初心者におすすめの少額ほったらかし投資とは?危険で失敗しやすい手法も解説
公開日 2025/11/27
最終更新日 2025/11/27
「忙しいけど資産形成したい」「何を選べばいいか分からない」そんな初心者に人気なのが“ほったらかし投資”。
しかし、仕組みを理解せずに始めると「思ったより増えない」「放置しすぎて失敗した」というケースも少なくありません。
本記事では、ほったらかし投資の基本、初心者に向く代表的な投資手法を整理。
メリット・デメリット、選び方、具体的に使えるアプリまで丁寧に紹介します。
ほったらかし投資とは?初心者が理解すべきポイント
まず、「ほったらかし投資」が何を指すのかを簡単に整理します。
ほったらかし投資の基本
ほったらかし投資とは、一度設定すれば自動的に積立や運用が継続される投資手法のことです。
投資信託の積立設定やロボアドバイザーなど、定期的に自動買付される仕組みを活用することで、手間を少なく長期的な資産形成を目指します。
ただし完全に放置するのではなく、年に数回程度の確認やリバランスが必要です。
初心者が感じやすいメリット
- 忙しくても取り組める(時間がかからない)
- 少額からスタートできる
- 積立・自動化で感情に左右されず継続しやすい
ほったらかし投資は、一度設定すれば自動的に買付が行われるため、自信で毎回買付を行う必要がありません。
サービスによっては100円から始められるものもあり、投資信託なら1,000円程度、不動産クラウドファンディングでも1万円から投資可能です。
自動積立の仕組みにより、相場の上下に一喜一憂せず機械的に継続できるため、感情的な判断ミスが防げるのもメリットです。
初心者が誤解しがちなデメリット
- 放置しすぎて下落に気付かないなど“無関心”になると失敗しやすい
- 手数料が割高なタイプもある
- 商品のリスク構造を理解していないと不安になりやすい
自動化は便利ですが、完全に放置すると運用状況の悪化に気付けず、損失が拡大するリスクがあります。
また、たとえばロボアドバイザーは手数料が年1%前後かかるため、長期運用では手数料の影響が大きくなる可能性があります。
さらに、投資商品ごとにリスクの性質が異なるため、元本割れの可能性や流動性の低さを理解していないと想定外の事態に不安を感じてしまう可能性もあります。
初心者向けほったらかし投資の主なタイプと比較
初心者に向いている主な投資手法を、特徴・メリット・デメリット・おすすめの人の観点で整理します。
自動積立型の投資信託・つみたて投信
投資信託は、複数の株式や債券をパッケージ化した商品で、自動積立設定により定期的に買付できます。
つみたてNISAなど税制優遇制度と組み合わせることで、より効率的な資産形成が可能です。
以下では、投資信託のメリット・デメリット・おすすめの人を解説します。
メリット
- 少額(100円・1,000円)から積立可
- 長期投資と相性が良くリスクを平準化しやすい
- 手数料が比較的低い商品も多い
ネット証券では100円から積立可能なため、初心者でも気軽に始められます。
毎月一定額を積み立てることで、価格が高い時は少なく、安い時は多く購入でき、平均購入単価を抑えられます。
インデックスファンドなら信託報酬が年0.1%程度と低コストで運用できる商品も多く存在します。
デメリット
- 銘柄選びが必要で知識ゼロだと迷いやすい
- リバランスは自分で行う必要がある
投資信託は数千本以上存在するため、初心者は何を選べば良いか判断が難しい場合があります。
また、資産配分の見直しや銘柄の入れ替えなど、定期的なメンテナンスは自分で行う必要があります。
完全放置ではなく、年に1~2回程度は運用状況の確認が推奨されます。
おすすめの人
- 長期的にコツコツ積み立てたい人
- とにかく少額で始めたい投資初心者
10年以上の長期運用を前提に、毎月コツコツと資産を積み上げたい方に適しています。
また、100円から始められるため、投資経験がない方でもリスクを抑えてスタート可能。
つみたてNISAを活用すれば、運用益が非課税になるため税制面でも有利です。
ロボアドバイザー(自動運用サービス)
ロボアドバイザーは、AIが投資家の年齢やリスク許容度に応じて最適な資産配分を提案・運用するサービスです。
リバランスまで自動で行うため、投資知識がない方でも本格的な資産運用が可能になります。
以下では、ロボアドバイザーのメリット・デメリット・おすすめの人を解説します。
メリット
- 資産配分・リバランスまで完全自動化
- 投資知識がなくてもすぐに始められる
- スマホアプリで完結するサービスが多い
資産配分の最適化や定期的なリバランスを自動で行うため、投資家は一度申し込みすればほったらかしできます。
簡単な質問に答えるだけで自分に合った運用プランが提案され、すぐに投資を始められるため簡単。
ウェルスナビやTHEOなど、スマホアプリで口座開設から運用状況の確認まで完結するサービスが充実しています。
デメリット
- 手数料が1%前後と少し高め
- 仕組みを理解せず完全放置すると想定外のリスクも
運用手数料が年1%程度かかるため、低コストのインデックスファンドと比べると長期的にコスト負担が大きくなるのがデメリット。
また、どのような資産に投資されているか理解せずに放置すると、相場変動時に不安を感じやすくなります。
自動化は便利ですが、最低限の投資知識を持った上で利用することが推奨されます。
おすすめの人
- 投資の知識がほぼゼロの人
- 手間をかけたくない忙しい人
投資経験がなく、何から始めれば良いか分からない方でもすぐに運用を開始できます。
そのため、仕事や育児などで忙しく、投資に時間をかけられない方に最適なサービスです。
多少の手数料がかかっても、プロレベルの運用をほったらかしで行いたい方におすすめです。
株式・ETFの定期買付/1株投資アプリ
株式やETF(上場投資信託)を定期的に自動買付できるサービスで、1株単位から投資可能なアプリも増えています。
個別株に興味がある方や、特定の市場・業種に投資したい方に適した手法です。
以下では、株式・ETF定期買付のメリット・デメリット・おすすめの人を解説します。
