ネット証券格付けとおすすめ比較ランキング|初心者も安全性とセキュリティは必見
公開日 2025/11/20
最終更新日 2025/11/20
「ネット証券はどこが安全でおすすめ?」
「乗っ取られたら資産はどうなる?」
ここ数年、証券口座の不正ログインやフィッシング詐欺のニュースが増加中。
ネット証券の“安全性”を重視して証券会社を選ぶ人が急増しています。
結論、主要ネット証券は金融庁登録のうえ、分別管理・投資者保護基金・信託銀行での保管を徹底。
万が一、不正アクセスや破綻が起きても顧客資産が失われることはほぼありません。
ただし、セキュリティ対策・自己資本規制比率・運営母体の安定性には、証券会社ごとに差があります。
本記事では、主要ネット証券を「格付け」「自己資本規制比率」「セキュリティ基盤」「補償制度」の4軸で比較。
2025年に“どこが安全か”をわかりやすく解説します。
初心者でも読み進めるだけで「安全性で選ぶならどこがいい?」を判断できます。
- ・マネックス証券は、格付けがAA(安定的)と高い
- ・自己資本規制比率なら、大和コネクト証券が661.4%と高い
- ・セキュリティ強化が進み、不正アクセス補償のある会社も多い
- ・初心者は「SBI・松井・マネックス・三菱UFJ eスマート」4社が無難
- ・証券会社選びは「安全性>手数料>使いやすさ」で判断すると失敗しにくい
主要ネット証券の安全性・格付け・自己資本規制比率を比較
以下は、ネット証券の安全性を判断するうえで重要な項目をまとめた比較表です。
自己資本規制比率120%以上が法律の基準で、これを大幅に超えるほど安全性が高いと評価されます。
| 証券会社名 | 格付け(参考) | 自己資本規制比率 | セキュリティ・補償の特徴 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | A(安定的) | 280.1%(2025年3月期) | 二段階認証・デバイス認証・不正ログイン補償あり。 資金移動は住信SBIネット銀行と連携。 |
| 松井証券 | A- | 371.7%(2025年9月末時点) | 毎日分別管理・強固なログイン管理・100年以上の運営実績。 |
| マネックス証券 | AA(安定的)(2025年3月3日現在) | 308.1%(2025年9月末時点) | ワンタイムパスワード・生体認証対応。 不正アクセス対策の注意喚起を積極実施。 |
| 三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券) | AA(安定的) | 239.6%(2025年9月末時点) | MUFGグループの高信頼性。 多要素認証・不正ログイン補償あり。 |
| DMM.com証券 | 非公開 | 424.5%(2025年3月期) | 金融庁登録・信託保全・セキュリティキーボード対応。 |
| GMOクリック証券 | A-(安定的) | 614.2%(2025年6月末時点) | 自己資本規制比率が非常に高い。 毎営業日にストレステストを実施。 |
| 楽天証券 | BBB+ | 284.7%(2025年9月末時点) | 生体認証・SMS認証対応。対策を強化中。 |
| 大和コネクト証券 | A+(大和証券グループ本社) | 661.4%(2025年9月末時点) | 大和証券グループの安定基盤。 商品数は限定。 |
ネット証券が「安全」と言える理由
ネット証券は「オンラインだから危険」というイメージを持たれがち。
ですが、実際には法律に基づいた厳格な仕組みにより、利用者の資産がしっかり守られています。
とくに初心者の方は、この3つの仕組みを理解しておくと「なぜネット証券が安全なのか」がわかります。
1. 顧客資産は証券会社の資産と完全に分別管理
まず最初に押さえたいのが「分別管理」という仕組みです。
あなたが預けたお金や株などの資産は、証券会社が自社の資金と混ぜて保管することは法律で禁止されています。
そのため、もし証券会社が経営トラブルや破綻を起こしても、その影響で顧客資産が失われることはありません。
あくまで独立して管理されているため、この点は大きな安心材料になります。
2. 信託銀行で保管される「信託保全」
分別管理とともに、多くのネット証券が採用しているのが「信託保全」です。
これは、預かった資産を三井住友信託銀行や三菱UFJ信託銀行などの大手信託銀行に預ける仕組みのことです。
証券会社の口座とは完全に切り離されて信託銀行が管理するため、より安全に資産を保全できます。
初心者の方は、「資産は証券会社に置いているのではなく、信託銀行に置かれている」とイメージすると分かりやすいでしょう。
3. 投資者保護基金で1,000万円まで補償
さらに、「投資者保護基金」という公的な仕組みによって、万が一の事態が起きた場合でも一定額が補償されます。
具体的には、証券会社が破綻して顧客の資産が返還されない事態が発生した場合、1,000万円までが補償の対象となります。
不正アクセスや乗っ取りなどのトラブルがあっても、適切に手続きを行えば補償制度が適用されるケースが多いです。
安全網が用意されている
ネット証券だから危険ということはありません。
このように、ネット証券には「分別管理」「信託保全」「投資者保護基金」という安全網が用意されています。
初心者でも安心して利用できる環境が整っているのです。
安全性の観点から見た証券会社の選び方
ネット証券を比較するとき、手数料やアプリの使いやすさに注目しがち。
