新NISA口座を開設して放置するとどうなる?リスク・罰則と対策を解説
公開日 2025/10/28
最終更新日 2025/11/15
2024年にスタートした「新NISA」。
非課税で投資できる制度として注目されています。
「口座だけ作って放置している」「何も買わずに放置して大丈夫?」と不安に思う人も多いでしょう。
結論から言うと、新NISAを放置しても罰則や維持費はかかりません。
しかし、非課税という最大のメリットを活かせず、資産形成の機会を逃してしまう可能性があります。
この記事では、新NISAを放置したときに起こること、制度上の注意点を解説。
そして今からできる対策をわかりやすく解説します。
初心者の方でも理解しやすいように、丁寧に説明していきます。
- ・NISA口座を放置すると、非課税枠を翌年へ繰り越せず「今年の枠」が消える
- ・早く使うほど複利が効くため、放置は将来の資産形成で損
- ・旧NISAは自動移行されず、自分で新NISAを開設する必要あり
NISAは早く始めたほうがいいという声もあります。
- ・まずは毎月1,000円〜の積立設定で「自動化」して使い始める
- ・成長投資枠は少額で試し、無理なく長期で続けられる形にする
- ・年1回でいいので、商品の見直しと家計に合った金額を再確認
NISAではオルカン、米国株などが人気で、筆者も以下の通り利益を出せています。
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>> 【無料でお得】松井証券キャンペーンまとめ|口座開設などで7000円分ポイント付与なぜ「新NISAを放置」は注意が必要なのか
新NISAは「投資の利益が非課税になる」という点が最大の特徴です。
そのため、始めた時期が早いほど非課税で運用できる時間が長くなります。
つまり、放置している期間が長いほど、非課税の恩恵を受けるチャンスを逃していることになります。
非課税制度の「時間」は最大の資産になる
たとえば、同じ100万円を投資しても、1年早く始めた人と1年遅れた人では、最終的な利益に差が出ます。
複利効果が働くことで、非課税のまま運用できる期間が長いほど、増えるスピードも大きくなるためです。
新NISAを放置している人は、「時間を味方にするチャンス」を逃しているとも言えます。
放置によって起こる3つの「もったいない」
次に、放置によって起こる3つの「もったいないこと」をまとめます。
年間の非課税枠を使いきれない
1つ目は、年間の非課税枠(最大360万円)を使わずに終わってしまうことです。
この枠は翌年に繰り越せないため、「今年分を後で使おう」と思っても、来年には消えてしまいます。
分配金を非課税で受け取れない
2つ目は、配当や分配金を非課税で受け取るチャンスを失うことです。
銀行預金より高い利回りを得られる商品も多く、非課税効果は長期的に見れば非常に大きな差になります。
投資を先延ばしにしてしまう
3つ目は、心理的な損失です。
せっかく口座を開設したのに「何もしない状態」が続くと、投資の第一歩を踏み出す気持ちがどんどん薄れてしまいます。
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新NISA口座を開設したまま放置しても、基本的に費用はかかりません。
ただし、長期間放置することで起こり得る注意点を理解しておきましょう。
費用はかからないが「使わないと意味がない」
多くの証券会社では、新NISA口座の維持費や管理費は無料です。
放置しても勝手に閉鎖されたり、料金が発生したりすることはありません。
しかし、非課税で投資できる「制度の枠」を使わなければ、NISAを開設している意味がほとんどなくなってしまいます。
非課税枠は翌年に繰り越せない
新NISAでは、1年間に使える非課税の投資上限額が決まっています。
その枠を使い切らずに放置すると、翌年に繰り越すことはできません。
たとえば、2025年に1円も投資をしなければ、その年の非課税枠は失効します。
「いつか使おう」と思っても、過ぎた年の枠は戻ってこない点に注意が必要です。
売却後は翌年から枠が再利用できる
新NISAは「売却すると枠が戻る」という仕組みを採用しています。
ただし、同じ年のうちに再び使えるわけではなく、再利用できるのは翌年以降です。
そのため、運用を中断したいときは、再投資のタイミングも計画的に考える必要があります。
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>> マネックス証券のNISA評判は?ドコモ連携によるメリット・デメリットも解説旧NISAを放置している人が注意すべき点
旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)を利用していた人の中には、そのままにしているケースもあります。
