東芝の上場廃止いつ?その理由やTOBで株がどうなるかわかりやすく解説
公開日 2025/09/08
最終更新日 2025/09/09

「東芝が上場廃止になるってどういうこと?」「株はどうなるの?」と気になっている方へ。
本記事では、東芝の上場廃止のスケジュールや理由、株主にとっての影響を初心者にもわかりやすく解説します。
なぜ上場廃止に至ったか、などを知りたい方は参考にしてください。
結論、東芝の上場廃止は、経営危機が原因でした。
東芝の上場廃止はいつ?株主にはどう影響する?
まず、要点をまとめます。
東芝株の最終売買日は2023年12月19日でした。
上場廃止日は2023年12月20日でした。
上場廃止後は株を市場で売買できなくなり、株主には1株あたり4,620円の現金が交付されました。
上場廃止スケジュール
東芝の上場廃止は突然ではなく、あらかじめ整理銘柄に指定され、その後に最終売買日・上場廃止日が設定されました。
以下は、実際のスケジュールをまとめた表です。
項目 | 日付 | 詳細 |
---|---|---|
整理銘柄指定期間 | 2023年11月22日 ~ 12月19日 | 日本取引所グループによる指定期間 |
最終売買日 | 2023年12月19日 | 市場で最後に売買が行われた日 |
上場廃止日 | 2023年12月20日 | 東証・名証での上場が廃止された日 |
現金交付日 | 2024年4月 | 1株あたり4,620円が株主に交付された |
なぜ東芝は上場廃止になったのか
東芝が上場廃止になったのは、過去の不正会計や米原子力事業の巨額損失による経営危機と混乱が原因です。
経営再建のためには、短期的な利益を求める株式市場から離れて経営基盤を安定させたほうがいいと判断されました。
結果、長期的な戦略に集中することが不可欠と判断されました。
上場廃止したことで落ち着いて立て直しをしてほしい。頑張れ!
— 🍇lnuko🐾🍒 (@apckmbcqmufgbf) November 22, 2023
上場廃止の意義は「社員本来の力の発揮」 東芝・渡辺取締役会議長(朝日新聞デジタル)#Yahooニュースhttps://t.co/VyzGTEovEU
TOBから上場廃止までの流れ
次に、東芝の上場廃止までの流れも紹介します。
まず、日本産業パートナーズ(JIP)など国内ファンドによるTOB(株式公開買い付け)が成立。
TOBとは、株式を市場外で一定の価格でまとめて買い取る仕組みのことです。
背景には、過去の不正会計問題や業績低迷により経営が難しくなり、「物言う株主」との対立が続いていたことがあります。
上場廃止後は、東芝の再生を目指す
TOBの後は、臨時株主総会で株式併合などを承認。
その後、上場廃止となりました
上場廃止後は、新たな経営体制で東芝の再生を図ることを目指しています。
東芝府中、77haに及ぶ巨大な敷地で9,000人が働いている。最盛期の3万人から減ったとは言え、NECが3,500人、サントリーやキューピーが300人くらいだからまだまだ圧倒的な地域雇用の要だな。東芝は2023年に上場廃止となったけど、2024年度はしっかり1,985億円の営業利益を計上しているぞ。 pic.twitter.com/ascTKRcMdv
— tokyo_passage (@tokyo_passage) May 27, 2025
上場廃止となった東芝。とうとう2年ぶりに黒字へ
— 電機くん (@denkikun_stepup) August 9, 2024
東芝、2年ぶりの黒字383億円 メモリー半導体キオクシア好調(共同通信)https://t.co/77gK8inHKG pic.twitter.com/S0bU0oWP6h
上場廃止後の株式の扱い
東芝の上場廃止後の株式の取り扱いについては、以下のとおりです。
株主の立場 | 扱い |
---|---|
TOBに応募した株主 | 1株あたり4,620円で現金化 |
TOBに応募しなかった株主 | スクイーズアウトにより同じく4,620円で現金化 |
上場廃止後に株を持ち続けていた株主 | 市場では売買不可。最終的に現金で清算 |
つまり、どの株主も最終的には現金で清算されました。
東芝のTOB価格しょっぱいなあw
— masaki ohashi (@ohashimasaki) September 21, 2023
まあこんなもんか
東芝のTOBに応募したときの買付代金が、27日に日興証券の口座に入金されていました。今回は楽天証券→日興証券への移換も、日興証券でのTOB申込も、全部WEBで出来たので楽でした👍3年前のNTTドコモのときは、SBI証券→三菱UFJモルガンスタンレー証券への移換も、TOB申込も、郵送だったので面倒でした😅 pic.twitter.com/vY6AJacZTr
— しまみん@株主優待、お得活動 (@shimamin0223) September 28, 2023
1株だけ持っていた東芝のTOBの端株処分代金計算書&領収書も。1株だけやけどまあまあな含み損で売った気がする。これもらえてトントンくらいかなあ…??覚えてないや。 pic.twitter.com/bBRhGuZN6F
— ノノ@株主優待に埋もれたい (@nononoban2) April 21, 2024
配当や株主優待はどうなったのか
東芝は過去に配当を実施していましたが、上場廃止により今後の配当や株主優待はなくなりました。
配当は「権利確定日」に株を持っていた株主には支払われます。
しかし、上場廃止後は株自体が消滅するため、配当や優待を受けることはできません。
まとめ:東芝は上場廃止で経営改善を目指す
東芝の上場廃止について、まとめると以下のとおりです。
- 上場廃止日:2023年12月20日
- 理由:投資ファンドによるTOB成立のため
- 株主の扱い:1株あたり4,620円で現金交付
- 配当・優待:上場廃止後は廃止され、今後は受けられない
日本を代表する大企業・東芝の上場廃止は、大きな出来事でした。
株主にとっては市場での売買ができなくなる一方で、最終的に現金を受け取る形で終了しました。
今後同じようなケースが起こった場合も、
「いつ売買ができなくなるのか」
「株が最終的にどう扱われるのか」
を早めに確認しておくことが大切です。