松井証券はやばい?評判悪い?経営状態はどうかデメリット含め解説
公開日 2025/11/19
最終更新日 2025/11/19
「松井証券やばい」といった検索ワードを見ると、「本当に使って大丈夫なの?」と不安になりますよね。
結論、松井証券は創業100年以上の歴史があり、財務面・運営面の健全性は高い水準を維持しています。
また、JCBカード積立が始まり、ポイント還元の面でも魅力が拡大しています。
ではなぜ「やばい」と言われるのか——。
その多くは、他社との比較で見えるデメリットや、機能面で感じる使いづらさに由来します。
この記事では、松井証券が「やばい」と言われる理由を整理。
実際の安全性、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。
- ・格付・自己資本規制比率300%台で、経営・安全性の面で「危ない会社」ではない。
- ・国内株は1日の約定合計50万円まで手数料ゼロ。
- ・単元未満株では他社に劣る。
- ・JCBクレカ積立+投信残高ポイント最大1%で、還元率が高い。
- ・少額取引無料・IPO事前入金不要・米株手数料の安さ・サポート品質などは強み。
- ・「松井証券を名乗る」偽メール・偽サイトもあるので正規URLか要確認。
結論:松井証券は「危ない会社」ではない
まずは、「やばい」「危ない」という噂に対する結論を整理します。
財務や安全性の面から見ると、松井証券は極端にリスクが高い・危ない証券会社ではありません。
一方で、料金体系や取扱サービスの特徴から、人によっては「使いにくい」と感じる部分があるのも事実です。
安全性という意味での「やばい」ではない
松井証券は、格付投資情報センター(R&I)からAマイナスの格付けを取得しています。
2025年9月末時点で自己資本規制比率は300%台と、法定基準の120%を上回っています。
預かった資産については、投資者保護基金への加入や分別管理の徹底など、一般的な大手ネット証券と同等の保護スキームが用意されています。
そのため、「会社がすぐ潰れそう」「預けたお金が消えそう」という意味での「やばい」ではありません。
サービス面での好みや不満が「やばい」という声につながる
一方で、手数料体系や単元未満株の扱い、メンテナンス時間や画面の見た目など、サービス面での好みが分かれます。
他社と比べたときに「ここが不便」「ここが弱い」と感じる人がいます。
そのため、「やばい」「評判が悪い」といった口コミが出ている側面があります。
松井証券が「やばい」「評判悪い」と言われる主な理由
ここからは、ネット上で「やばい」「評判悪い」と言われやすいポイントを、事実ベースで整理していきます。
主な論点は、手数料、取扱サービス、システム・画面の使い勝手の3つです。
1日定額制で高額取引は割高に感じることも
松井証券の国内株の取引手数料は、1日の約定代金の合計で決まる「ボックスレート」です。
1日の現物株の約定代金合計が50万円までなら手数料は無料。
少額取引を頻繁に行う人には大きなメリットがあります。
50万円を超えると手数料が発生
一方で、1日の約定代金が50万円を超えると、段階的に手数料が発生します。
大きな金額をまとめて売買する人にとっては、手数料が他社よりも割高に感じられるケースがあります。
ただ、少額で回数多めの取引には向いています。
高額取引を大量にする人には相性が良くないかもしれません。
単元未満株の取り扱いが限定的で「ミニ株投資」に不向き
松井証券では、単元未満株も不満につながっています。
単元未満株(1株単位などの少額株)は、SBI証券や楽天証券などで人気のサービスです。
松井証券でも単元未満株の扱いはあります。
しかし、ネット上から売却はできるものの、購入は電話での注文に限られます。
他の証券会社と「1株からの投資」は劣る
松井証券の単元未満株は、購入という点でデメリットがあります。
「アプリからポチポチ1株ずつ買いたい」というニーズには応えられていません。
この点が、「やばい」という評価につながることがあります。
投資信託やサービスのラインナップが他社より地味に見えることも
ポイント還元やキャンペーンの派手さでネット証券を比較すると、松井証券はやや堅実寄りの印象を持たれがち。
取扱本数や機能自体は新NISAにも十分対応しています。
しかし、「何でも松井証券だけで完結させたい」というニーズだと物足りなさを感じる場面があります。
特に、CFDなど取り扱う投資の幅広さでは、他社に軍配が上がるケースも見られます。
メンテナンス時間や画面の好みの問題
松井証券のシステムメンテナンスの時間帯には取引ができません。
そのため、「使いたいタイミングで触れない」という不満の声が出ることがあります。
また、トレードツールやアプリの画面デザインは、人によって評価が大きく分かれます。
長年使い慣れた他社ツールから乗り換えた人が違和感を覚え、「使いづらい」と感じるケースもあります。
