてくれます。
投資の勉強・練習に最適
投資経験がない人にとって、最初から数十万円を投じるのは心理的な負担があります。
ミニ株であれば、数千円から市場に参加し、値動きや企業研究を体験できます。
「実際にお金を動かして学ぶ」という経験は、机上の勉強より効果的です。
ミニ株の代替となるおすすめ投資手段
次に、ミニ株の代替となるような少額投資をまとめていきます。
1. インデックスファンド(投資信託)
投資信託は100円から投資可能で、数千銘柄に分散投資できます。
信託報酬も年0.1%程度と低コストで、初心者の王道です。
積立NISAの活用で非課税メリットも得られます。
2. ETF(上場投資信託)
ETFは株と同じようにリアルタイムで売買可能な投資信託です。
手数料も低めで、長期・短期どちらの投資スタイルにも対応できます。
「日経平均連動ETF」、代表的な米国株に投資できるETFなど初心者向け銘柄も豊富です。
ミニ株が向いている人・向いていない人
最後に、どんな人にミニ株が適しているかを整理します。
メリット・デメリットを踏まえると、ミニ株が合う人と合わない人がはっきり分かれます。
以下のチェックリストを参考に、自分に適しているか判断してみましょう。
ミニ株がおすすめな人
ミニ株が向いている人は以下の通り。
- これから投資を始めたい初心者で、まずは少額で体験したい人
- 任天堂やキーエンスなど、値嵩株を少しずつ積み立てたい人
- 特定企業を応援する目的で、投資そのものを楽しみたい人
- 「株価が動く仕組み」を学びたい学生や若年層
ミニ株をおすすめしない人
ミニ株が向いていない人は以下の通り。
- 効率的に資産を増やしたいと考える長期投資家
- 株主優待や議決権など、株主としての権利を重視する人
- 手数料を極力抑えたい人
- 「儲け」を最優先にし、短期間で利益を得たい人
- より分散投資を行いたい人(→投資信託やETFのほうが有利)
要するに、ミニ株は「お試し」や「学びの場」として価値があります。
「投資の練習台」として使うならアリですが、長期の資産形成なら他の手段がいいかもしれません。
まとめ:ミニ株(単元未満株)は儲からない?
ミニ株は1株から手軽に始められる少額投資です。
しかし、手数料や取引制限、そして「儲かりづらい」という構造的な弱点があります。
長期的な資産形成を目指すなら、投資信託やETFを活用する方法もあります。
「おすすめしない」と言われる背景を理解し、自分に合った投資方法を選んでください。
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