しかし、「安全性」はそれ以上に重要なポイントです。
とくに初心者の方は、運用額がまだ小さくても“安心して続けられる環境”を選ぶことが大切。
ここでは、証券会社の安全性を見極める3つの基準をわかりやすくまとめました。
① 自己資本規制比率が高い会社を選ぶ
安全性の第一条件は、証券会社に「十分な財務的な余力があるかどうか」です。
これを判断する指標が自己資本規制比率で、国が定めた最低ラインは120%です。
この数値が高いほど、相場急変や思わぬ損失が発生した際にも耐えられる“余裕のある経営状態”といえます。
大和コネクト証券、三菱UFJ eスマート証券などが高い
実際に、主要ネット証券の中でも:
- GMOクリック証券:614.2%
- 大和コネクト証券:661.4%
- 三菱UFJ eスマート証券:239.6%
と、法律基準を大きく超えており、財務の健全性という意味では非常に高いレベルにあります。
「安全性重視で選びたい」という初心者の方は、まず自己資本規制比率が高いかをチェックしておくと安心です。
② 二段階認証・生体認証などのセキュリティが強い会社を選ぶ
次に重要なのが、ログインや操作の際にどれだけセキュリティ対策が講じられているかです。
ネット証券の不正アクセスの原因は、ほとんどが「パスワードの漏洩」。
そのため、証券会社側の防御力が高いほどリスクは下がります。
具体的には次のような対策が充実している会社を選ぶのが安心です:
- 二段階認証(ログイン時に追加コードが必要)
- SMS認証・デバイス認証
- 生体認証(指紋・顔認証)
- 不正ログイン検知・アクセス遮断
③ グループ企業の財務基盤が強い会社を選ぶ
もうひとつ見ておきたいのが、証券会社の“親会社・グループ企業”の信頼性です。
証券会社はグループ企業の資本力や経営体制の影響を受けます。
親会社が大手であるほど経営面の安定性が高くなります。
MUFG、SBIなどが大手
代表的な大手グループとしては:
- MUFG(三菱UFJ eスマート証券)
- SBIホールディングス(SBI証券)
- NTTドコモ(マネックス証券)
- 大和証券グループ(大和コネクト証券)
これらは、格付けが比較的高く、資金力・システム投資力にも優れているため、長期利用の観点で安心感があります。
グループ基盤がしっかりしている会社を選ぶことで、経営破綻リスクやサービス停止リスクを避けやすくなります。
迷ったときは、自己資本規制比率・セキュリティ対策・親会社の財務基盤の3つを見比べて判断してみてください。
初心者がネット証券を選ぶときの3つのポイント
証券会社ごとに強みや特徴が異なります。
初心者の方は「どこが使いやすいか」「どれだけ安全に投資できるか」という視点で選ぶことが大切です。
ここでは、初めて口座を作る人でも迷わず判断できる3つのポイントをわかりやすく解説します。
1. 投資先の多さと操作性
まず注目したいのは、取り扱い商品の多さとアプリの操作性です。
投資信託・米国株・ETFなどの定番商品が揃っていると、少額からでも長期の分散投資がしやすいです。
また、アプリが見やすく使いやすいほど、ミスなく取引でき、初心者でも安心してステップアップできます。
特に最近は“スマホだけで完結”できる証券会社も増えており、直感的に使えるアプリは大きなメリットになります。
2. クレカ積立やポイント投資対応
次にチェックしたいのが「クレカ積立」と「ポイント投資」です。
クレジットカード積立とは、毎月の投資額に応じてポイントが貯まる仕組みで、長く続けるほどお得になります。
追加の負担なく実質的な利回りを高められるため、初心者との相性も抜群です。
- 松井証券:JCBカードで最大7%還元の実績あり
- マネックス証券:マネックスカードで1.1%還元
ポイント投資や少額つみたてに対応しているかどうかも、使い勝手に大きく影響します。
3. 手数料とサポート体制
最後に、取引手数料とサポート体制も忘れずに確認しましょう。
初心者にとっては「困ったときにすぐ相談できるか」という安心感も重要です。
チャット窓口の充実度や対応時間、電話サポートの有無などをチェックすると、安心して使える証券会社を選びやすくなります。
この3つのポイントを意識するだけで、初めてのネット証券選びでも迷いにくくなり、長期的に続けやすい投資環境を整えることができます。
大手ネット証券会社でよくある質問に回答(Q&A)
Q. ネット証券が乗っ取られたら資産は返ってきますか?
はい。
顧客資産は信託銀行で管理されているため、会社破綻や不正アクセスがあっても原則保全されています。
Q. 不正アクセスによる被害は補償されますか?
多くの大手証券会社は補償制度を設けています。
まずは利用している証券会社の規約を確認するのが確実です。
Q. 潰れそうな証券会社を見分けるポイントは?
自己資本規制比率・格付け・親会社の財務状況を見るのが最も確実です。
まとめ:安全性で選ぶならこの4社が有力
安全性・格付け・セキュリティ対策・財務基盤のすべてを総合すると、以下の4社が優れています。
- SBI証券:不正アクセス補償・セキュリティが強い
- 松井証券:老舗の安定性と分別管理の徹底
- マネックス証券:生体認証など対策が幅広い
- 三菱UFJ eスマート証券:MUFGの強固な財務基盤+高い自己資本規制比率
これから投資を始めるなら、安全性が高く、サポートも充実している会社を選ぶことが重要です。
キャンペーンがお得な会社で口座開設して、ポイント投資や少額つみたてを始めるのも1つです。