「経営状態が危ない」と言えない理由|財務・格付けから
次に、松井証券の経営面や安全性について、客観的な情報を整理します。
ここを押さえておくと、「やばい」という噂の意味がつかみやすくなります。
R&Iの格付けはA-、自己資本規制比率も基準を大きく上回る
松井証券は、格付投資情報センター(R&I)からA-(マイナス)の格付けを取得しています。
これは、債務履行能力が十分に高いと評価されるランク。
極端にリスクが高い企業という位置付けではありません。
自己資本規制比率は十分
金融商品取引業者には、自己資本規制比率を120%以上に保つことが求められています。
松井証券はこの基準を大きく上回り、2025年9月末時点で300%超の水準を維持しています。
このように、財務健全性の指標から見て、「潰れそうで危ない」という状況ではないことが分かります。
投資者保護基金への加入と分別管理の徹底
松井証券は、顧客の資産を守るための二重の仕組みを採っています。
まず、証券会社が破綻した場合に備えて設けられた「投資者保護基金」に加入しています。
次に、顧客が預けた金銭や有価証券を自社資産と明確に分けて管理する「分別管理」を実践。
そこには、外部監査法人の保証も付いています。
これらの体制は、法令基準以上の運用を目指していると言えます。
クレカ積立・ポイント還元は?最新の松井証券
「松井証券はクレカ積立ができないからやばい」という情報は、すでに古くなりつつあります。
2025年5月からJCBカードを使ったクレカ積立が始まり、ポイント面の魅力が大きく変わっています。
2025年5月からJCBカードでクレカ積立がスタート
松井証券は、JCBと提携し、2025年5月から投資信託のクレジットカード積立サービスを提供開始しました。
対象はJCBカードSやJCBカードWなどのJCBオリジナルシリーズ。
積立額に応じてOki Dokiポイントが貯まります。
クレカ積立はNISA口座にも対応しており、つみたて投資とポイント獲得を同時に行いやすくなりました。
投信残高ポイントサービスと併用で高水準の還元
松井証券はもともと、投資信託の残高に応じて最大1%の松井証券ポイントが貯まるサービスを提供。
クレカ積立によるポイントと、この投信残高ポイントサービスの併用で、ポイント還元率は業界トップクラス。
キャンペーン期間中は、条件を満たすことで合計最大7%程度のポイント還元が受けられるケースも公表されています。
ポイントの使い道も柔軟
松井証券ポイントでは、対象の投資信託の購入に充当できます。
ほかに、dポイントやPayPayポイント、Amazonギフト券などへの交換にも対応しています。
「投資+ポイ活」を組み合わせたい人にとっては、以前よりも魅力が増しています。
松井証券の主なメリット
ここでは、悪い評判だけでなく、松井証券ならではの強みも整理しておきます。
特に、少額取引・IPO・分析ツール・サポート面で評価が高い傾向があります。
少額取引は手数料ゼロから始めやすい
国内株の現物取引は、1日の約定代金合計が50万円まで手数料無料。
少額で試しながら投資を始めたい人にとっては利用しやすい仕組みです。
少しずつ銘柄を増やしたい初心者や、デイトレードの練習をしたい人にとって魅力的。
IPOは事前入金不要+完全平等な抽選が魅力
松井証券では、IPOの抽選申し込みの際に事前入金が不要。
個人投資家に対しては70%を完全平等抽選とする配分ルールを採用。
多額の資金を口座に寝かせておく必要がありません。
資金効率を意識しながらIPOに挑戦したい人にはメリットがあります。
高金利なMATSUI Bank(松井バンク)を使えてお得
松井証券では「MATSUI Bank」を利用できます。
こちらでは、松井証券で株式などを買う際に必要な資金を自動で入金できる「スイープ入金」機能を提供。
円普通預金の金利が年0.41%と高金利なのも特徴。
さらに、ATMの入出金手数料は月5回まで無料、他行あて振込手数料も月5回まで無料というメリットもあります。
分析ツール「マーケットラボ」など情報ツールが充実
松井証券の「マーケットラボ」も人気。
最大20年分の決算データや信用残、出来高の内訳などを視覚的に分析できるツールです。
個別銘柄の需給や業績の推移を深く分析したい投資家にとって、ありがたいです。
サポート体制は第三者機関から高評価
松井証券のサポートセンターは、HDI Japanの問い合わせ窓口格付けで長年にわたり最高評価を受けています。
電話やチャットでのサポートが手厚いのも特徴。
「最初の口座として安心できる」「分からないことを聞きやすい」という口コミもあります。
米国株の手数料が最安クラスでコストを抑えられる
松井証券は、米国株の取引手数料が業界でも最安クラスです。
余計なコストを抑えながら取引できるため、初心者はもちろん中長期投資を行う人にも向いています。
