筆者は現在、不動産クラウドファンディング「わかちあいファンド」に20万円を投資しています。
そのうち払戻しを申請している資金について、申請から1カ月以上が経過しています。
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同サービスでは通常、払戻しは「5営業日以内」と案内されているため、
「そもそも不動産クラファンの出金には、どんな処理が必要なのか」
「なぜそれだけの時間がかかるか」が気になりました。
そこで浮かんだ疑問が、
「そもそも不動産クラファンでは、出金ボタンを押したあと何をしているのか?」
「なぜ出金申請から着金まで数営業日かかるのか?」
という点です。
調べるうえで原典としたのが、国土交通省が公開している「不動産特定共同事業法の電子取引業務ガイドライン」と「クラウドファンディングを活用した不動産特定共同事業に係る実務手引書」です。
不動産クラファンのような電子取引業務を行う事業者には、必要な業務管理体制を整えることが求められています。(国土交通省)
また、国土交通省の実務手引書では、不動産クラファンのシステムを事業者自身ですべて開発するのはハードルが高く、システム会社へ外部委託するケースも想定しています。(国土交通省)
つまり、不動産クラファンの出金などの仕組みやシステムを知るには、まず国土交通省の資料を読むのが一つの手がかりになります。
ただ、国土交通省の資料は事業者向けで、専門用語も多く、投資家からすると少し分かりづらい内容です。
そこでこの記事では、国土交通省の資料を投資家目線でできるだけ分かりやすく読み解き、出金申請から銀行口座へ着金するまで、裏側で何が行われているのかを整理します。
まず知っておきたい、不動産クラファンの出金ルールは何を重視している?
国土交通省の電子取引業務ガイドラインは、電子取引業務を適正に運営し、投資家の利益を保護することを目的としています。
また、実務手引書も、不動産クラファン事業者が適切な業務管理体制を整え、投資家保護を実践するための具体的な対応例を整理したものです。(国土交通省)
出金についても、単に「早く振り込めばよい」という考え方ではありません。
実務手引書では、システムに求められる機能の参考例として、
- 投資家の資産残高や取引履歴を正確に管理する
- 正確かつ網羅的な出金データを作成する
- 同じ投資家への二重出金を防ぐ
- 出金先口座の不正な変更を防ぐ
といった項目が示されています。
クラファン業者は間違いがない状態で銀行へ振込データを渡す
投資家目線で簡単に言い換えると、
「誰に、いくら、どの口座へ振り込むのかを正しく管理し、間違いや不正がない状態で銀行へ振込データを渡す」
という考え方です。
この前提を知ると、出金申請から着金までの流れが分かりやすくなります。
出金申請から着金までは、ざっくりこの流れ
国土交通省の資料と銀行の振込の仕組みをもとに整理すると、おおむね次のような流れになります。