今の不動産市場の「靴磨きの少年」は誰か?バブル?買い時?バフェット思考で今考えるべきこと
公開日 2026/04/27
最終更新日 2026/07/02
「日銀の利上げが始まる。ローン金利が高くなる前に買った方がいい」
「都心の不動産価格は止まらない。今日が一番安いですよ」
不動産会社の営業現場やSNSで、こうした言葉を耳にすることが増えました。
資産形成への関心が高まるのは喜ばしいことです。
一方で、こうした言葉を聞いたときに大切なのは、すぐに「買うべき」「買わないべき」と結論を出すことではありません。
市場が熱を帯びる今だからこそ、
私たちは歴史が教える「あるサイン」と、
現代特有の「経済のリアル」の両方
をフラットに見極める必要があります。
1. 歴史が証明する「相場の天井」のサイン
まず押さえておきたいのは、市場が過熱したときに繰り返し現れる共通点です。
投資の世界には、1929年の世界恐慌の直前に生まれたとされる有名な格言があります。
「靴磨きの少年が株の話をし始めたら、暴落のサインである」
かつて、大投資家ジョセフ・ケネディが、街の靴磨きの少年から「〇〇の株が儲かる」と推奨されました。
その際、「普段投資に関わらない層まで熱狂しているなら、もう市場に新規の買い手は残っていない」と判断。
その後、すべての株を売却して大暴落を逃れたという逸話です。
この逸話が示しているのは、「投資に詳しくない人が語り始めたら危ない」という単純な話ではありません。
本質は、市場全体が冷静な分析ではなく、熱狂や期待だけで動き始めていないかという点にあります。
チューリップ・バブルの教訓
17世紀の「チューリップ・バブル」も同様です。
当初は専門家や富裕層の嗜好品だった球根が、価格高騰を聞きつけた一般市民の投機対象となり、実需を無視した価格は崩壊しました。
「本来その市場にいないはずの層が、リスクを忘れて群がり始めた時」は、一つの警戒基準となります。
では、この歴史の教訓を、今の不動産市場に置き換えるとどう見えるのでしょうか。