小額から米国株を買いたい人にも利用しやすいです。
米国株を17時から取引できる
松井証券では、米国株の取引を日本時間の17時から始められます。
これは多くのネット証券よりも早い時間にあたり、帰宅後の空き時間でゆっくり注文できる点が好評です。
「夜遅くまで待たずに米国株を取引したい」という人にとって、大きなメリット。
松井証券のデメリット|他社と比べて弱いポイント
次に、実際に「ここは弱い」と言われがちなポイントも整理しておきます。
自分の投資スタイルと照らし合わせて、どこまで許容できるかを確認しておくことが大切です。
高額取引では手数料が気になることがある
1日の約定代金が50万円を超える場合、段階的に手数料が加算されていきます。
1度に大きな金額を何度も売買する投資スタイルでは、手数料が気になるかもしれません。
単元未満株の購入で制限あり
松井証券の単元未満株について、ネット上で売却は可能。
ですが、買い増しには電話注文が必要。
他社の「1株からアプリで自由に売買できる」サービスとは異なります。
松井証券の口コミ・評判|良い声と悪い声を整理
ここでは、ネット上でよく見られる口コミの傾向を整理しておきます。
個々の口コミはあくまで一例ですが、共通点を知っておくとイメージしやすくなります。
良い口コミ・評判の傾向
良い口コミでは、次のようなポイントが評価されることが多いです。
- 少額取引の手数料が無料で、とりあえず始めやすい
- サポートに電話で相談しやすく、初心者でも不安が少ない
- マーケットラボなどの情報ツールが充実している
- IPO抽選のルールが個人投資家にとってフェアだと感じる
総じて、「堅実で真面目な証券会社」という印象の声が多い傾向があります。
悪い口コミ・評判の傾向
一方で、悪い口コミとしては次のような点が挙げられることがあります。
- 高額取引では手数料が割高に感じる
- 単元未満株を自由に売買できない
- システムメンテナンスの時間帯に不便を感じることがある
これらは「危ない」というより、「自分のスタイルに合わない」という意味での不満が多いと言えます。
松井証券がおすすめな人・おすすめしない人
ここまでの内容をふまえ、「どんな人に向いていて、どんな人には向かないか」を整理します。
自分の投資スタイルと照らし合わせて検討してみてください。
松井証券がおすすめな人
次のような人には、松井証券は有力な候補になりやすいでしょう。
- 少額から株式投資を始めたい人
- 電話やチャットなどのサポートを重視する人
- IPOに挑戦したいが、事前に大きな資金を拘束されたくない人
- 決算情報や需給などをしっかり分析して投資したい人
- JCBカードを使ったクレカ積立と、投信残高ポイントを併用してポイントも貯めたい人
松井証券がやめたほうがいいかもしれない人
反対に、次のようなニーズが強い人は、他社も含めて比較検討するのがおすすめです。
- 1度に大きな金額で売買することが多く、手数料を徹底的に抑えたい人
- スマホアプリだけで、1株単位のミニ株を細かく売買したい人
どの証券会社にもメリットとデメリットがあります。
松井証券を「サブ口座」として併用する選択肢も現実的です。
フィッシング詐欺など「松井証券をかたる」手口にも注意
最後に、「松井証券がやばい」と感じるきっかけになりやすい、フィッシング詐欺や偽サイトの問題にも触れておきます。
これは松井証券自体の経営リスクというより、「松井証券をかたる第三者」の問題です。
松井証券を名乗る偽メール・偽サイトが確認されている
2025年には、松井証券をかたるフィッシングメールや偽サイトが複数確認されています。
公式サイトでも注意喚起が行われています。
これらのメールは、「重要なお知らせ」「10日間手数料無料キャンペーン」などの文言でログインを促します。
そして、偽サイトに誘導してIDやパスワードを盗み取る手口です。
松井証券は、電子メールでログインを促したり、パスワードを入力させることはないと明言しています。
正規サイトかどうかを確認して自衛することが大切
公式の注意喚起では、以下のポイントをチェックするよう呼びかけています。
「@以降にmatsui.co.jpが含まれているか」
「事前にブックマークした正規URLからアクセスする」
「やばい」の多くは、こうした偽メール・偽サイトの存在から生じる不安も含まれています。
証券会社側の対策に加えて、利用者側の自衛も欠かせません。
まとめ:松井証券は危ない会社でなく、潰れる心配もほぼない
松井証券は、格付け、自己資本規制比率などから見て、「すぐに潰れそうな危ない証券会社」ではありません。
手数料やIPOの抽選ルール、サポート体制など、ユーザーに評価されているポイントも多く存在します。
一方で、単元未満株など、人によっては他社のほうが合うと感じる部分もあります。
弱点は改善されつつありますが、自分の投資スタイルに合うかどうかを見極めることが大切です。