しかし、旧制度と新制度では扱いがまったく異なるため注意が必要です。
旧NISAは自動で新NISAに切り替わらない
旧NISAを利用していた人でも、新制度に自動的に移行されることはありません。
自分で新NISAの口座を開設し直す必要があります。
旧NISAの資産は満期後に課税口座へ移管される
旧NISAの非課税期間が終了すると、その資産は自動的に課税口座に移されます。
その際の評価額が新しい取得価格として扱われるため、移行後に値上がりすると課税対象になります。
損失があっても他の口座とは損益通算できない
NISA口座内の損失は、他の口座の利益と相殺できません。
税金の面では不利に働くことがあるため、NISA口座の運用状況は定期的に確認しましょう。
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放置していた人でも、今から始めるのは遅くありません。
以下の3つのステップで、すぐに行動を起こせます。
1. つみたて設定で「自動化」する
つみたて投資枠を使えば、毎月自動的に投資が行われます。
最初は月1,000円などの少額でも構いません。
自動化すれば、忙しくても継続でき、長期運用の恩恵を受けやすくなります。
2. 成長投資枠を少額で試す
成長投資枠では、ETFや個別株なども対象です。
「積み立てるよりも短期で運用したい」という人は、リスクを抑えて少額から始めるのが良いでしょう。
3. 金融機関を変える前に確認する
新NISA口座は1年に1回しか金融機関を変更できません。
別の証券会社へ移りたい場合は、変更のタイミングをしっかり確認しましょう。
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>> つみたてNISAでクレカ積立は元本割れるからやめとけ?危険?デメリット解説「ほったらかし運用」と「放置」は違う
ここでは、NISAにおけるほったらかし運用の誤解も解説します。
よく似た言葉ですが、「放置」と「ほったらかし運用」はまったく別の意味です。
完全放置はNG、定期的な見直しが必要
ほったらかし運用とは、積み立て設定をしておき、必要以上に売買しないスタイルです。
しかし、完全に放置して何年も確認しないのは危険です。
少なくとも年1回は、商品内容や積立額を確認し、生活の変化に合わせて調整しましょう。
チェックすべき3つのポイント
・積立金額が家計に無理なく続けられているか。
・投資商品が自分のリスク許容度に合っているか。
・新しいキャンペーンや制度変更がないか。
この3つを定期的に見直すことで、リスクを抑えながら安定した運用が可能です。
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>> SBIと楽天証券を比較!つみたてNISAや手数料、ポイント、クレカ積立の違いは?証券会社によっては長期放置で口座が整理される場合も
基本的に新NISA口座が自動解約されることはありません。
しかし、マイナンバー未登録や長期間ログインしていない場合、証券会社によっては休眠扱いとなるケースもあります。
また、連絡メールが届かない状態が続くと、一時的に口座が利用停止になることもあるため注意が必要です。
定期的にログインし、登録情報を更新する習慣をつけましょう。
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>> 楽天証券でつみたてNISAはやめたほうがいい?評判やデメリットも調査(つみたて)NISAで口座よくある質問に回答(Q&A)
Q. 新NISAを開設して放置しても大丈夫?
口座維持費はかかりませんが、非課税枠を使わずに終わるのはもったいないです。
早めに少額からでも投資を始めたほうが良いでしょう。
Q. 新NISAの投資枠は翌年に繰り越せる?
繰り越せません。
年内に使わなかった分は失効します。
Q. 旧NISAは新NISAに自動移行される?
されません。
自分で新NISA口座を開設する必要があります。
Q. 新NISAを放置しても証券会社に影響はある?
長期間未取引でもすぐに口座が閉鎖されることはありませんが、規約上の整理対象になる場合もあるため注意しましょう。
まとめ:新NISAを放置せず積立投資するのも1つ
新NISAを開設して放置しても罰則はありません。
しかし、非課税のメリットを活かせず、資産形成の時間を失うことが最大のデメリットです。
まずは少額でも良いので積み立てを始め、年1回の確認を習慣にすることが長期成功のカギです。
「口座を作ったまま何もしていない」という人は、今日がスタートのチャンスです。
NISAではオルカン、米国株などが人気で、筆者も以下の通り利益を出せています。
これらは100円から松井証券で買えて、ポイント投資やクレカ積立もできます。
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