不動産クラウドファンディング「Victory Fund(ビクトリーファンド)」を運営する株式会社カチデベロップメント。
この会社を巡り、運用中ファンドの不透明な状況や売却後の分配遅延に対して、出資者の間で不安の声が高まっています。
「今後、集団訴訟などに発展する可能性はあるのか?」
「もし裁判を起こした場合、出資したお金は戻ってくるのか?」
と悩まれている投資家の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、メディア報道で明かされた現状や弁護士の専門的見解、過去に「みんなで大家さん」等で話題となった集団訴訟の事例を参考に整理。
出資者が取れる法的手段やその実効性について中立的な視点からわかりやすく解説します。
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・【現状と課題】物件売却後も遅滞なく通知・分配が行われず、「運用中」と表示し続けられていた点に対し、出資者から「契約違反」との声が上がっています。
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・【弁護士の見解】対象不動産の譲渡後に清算・分配を行わないことは契約違反に該当し得ます。また、資金の流用があれば「分別管理義務違反」となる可能性もあります。
1. Victory Fund(ビクトリーファンド)で訴訟はある?出資者が抱く懸念と現状
不動産クラウドファンディング業界において高利回り案件を中心に展開してきた「Victory Fund」。
しかし、近年の運用状況を巡り、出資者の間では大きな困惑と不信感が広がっています。
出資者が訴える「物件売却後の分配遅延」と「契約違反」
不動産投資メディア「楽待新聞」などの報道によると、Victory Fundの出資者から以下のようなトラブルが報告されています。
売却済みなのに「運用中」表示
第34号・第35号ファンドにおいて、前年に物件が売却されていたにもかかわらず、長期間投資家へ通知されずマイページ上では「運用中」と表示され続けていたと報じられています。清算・分配の遅延
事前交付書面等には「物件売却後は遅滞なく分配する」旨が記載されているにもかかわらず、出資金の返還が行われていない。高利回りやキャンペーンへの疑念
想定利回り12%などの高水準な案件やAmazonギフト券の付与などが続き、一部の出資者からは「資金繰りを維持するための施策ではないか」との不安が上がっていた。【こちらもチェック!】
>> 【投資で注意】不動産クラファンの償還遅延に便乗する「二次被害(救済詐欺)」の実態と対策不動産法務に詳しい弁護士が語る法的な論点
不動産特定共同事業法(不特法)に詳しい弁護士の解説(楽待新聞より)によると、今回の状況には以下の法的な議論が存在します。
【弁護士の主な指摘ポイント】
① 契約違反の可能性:契約上、第三者に対象不動産を譲渡した際に遅滞なく分配を行う規定があるならば、清算を行わずに「運用中」と表示し続けることは、出資者との間での契約違反に該当する。
② 分別管理義務違反の懸念:売却代金が他のファンドの償還や別の不動産購入に充てられていれば、不特法上の「分別管理義務違反」となる。ただし外部から把握できるのは「売却事実」までであり、流用の有無は内部状況の調査が必要となる。
不特法では、広告表示規制や分別管理義務、財産管理状況の報告義務が定められています。
違反の程度に応じて処分や業務停止命令、許可取消などの行政処分対象となりえます。
2. 不動産クラファンでの集団訴訟事例(みんなで大家さん等)と資金回収の現実
不動産特定共同事業に基づく投資サービスでトラブルが生じた際、過去の事例ではどのような法的対応が行われてきたのでしょうか。