公開日 2023/10/10
最終更新日 2025/05/19
iDeCoは、節税しながら資産形成できるという大きなメリットがあります。
iDeCoの節税効果を最大限に活かすために、その特徴をしっかり押さえた上で、将来のための資産形成に向かって行動していきましょう。
今回の記事では、iDeCo(イデコ)の節税効果や年収別の節税シミュレーション、iDeCoの始め方などについて詳しく解説していきます。
【こちらもチェック!】
>> 今だけ!5000円分を無料でもらう方法iDeCoは、厚生年金や国民年金などの公的年金とは別に給付を受けられる「私的年金制度」です。
公的年金と組み合わせることで、老後のための資産形成として活用できます。
月々5,000円から掛け金を拠出することができ、金額は1,000円単位で自由に設定できます。
加入区分に応じて掛け金の上限が決定しており、掛け金は月々もしくは年1回のタイミングでまとめて拠出することが可能です。
また、運用管理機関が定める、投資信託・保険商品・貯蓄金などの運用商品の中から自分で運用商品を決定して運用します。
なお、運用商品の変更や複数の運用商品を選ぶことも可能です。
iDeCoの節税効果は、「積立時」・「運用時」・「受け取り時」の3点に集約します。それぞれの特徴を見ていきましょう。
iDeCoは、運用に拠出する掛け金が全期間で全額所得控除の対象になります。
これによって、当年の所得税と次年度の住民税の軽減が可能です。
会社員であれば年末調整時に、自営業であれば確定申告時に申告することで節税の恩恵が受けられます。
通常、株式の配当金や売却時に得られた譲渡益には税金がかかります。
現在、配当金や譲渡益にかかる税金は、所得税15%・住民税5%・2037年12月末まで復興特別所得税が0.315%の合計20.315%です。
一方で、iDeCoは運用中に得た利益はすべて非課税になります。
そのため免除された税金分を投資に回すことで、さらに効率良く資産形成を行うことができます。
iDeCoは運用時だけではなく、受け取り時にも税制の優遇があります。
なお、iDeCoの受け取り方法には以下の3種類があり、受け取り方法によって控除の方法が異なります。
一時金として受け取る場合は「退職所得控除」となり、年金として受け取る場合は「公的年金等控除」というように税金の控除が行われます。
なお、企業からの退職金がある会社員の場合は、企業年金と同時にiDeCoを一時金として受け取ることで大きな税金が発生する可能性もあります。
その場合、iDeCoを一時金と年金に分けて受け取る方法などを検討するのがおすすめです。
iDeCoは、職業別に掛け金が異なるなど、働き方などによって節税効果も変化する制度です。
人によってどの程度節税になるかが違うため、計画的に利用する必要があります。以下に具体的事例をご紹介します。
(※30歳〜65歳まで月額2万3,000円を掛け金とした場合)
iDeCo加入の場合 | iDeCo未加入の場合 | |
課税所得(所得税) | 2,084,500円 | 2,360,500円 |
課税所得(住民税) | 2,134,500円 | 2,410,500円 |
所得税額 | 110,950円 | 138,550円 |
住民税額 | 213,450円 | 241,050円 |
35年間掛け金を拠出した場合、【税額軽減額は193万2,000円】となります。
(※30歳〜65歳まで月額2万3,000円を掛け金とした場合)
iDeCo加入の場合 | iDeCo未加入の場合 | |
課税所得(所得税) | 4,192,800円 | 4,468,800円 |
課税所得(住民税) | 4,242,800円 | 4,518,800円 |
所得税額 | 411,060円 | 466,260円 |
住民税額 | 424,280円 | 451,880円 |
35年間掛け金を拠出した場合【税額軽減額は289万8,000円】となります。
AさんとBさんは開始年齢や拠出金額は同様ですが、年収が高いBさんの方が節税効果は高くなります。
(※30歳〜65歳まで月額6万8,000円を掛け金とした場合)
iDeCo加入時 | iDeCo未加入時 | |
課税所得(所得税) | 1,544,500円 | 2,360,500円 |
課税所得(住民税) | 1,594,500円 | 2,410,500円 |
所得税額 | 77,225円 | 138,550円 |
住民税額 | 159,450円 | 241,050円 |
自営業者は掛け金上限が月額6万8,000円であるため、30歳〜65歳までの35年間拠出し続けた場合【税額軽減額は500万2,375円】となります。
大きな税控除を受けながら、老後にまとまった資金を受け取れるiDeCoは、自営業者にとってはまさに退職金代わりだと言えるでしょう。
※上記のシミュレーションはiDeCo公式サイトを参照の上作成
【こちらもチェック!】
>> 今だけ!5000円分を無料でもらう方法iDeCoは、国民年金に加入する日本国民であれば、原則誰でも加入することができます。
現在はネット証券を中心に普及が進み、口座開設などの手続きも簡略化しています。
iDeCoに加入する場合は、主に以下の3ステップで始めることが可能です。
iDeCoを始めるために必要なステップは、まず口座開設です。
はじめにネット証券などで必要書類の資料請求を行います。
資料請求後、約1週間程度で資料が届くので、必要事項を記入の上で返送します。
会社員などの第2号被保険者は、新規で口座開設を行う際に勤務先の年金制度を事業主が証明する書類が必要です。
勤務先に書類作成してもらう必要があるため、開始時に時間がかかることを想定しておきましょう。
なお、自営業・無職・学生などの第1号被保険者と第3号被保険者はウェブ上で申し込みが完結します。
必要書類を提出し、不備などがなければ加入者サイトにアクセスするためにIDやパスワードが発行されます。
専用サイトにログインしたら、掛け金の設定などを行って月々の積立を開始します。
掛け金などの設定が終われば、基本的には毎月自動で銀行口座から掛け金が引き落とされ、指定した金融商品を運用します。
運用が開始されたら定期的に運用状況などを確認し、資産配分を調整したり、必要に応じて掛け金を変更します。
運用期間が終わったら、iDeCoを受け取る段階に入ります。
2022年11月現在、iDeCoは60歳から75歳まで受け取る期間を選ぶことが可能です。
受け取り方も一時金(退職金)もしくは年金、あるいは両方併用という形を選べます。
今回は、iDeCoの節税効果について解説してきました。
iDeCoは60歳まで資金を引き出せず、原則、解約はできません。
掛け金の拠出停止は可能ですが、口座を保有する限り管理手数料がかかります。
資金は拘束されますが、年金の一つとして老後資金を蓄えるといった目的には適した制度です。
また、会社員にできる節税方法の一つであり、運用時や受け取り時にも税制優遇があります。
iDeCoの節税効果を上手に活用すれば、将来の資産形成に役立つことでしょう。
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