メリット
- 1株・数百円から投資可能
- 分散されたETFなら初心者でもリスクを抑えやすい
- アプリで自動買付設定ができるサービスもある
通常は100株単位での購入が必要な株式も、1株から購入できるサービスなら数百円から投資できます。
たとえば、S&P500やオルカンなどのETFを選べば、1つの商品で世界中の株式に分散投資が可能です。
楽天証券やSBI証券などでは、株式・ETFの自動積立設定ができ、手間なく継続できます。
デメリット
- 値動きが大きく精神的に不安になりやすい
- 短期では損失を経験しやすい
株式は投資信託よりも値動きが激しいため、初心者は下落時に不安を感じやすい傾向があります。
短期的には元本割れする場合も多く、長期保有を前提とした心構えが必要です。
さらに、個別株の場合は企業の業績悪化により大きく下落するリスクもあるため、分散が重要です。
おすすめの人
- 株式にも触れてみたい初心者
- 少額で分散しながら始めたい人
投資信託だけでなく、個別株やETFにも興味がある方に適した投資手法です。
1株単位で複数の銘柄を購入することで、少額でも十分な分散投資が可能になるため、手軽に分散投資をしたい人にもおすすめです。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、複数の投資家から資金を集めて不動産に投資し、賃料収入や売却益を分配する仕組みです。
運営会社が物件管理を行うため、投資家はほったらかしで配当を受け取ることができます。
以下では、不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット・おすすめの人を解説します。
メリット
- 1万円から実物不動産に投資できる
- 運営会社が管理・運用を代行するため“ほったらかし”との相性が良い
- 株価変動の影響を受けにくい
一般的には通常数百万円~数千万円必要な不動産投資を、1万円という少額から始められます。
物件管理や入居者対応はすべて運営会社が行うため、投資家は配当を待つだけ。
不動産は株式市場とは異なる値動きをするため、他の投資と併用すればポートフォリオの分散効果が期待できます。
デメリット
- 途中解約不可など流動性が低い
- 元本保証がない
- 運営会社の信頼性チェックが重要
運用期間中は原則として途中解約できないため、急に現金が必要になっても引き出せません。
また、不動産市況の悪化や空室の発生により、配当が減少したり元本割れする可能性があります。
さまざまな運営会社が存在し、しっかりと利益を得られるかどうかは運営会社次第となるため、事業者選びが非常に重要です。
おすすめの人
- 市場変動の影響を受けにくい投資をしたい人
- 本業が忙しい&ほったらかしで運用したい人
株式市場の日々の変動に一喜一憂したくない方や、安定した配当を期待する方に適しています。
また、物件管理の手間がかからないため、本業に集中しながら不動産投資を行いたい方におすすめです。
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以下の記事では投資初心者の方向けに、不動産クラファンの仕組みや「ゴクラク」がおすすめな理由を紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
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貯金じゃ増えない、株は怖い…初心者でも安心して不動産クラファンを始めるなら「ゴクラク」初心者がほったらかし投資で失敗しないためのポイント
初心者がほったらかし投資で失敗しないためのポイントは、以下のとおりです。
- 投資目的・期間・余裕資金を決めて始める
- 手数料とリスク構造を理解する
- 「自動化=完全放置」ではないと理解する
- 年1回のチェック(通知・運用報告)を習慣化
- 投資先を分散する(株・投信・不動産など)
これらのポイントを押さえることで、初心者でも安心してほったらかし投資を始められます。
特に重要なのは、自動化の便利さに頼りすぎず、定期的に運用状況を確認する習慣をつけることです。
最初は少額からスタートし、投資の仕組みや自分のリスク許容度を理解しながら徐々に投資額を増やしていくことで、長期的に安定した資産形成が実現できます。
初心者向けに使いやすいほったらかし投資アプリの例
「アプリだけで完結したい初心者向け」の具体例をタイプ別に紹介します。
投信積立アプリ
投信積立が可能なものには、楽天証券やSBI証券のアプリがあります。
楽天証券のアプリでは100円から積立可能で、楽天ポイントが貯まる・使える点が魅力です。
SBI証券のアプリも100円から積立でき、毎日・毎週・毎月など買付タイミングを柔軟に設定できます。
ロボアドアプリ
ロボアドバイザーとして有名なアプリは、ウェルスナビやTHEOです。
ウェルスナビのアプリでは1万円から自動運用が可能で、資産配分からリバランスまで全自動で行えます。
THEOのアプリも1万円から始められ、年齢や資産状況に応じた運用プランを自動で提案してくれる点が特徴です。
不動産クラウドファンディングアプリ
不動産クラウドファンディングが可能なものには、以下のようなアプリがあります。
COZUCHIのアプリでは1万円から不動産投資ができ、スマホで案件選択から出資まで完結します。
CREALのアプリも1万円から投資可能で、マンションやホテルなど多様な不動産に分散投資でき、運用実績の透明性が高い点が特徴です。
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まとめ:スマホアプリでもほぼ放置型の投資あり
ほったらかし投資は初心者にとって始めやすい投資スタイルですが、完全放置ではなく「仕組みを理解し、最低限のチェックを行う」ことが成功の条件です。
この記事で紹介したタイプ・選び方・アプリを参考に、自分に合ったスタイルで無理なく資産形成を始めてみましょう。
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