株式分割で儲かる?分割後に買うべき?タイミング目安と注意点を解説
公開日 2025/09/11
最終更新日 2025/09/17

「株式分割って買うべき?」「分割後に買うのは儲かる?」と悩んでいませんか?
実は、株式分割そのものに魔法はありませんが、タイミング次第では利益を狙える戦略もあります。
本記事では、株式分割の仕組みから、買う目安のタイミング、儲かる可能性のあるケースとリスクまで詳しく解説します。
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株式分割とは、1株を複数に分けることで、1株あたりの価格を引き下げる手続きです。
例えば、1株1万円の株を2分割すると、1株あたり5,000円になります。
株式分割によって株式の購入単価が下がると、投資家が購入しやすくなり、取引の活発化や株価の安定が期待されます。
企業が株式分割を行う理由
主な目的は、株式を購入するために必要な最低金額を下げて投資しやすくすることです。
特に最近は、新NISAや投資ブームを背景に、個人の投資需要が高まっています。
よって、個人投資家にアプローチするため、分割を実施する企業が増えているのです。
また、1株あたりの単価が高額になりがちな大企業は、投資家層を広げるために積極的に分割を取り入れる傾向があります。
>>ダイキン株式分割の予定はいつ?しない理由や今後の実施可能性も解説
株式分割のメリット・デメリット
株式分割にはメリット・デメリットがありますので、詳しく解説します。
メリット
株式分割は、投資家にとって以下のようなメリットがあります。
- 1株あたりの価格が下がり、個人投資家が買いやすくなる
- 株主優待や配当を受けやすくなるケースがある
- 流動性の向上で取引が活発になりやすい
具体例として、NTTが行った株式分割の例を見てみましょう。
株が25分の1に分割され、購入しやすくなった
2023年、NTTは1株を25株に分割するという、大きな株式分割を行いました。
以前は最小単元の100株を購入するために40万円ほどの資金が必要でした。
25分の1に分割されたため、2万円弱でNTTへの投資を始められるようになりました。
必要な最低金額が大きく下がったことで、投資のハードルもかなり低くなり、個人投資家も投資しやすくなりました。
株式分割で優待も狙いやすくなる
以上がNTTの事例ですが、株式分割のメリットは単価が下がるだけではありません。
分割によって株主優待を得るための条件が実質的に緩和されることもあります。
そのため、特に優待を狙う投資家にとっては、最低投資額が下がることでチャンスが広がります。
また、株式の単価が下がるので売買も活発になりやすいです。
市場での流動性も高まり、「売りたいときに売れなくて焦る」といったリスクが低くなります。
デメリット・注意点
株式分割のメリットを期待して投資をするなら、以下のデメリットや注意点、リスクについても押さえておきましょう。
- 分割しただけでは企業価値は変わらない
- 発表後の急騰に飛びつくと高値掴みになるリスク
- ロート製薬のように、株価が下落するケースも
株式分割=株価が必ず上がるわけではない
株式分割とは1株をいくつかに分け直すことであり、分割すること自体に企業価値を高める効果はありません。
つまり、「株式分割=株価が必ず上がる」という単純な構図ではないのです。
また、株式分割には前述したようなメリットがあります。
そのため、発表直後は期待を抱く投資家からの買いが集中し、株価が上がる傾向にあります。
しかし株価が永遠に上がり続けることはなく、いずれは落ち着きます。
株価下落で損をすることも
また、企業の実態よりも市場での期待が高まりすぎた場合、株価は高値をつけたあと下がる場合もあります。
そのため、発表されてから一定の時間が経ってからの購入をする場合、高値掴みの可能性に注意しなければなりません。
他にも、企業の業績悪化などネガティブな発表が出て、株式分割のメリットが相殺され値下がりすることもあります。
ロート製薬の株式分割での事例
たとえば、ロート製薬は2023年に株式分割を行いましたが、その後、株価が下落しています。
当時、一時下落率は前日比11%を上回り、東証プライム市場の値下がり率ランキングで上位を記録するほどの下落となりました。
したがって、分割だけを材料として株式を購入するのは危険です。
総合的な分析によって、企業の将来性を見極めましょう。
株式分割は買うべき?儲かる?目安のタイミングとは
ここが最も気になるポイントですよね。
結論から言うと、「株式分割の発表直後」が短期トレードで狙いやすいタイミングです。
ただし、業績や市場の期待感が伴わないと、すぐに下落するリスクもあります。
分割を発表した企業で、短期的に上昇しやすい傾向もあります。
ただ、長期で上昇を続けるには実力が必要です。
短期トレードでは、分割の発表直後に保有した株式を短期間で売却し、値下がりする前に売り抜ける戦略を取ることが多いです。
分割後に買うのはあり?
