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公開日 2026/10/05
最終更新日 2026/10/05
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不動産クラウドファンディング「CAMEL(キャメル)」で、元本の償還遅延が発生しています。
この記事は、CAMELに出資していて今後の償還が気になっている方、これから出資を検討していた方、そして「遅延ゼロ」をうたっていたサービスで何が起きたのかを正確に知りたい方に向けたものです。
読み終えると、2012年の運営会社設立から2026年10月現在までに、何がどの順番で起きたのかを時系列で把握できます。
あわせて、同じような事業者を見抜くために投資家が確認すべきポイントも整理します。
要点を先にまとめると、CAMELは2026年6月末と9月末の2度にわたって支払いの遅延を起こしており、2度目は複数ファンドの元本償還が止まるという、より重い内容でした。
なお、ゴクラク編集部の編集部員もCAMELに少額を出資している当事者であり、今回の遅延について運営会社へ独自の電話取材を行っています。*1
本記事は、その取材内容と公開情報をもとに、事実と推測を分けて整理しています。
詳しい経緯に入る前に、2026年10月時点で確定している事実と、まだ確定していない事実を分けて整理します。
SNSや掲示板には「破綻」「ポンジ」といった強い言葉も見られますが、まずは公式発表と取材で確認できる範囲だけを押さえてください。
現時点で、公式発表や編集部の取材で確認できている事実は次のとおりです。
一方で、遅延している元本がいつ、どのような形で返ってくるのかは確定していません。
運営側は公式発表の準備を進めているとしていますが、具体的な返済スケジュールはまだ示されていない状況です。*1
注意
「償還遅延=元本割れが確定した」という意味ではありません。
ただし、出資金がいつ戻るのかを投資家の側でコントロールできない状態になっている点は、事実として押さえておく必要があります。
※出典
*2:ゴクラク|CAMEL(キャメル)ファンド実績・利回り・募集状況一覧
*7:CAMEL|配当金及び償還金の支払い遅延についてのお詫びとご報告(2026年7月2日)
*8:CAMEL|代表取締役による支払い遅延に関するご説明(2026年7月4日)
*9:CAMEL|配当金支払・元本償還実績レポート(2026年9月18日更新)
運営会社の設立から現在までの流れを、1枚の表にまとめました。
*3:PR TIMES|【お知らせ】『CAMEL』会員登録数3万人を突破!!!(2026年2月3日)
*4:ゴクラクJOURNAL|不動産クラファンCAMEL/キャメルの評判怪しい?口コミやデメリットを解説
*5:ゴクラク|CAMEL1号 区分マンションファンド南千住
*6:CAMEL|【重要】「CAMEL」新サイト公開とサービス一時停止のお知らせ
*10:株式会社グローバルクラウドエステート|決算公告
*11:株式会社ジェリービーンズグループ|グローバルクラウドエステートとの資本業務提携及び子会社新設の件に関するお知らせ(2026年4月28日)
*12:株式会社ジェリービーンズグループ|(開示事項の経過)資本業務提携及び子会社新設の件に関するお知らせ(2026年5月11日)
*13:PR TIMES|Birdmanとグローバルクラウドエステートの系統用蓄電池事業に関する業務提携(2026年7月9日)
*14:株式会社グローバルクラウドエステート|【完売御礼】CAMEL61号 グリッドスケール長岡ステーション 完売(2026年3月13日)
*23:PR TIMES|【お知らせ】組織体制の変更(2024年7月18日)
CAMELは、すでに大手や上場企業系のサービスが並んでいた時期に参入した後発の不動産クラウドファンディングです。
まずは運営会社の出自と、サービスが打ち出していた特徴を確認します。
CAMELを運営するのは、株式会社グローバルクラウドエステート(以下、GCE)です。
設立は2012年1月、資本金は約1億円と公表されています。*3
所在地は神奈川県川崎市、代表取締役は河野勇樹氏です。*2
許可・免許は次のとおりです。*2
ここで注目したいのが、宅建業免許の「(1)」という数字です。
カッコ内の数字は「更新回数+1」を示し、宅建業免許は5年ごとに更新されます。
(1)は、まだ一度も更新を迎えていない段階、つまり宅建業者としての歴史が浅いことを意味します。
用語:不動産特定共同事業 投資家から集めたお金で不動産を運用し、その収益を分配する事業のことです。
国や都道府県の許可が必要で、不動産クラウドファンディングの多くはこの法律の枠組みで運営されています。
