米国株やめとけ?バブルはいつまで続く?投資のデメリットとリスクを徹底解説

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「米国株はもう遅い」

「今から買うのは危険」

といった声を耳にしたことはありませんか?

確かにS&P500やNASDAQは過去10年で驚異的な成長を遂げました。

投資家の間で“米国株バブル”という言葉がささやかれています。

しかし、本当に「米国株はやめとけ」なのでしょうか?

本記事では、米国株投資のデメリット・リスク・今後の見通しを客観的に整理。

投資した方がいいのか?をわかりやすく解説します。

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記事の要点まとめ
  • ・米国株は短期リスクありだが、長期では成長余地あり
  • ・為替リスク・税金・夜間取引などの負担に注意
  • ・AI・テック主導の成長は長期で継続、過熱局面に注意
  • ・ETFや積立で時間分散が安全な戦略
  • ・長期分散の積立が1つの選択肢

米国株投資が「やめとけ」と言われる主な理由10こ

米国株が「おすすめしない」と言われる理由は、リスクの理解不足にあります。

ここでは代表的な10このデメリットを見ていきましょう。

① 為替リスクがある(円高時に損をする)

米国株はドル建てで運用するため、円高が進むと円換算の評価額が下がります。

たとえ株価が上昇しても、為替の影響で損をする可能性がある点は大きな注意点です。

② 為替手数料・取引コストがかかる

日本円をドルに両替する際には為替手数料が発生します。

また、売買手数料や現地課税などもかかるため、国内株より実質コストが高くなりやすい傾向があります。

③ 二重課税の問題(確定申告で控除が必要)

米国株の配当は、米国と日本の両方で課税されるため「二重課税」となります。

確定申告で「外国税額控除」を行わないと、税金を払いすぎる可能性があります。

④ 値幅制限がない(暴落リスクが大きい)

米国株は、日本株のような値幅制限がないため、決算や金利発表の影響で株価が一気に10%以上動くこともあります。

特にハイテク株は上下動が激しく、短期投資にはリスクが高いといえます。

⑤ 取引時間が夜間(タイムゾーンの問題)

米国市場は日本時間の夜23時〜翌6時に開かれるため、リアルタイム取引が難しいというデメリットがあります。

夜間の値動きに振り回される人は、精神的にも負担が大きいでしょう。

⑥ 情報収集が難しい(英語・タイムリー性の壁)

米国企業の情報は英語中心で、日本語のニュースはタイムラグがあります。

決算書やIR情報を自分で読む力がないと、判断を誤るリスクがあります。

⑦ 株主優待がない

米国株には日本のような株主優待制度が基本的にありません。

優待を目的に投資している人にとっては、魅力を感じにくい部分です。

⑧ バリュエーション(株価水準)が高い

多くの米国企業はPER(株価収益率)が過去平均を上回る高値圏です。

つまり「すでに割高」な状態で、これから参入すると上昇余地が小さいケースもあります。

⑨ 景気後退リスクと金利上昇の影響

米国では金利の高止まりや景気減速懸念が続いており、企業業績の悪化が懸念されています。

特に成長株中心のNASDAQ(ナスダック)市場では、金利上昇が株価の下押し要因になりやすいです。

⑩ 日本の証券会社では「板取引」に制限がある

米国株を日本のネット証券で取引する場合、「リアルタイムの板(売買注文画面)」が無料で見られないことがあります。

一部の証券会社では、板情報やリアルタイム株価を表示するために有料プランや条件付き特典が必要です。

そのため、

「今の価格でどのくらい買われているか」

「どの水準で売りが出ているか」

といった細かいマーケットの動きが把握しづらくなります。

長期投資家にはそれほどデメリットではない

特に短期売買を考えている人や、リアルタイムで細かく判断したい投資家にとっては不便に感じる点です。

もちろん、長期投資を前提とする場合は大きな問題ではありません。

しかし、「国内株のようにスピーディーなトレードをしたい」という人には注意が必要です。

米国株バブルはいつまで続く?専門家の見通しを整理

「上がり続けるのか」「そろそろ天井か」。

この疑問は多くの投資家が抱いています。

ここでは、複数の金融機関や著名投資家の見通しをまとめ、現状を客観的に整理します。

強気派:AIブームの追い風で上昇はまだ続く

ゴールドマン・サックスは2025年のS&P500年末目標を6,500と分析。

ドイツ銀行は、7,000を目標に据えています。

こうした強気予想の背景には、AI分野への設備投資拡大と雇用の回復があります。

短期的な下落局面を押し目とみる姿勢です。

中立派:企業業績は好調だがバリュエーションに注意

バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏は、「米国株全体がやや割高」と判断しているようです。

>>バフェット氏投資会社、12四半期連続株売り越し にじむ「相場は割高」

慎重派:リスクに警戒

米国株の2025年2月の最高値と4月の安値を予測したテクニカルストラテジスト、トム・デマーク氏の予想も紹介します。

氏によると、米国株は再び下落し、数カ月以内には弱気相場に陥る可能性が高いとのこと。

>>米国株の弱気相場入りを予想、S&P500の上昇は停滞近い-デマーク氏

まとめ:短期は慎重に、長期は冷静に

以下、まとめです。

  • 短期:AI関連株やハイテク株に過熱感があり、一時的な下落には注意。
  • 長期:米国企業の収益力とイノベーションは依然強く、積立・分散投資であれば成長を享受できる可能性が高い。