株式の分割実施日に買っても大きな値動きは期待できません。
過去のデータでは「発表日→権利付き最終日」に株価が上がるケースが多いです。
分割を材料にした売買が活発になるのは発表直後であり、実施日や分割後の値動きに大きな影響はないからです。
つまり、分割後の株価は落ち着くことが多く、短期狙いなら発表直後、長期狙いなら成長企業を見極めてからの購入がベターです。
成功・失敗事例から学ぶ
次に、株式分割の成功例・失敗例を見ていきます。成功例:NVIDIA(エヌビディア)
2024年、アメリカの半導体メーカーNVIDIAは1株を10株に分割する株式分割を行いました。
株式分割後も株価は上昇しましたが、背景にはAI需要という強い業績要因がありました。
このケースは「分割は結果であり、原因ではない」という良い例です。
将来性が期待できる企業だから株価が上がったのであり、分割だけが理由で値上がりしたわけではありません。
結果としては、長期保有でも利益が得られるケースとなりました。
失敗例:ソフトバンクG(グループ)
2024年、ソフトバンクGも1株を10株に分割する株式分割を行いました。
ただ、分割と同時に懸念材料が出て株価は下落。
分割だけで買うのは危険と示された事例です。
株を買う際は、市場全体のセンチメントや決算情報にも必ず注意しましょう。
儲かる?目安の戦略とリスク回避法
次に、株式分割を前提としたトレードの注意点もまとめます。
短期狙いなら「発表直後〜権利付き最終日」、長期なら「成長企業+分割」を狙うのが1つの戦略です。
分割の発表を理由に買いが集中して一時的に値上がりしたあと、値下がりする可能性があるからです。
短期トレードなら、値下がりする前に売り抜ける
短期トレードなら、値下がりする前に売り抜けるのが基本戦略。
長期トレードで長く保有したいなら、値下がりしにくいと考えられる成長企業を探しましょう。
逆に「材料出尽くし後の飛びつき買い」は避けるべきです。
短期トレードの投資家たちが売り抜けていくなか、飛びつき買いをして高値掴みをすると、株価の急落に巻き込まれて大きな損失が生じるリスクがあるからです。
分割は“儲かるサイン”ではなく、“成長企業が投資家を増やすシグナル”と理解することが重要です。
さらに、過去の分割発表銘柄をスクリーニングし、財務状況をチェックするのも有効な戦略です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 株式分割で必ず株価は上がりますか?
いいえ、分割だけで上昇するとは限りません。業績や市場の期待が重要です。
Q2. 分割後に買っても遅いですか?
短期狙いなら発表直後が有利。長期なら成長性を見極めれば分割後でも遅くはないかもしれません。
Q3. 株式分割はどんな銘柄に多いですか?
株価が高い人気銘柄や成長企業に多く見られます。NISA対応で増加傾向です。
まとめ:株式分割はあくまでチャンスのきっかけ
株式分割は魅力的ですが、過信は禁物です。
本質は企業の成長力。ニュースや決算情報と合わせて判断しましょう。
あなたの投資戦略に合わせて、冷静に行動することが大切です。
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