CAMELの1号ファンドは、東京・南千住の区分マンションを対象にした、想定利回り6.0%・運用期間2か月の小さな案件でした。*5
最低投資額は2万円からで、オンラインで申込みが完結します。*4
分配は3か月に1回で、運用終了から償還までの期間は平均17日程度とされていました。*4
運用中にも定期的に分配金が入る点は、満期まで何も入らないファンドが多いなかで投資家に好まれた仕組みです。
契約は匿名組合型で、損失を運営会社が先にかぶる優先劣後方式を採用するファンドもあります。
用語:匿名組合型 投資家が運営会社に出資し、事業から出た利益の分配を受け取る契約の形です。
投資家が不動産を直接持つわけではないため、運営会社が事業を続けられるかどうかが、そのまま投資家の資金の行方に影響します。
CAMELが他社と大きく違ったのは、投資対象の幅広さです。
サービス紹介でも「日本とドバイに投資できる」ことを特徴に掲げていました。*2
2025年以降は海外不動産に加えて、データセンターや系統用蓄電池といった国内インフラ系の案件も増えています。*4
ここで押さえておきたいのは、テーマが違えば、配当の原資も元本を返す方法も違うという点です。
国内のマンションなら賃料と売却代金、海外物件なら現地での売却と為替、蓄電池なら電力事業の収入というように、確認すべき項目がまったく変わります。
サービス開始からしばらくの間、CAMELは次の4点で評価されていました。
この4点は、当時は明確な強みでした。
ここからは、CAMELが急成長していった時期の実像を確認します。
数字で見ると、成長のスピードと、その裏で増えていた負担の両方が見えてきます。
2026年10月時点で、ゴクラクに掲載されているCAMELのファンドは90件に増えています。*2
ゴクラクの事業者ページに残っている実績データは、次のとおりです。*2
ゴクラクの掲載データでは、CAMELの累計募集額は201億4,650万円です。*2
会社の決算にも、この急拡大ははっきり表れています。
GCEの総資産は2023年11月期の約3.1億円から、2025年11月期には約81.9億円へと、2年で約26倍に膨らみました。*10
運用面でも、投資家を安心させる実績が積み上がっていきました。
2025年9月には、ラスアルハイマ案件の12号・13号・14号が立て続けに繰上げ償還されています。*4
繰上げ償還とは、予定より早く元本と分配金が返ってくることです。
ゴクラクのクチコミにも「これまで元本割れも償還遅れもなく安心感もあります」という声が寄せられていました。*2
そして2026年2月、会員数3万人の突破を知らせるプレスリリースで、GCEは「配当の遅配・償還遅延は一切なし!」とうたっています。*3
この「遅延ゼロ」の看板が、わずか5か月後に下ろされることになります。
過去の償還実績は、あくまで「これまでは予定どおり返せてきた」という記録です。
これからも同じように返せることを保証するものではありません。
特に、ファンドの数が急に増えている時期は、まだ満期を迎えていない案件の割合が大きく、実績がまだ試されていない状態だと考える必要があります。
CAMELの集客を支えたのが、ファンドごとの特典です。
ゴクラクのクチコミには、「申込期間のギリギリまで待つと参加者を集めるために特典がつき、1万円分のアマギフなど利回り以上にお得に投資出来るチャンスあり」という声もありました。*2
特典をきっかけに登録した人が、高利回りのファンドを見て出資に進むという流れができていたことになります。
会員数は2026年1月末に3万人を突破しています。*3
ポイント
「高利回り」「海外分散」「特典」「遅延ゼロ」は、どれも投資家を集めるうえで強力な要素です。
ただし、この4つはいずれも運営会社の財務状態を何も説明していません。
特典は運営会社の負担で配られるものなので、配る量が増えるほど会社のお金は出ていくという点も忘れないでください。
2026年4月28日、東証グロース上場のジェリービーンズグループ(JBG)が、GCEとの資本業務提携を発表しました。*11
JBGは新設する広告子会社を通じて、CAMELの専属代理店として集客とマーケティングを担うとしています。*11
その広告子会社は2026年5月11日に、資本金900万円・JBGの100%出資で設立されました。*12
さらに2026年7月9日には、Birdmanと系統用蓄電池事業での業務提携も発表されています。*13
「上場企業が関わっているなら安心」と受け止めた投資家もいたはずです。
しかし、ここで確認しておきたいのは、資本業務提携は、CAMELの元本や配当を保証するものではないという点です。
JBGはGCEの親会社になったわけではなく、提携の中身も集客と案件づくりに関するものでした。*11
パスワードは8文字以上20文字以内半角英数文字のみ
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