つまり、「今すぐ全力で買う」よりも、「時間分散で積み立てる」ことが、リスクを抑える現実的な戦略です。

それでも米国株が選ばれる5つの理由・メリット

リスクやデメリットがあるとはいえ、米国株には他国の市場にはない強みが多数あります。

ここでは、初心者でも納得できる形で「なぜ米国株が多くの投資家から選ばれるのか」を5つのポイントで紹介します。

① 世界経済の中心で成長を続ける

米国は世界最大の経済大国であり、GDP規模・株式市場規模ともに世界トップクラスです。

GAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)やエヌビディア、マイクロソフトなど、世界を代表する企業が米国市場に集中しています。

これらの企業はAI、クラウド、EV、半導体など次世代産業をけん引しており、世界経済の成長エンジンとして機能しています。

米国株を組み入れることで、世界のイノベーションに連動した資産成長を狙うことができるのです。

② ドル資産を持つことでリスク分散ができる

資産をすべて「円」で持っていると、円安や日本経済の停滞時に資産価値が目減りするリスクがあります。

そのため、ドル建ての米国株を保有することは、通貨リスクを分散するという意味で非常に有効です。

たとえば、円安が進んだときには米国株の評価額が円換算で上がるため、国内資産が減った分を補える効果もあります。

「ドル資産=海外への分散」と考え、ポートフォリオの一部に組み入れることで、全体の安定性を高めることができます。

③ 少額からでも投資を始められる

「米国株=お金持ちの投資」というイメージを持つ人もいます。

しかし、現在はネット証券の普及により、初心者でも気軽に始められるようになりました。

楽天証券やSBI証券、マネックス証券などでは、1株単位から米国株を購入できます。

たとえば、アップル(AAPL)なら1株で数万円程度で始められます。

また、毎月定額で自動積立できる「米国株積立」や「ETF積立」も整備されています。

投資初心者がコツコツと時間を味方につけて運用できる環境が整っています。

④ 高配当株やETFで安定した収益を得られる

米国企業は、株主還元意識が非常に高いことで知られています。

多くの企業が配当金を毎年増やしており、「連続増配企業(25年以上増配を続ける企業)」も数百社存在します。

たとえば、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、数十年にわたって配当を減らしたことがありません。

ETFで分散投資もできる

また、ETFを通じて「高配当株の集合体」に投資する方法も人気です。

代表的なものとして「SPYD」「HDV」「VYM」などがあり、年3〜4%前後の配当利回りを得られる場合もあります。

定期的に分配金が得られるため、老後資金づくりや副収入の柱として活用する投資家も増えています。

⑤ ETFを使えば簡単に分散投資ができる

ETF(上場投資信託)は、複数の銘柄を1つにまとめた「パッケージ型投資商品」です。

たとえば、「S&P500(VOO)」は米国の上位500社に、「全米株(VTI)」は約4,000社に分散して投資できます。

つまり、1本のETFを買うだけで、米国市場全体に広く投資できるというわけです。

市場平均のリターンを狙える

個別株を選ぶ時間がない人や初心者でも、ETFを通じて「市場平均のリターン」を狙うことが可能です。

さらに、配当を自動で再投資する「再投資型ETF」や、

テーマ別に分散された「AI関連ETF」「ヘルスケアETF」など、目的別の選択肢も豊富です。

初心者にとっての安心ポイント

米国株では、財務情報や決算資料が公開されており、主要銘柄のニュースも日本語で入手可能です。

また、各証券会社のアプリでは為替チャートや企業ニュースを自動表示できるため、初心者でも感覚的に情報を追いやすい環境になっています。

「英語が苦手」「情報が難しそう」と感じる人でも、まずはETFから始めてみることで、自然に慣れていくことができます。

米国株投資はどんな人におすすめ?やめたほうがいい人は?

米国株はリスクを理解すれば有効な資産運用手段ですが、誰にでも向くわけではありません。

おすすめしやすい人

  • 長期(5〜10年以上)の積立を前提に、市場平均でコツコツ増やしたい人。
  • 為替リスクや税制を理解し、計画的に投資できる人。
  • ETF中心に分散投資を考えている人。
  • 円資産中心の家計にドル資産を加えてリスク分散したい人。

おすすめしない人

  • 短期で大きな利益を狙いたい人。
  • 為替の動きに一喜一憂してしまう人。
  • 英語情報の分析や確定申告が面倒な人。

Q&A:米国株投資のよくある疑問に回答

Q. 米国株バブルは本当に崩壊しますか?

現時点では「全面崩壊」といえる状況ではありませんが、AI株など一部セクターに過熱感があります。

短期では調整の可能性がありますが、長期では企業収益が成長を支える可能性が高いと見られています。

Q. 為替リスクはどう対策すればいい?

ドルコスト平均法で少額ずつ積み立てることで、為替変動リスクを平準化できます。

Q. 今から始めても遅い?

短期的には高値圏ですが、長期的にはまだ成長余地があるとの見方もあります。

焦らず積立で時間分散することが大切です。

Q. 米国株を買うならどの証券会社がいい?

SBI証券、マネックス証券、松井証券が代表的です。

手数料や取扱銘柄、NISA対応状況で比較し、自分に合った証券会社を選びましょう。

まとめ:米国株は「やめとけ」ではなく「理解して選ぶ」

米国株には確かにリスクがありますが、世界経済の中心であり続ける米国市場の魅力も無視できません。

「やめとけ」という言葉に惑わされず、リスクを理解した上で長期・分散・積立を実践すれば、資産形成も可能です。

短期の値動きではなく「時間を味方につける」姿勢が、成功への近道です。

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  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    不動産クラウドファンディング等の情報を提供しています。投資初心者の目線に立った運営を目指しています。記事は情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する意思決定は、事業者の公式サイトにてリスク等の内容をご確認いただき、ご自身の判断にてお願いいたします。

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