0円に?トルコリラ終わった?どこまで下がる?今後の見通しを解説【2025年】

share:

トルコリラは「終わった」「地獄」「どこまで下がるのか不安」といった声が増えています。

実際、2025年に入っても下落は止まらず、トルコリラ円は歴史的な最安値圏で推移しています。

トルコリラは終わった

この記事では、最新のトルコ情勢・中央銀行の政策・インフレ・政治リスクなどを整理。

今後の見通しの目安もまとめていきます。

結論、「リラ/円で下落リスクは依然として高い」可能性があります。

📄
記事の要点まとめ
  • ・トルコリラは長期で下落し続け“終わった”と言われる状況
  • ・高インフレと中銀の独立性欠如が通貨価値を押し下げている
  • ・政治・外交リスクが高く投資マネーが入りにくい
  • ・下落基調は2025年も継続、2円台の可能性も否定できない
  • ・スワップ<為替損の歴史が“危険通貨”のイメージを確立
  • ・スワップ狙いで大損した人が続出した

トルコリラが『終わった』と言われる理由

トルコリラは長年「危険な通貨」として扱われてきました。

近年は特に“終わった”といった言葉で語られることが増えています。

ここでは、ネット上の評判だけでなく、過去の政策・政治リスク・実際の暴落事例などを整理。

より深掘りして理由を整理します。

① 止まらない通貨価値の下落(長期チャートはほぼ右肩下がり)

トルコリラは終わった

トルコリラは過去10年以上にわたり、主要通貨の中で最も下落幅の大きい通貨です。

2010年ごろは「1リラ=約60〜70円」だった時期もあります。

そこから現在は数円台という“桁が変わるレベルの暴落”が続いています。

トルコリラショックで都度暴落

特に2018年・2021年・2023年・2025年と複数回の「トルコリラショック」が発生。

そのたびに一気に下落する局面が多発しました。

2025年も戻りが弱く、反発してもすぐ売られ、史上最安値を更新し続けています。

長期で見れば“通貨としての信頼が継続的に低下してきた”状態。

これが「終わった」と言われる最大の理由です。

② インフレが再加速(前年比+33.3%)で経済が安定しない

トルコのインフレ率は慢性的に高く、食品や日用品の価格が数ヶ月で倍になることも珍しくありません。

2024年に一時落ち着いたインフレ率も、2025年秋に再び上昇へ転じ、現在は前年比+33.3%と極めて高水準です。

インフレが高止まりする限り、

  • 通貨の価値が下がる

  • 輸入物価が上がり、さらにインフレが加速する

  • 生活コストが上昇し、国内経済は疲弊する

という“負のループ”が続き、通貨安の要因になりえます。

③ 中央銀行の独立性の欠如(総裁が次々と更迭)

トルコの金融政策で最大の問題とされているのが、中央銀行の独立性がほぼ機能していない点です。

過去には以下のような前例があります。

  • エルドアン大統領が「金利が高いと国家が破綻する」という独自理論を繰り返し発言

  • 中銀がインフレ抑制のため利上げを決定 → 大統領の不満で総裁を即時更迭

  • 約2〜3年の間に中銀総裁が連続で解任される異常事態

本来は市場安定のために利上げが必要な局面でも、政治判断で利下げが行われ、これがリラ安を加速させてきました。

2025年も利下げ圧力がくすぶり続けており、市場の信頼回復はほど遠い状態とされています。

④ 地政学リスク・外交リスクが高く、投資マネーが入りにくい

トルコは地政学リスクが常に高い地域に位置しています。

さらに、以下のような外交リスクが重なり、市場の不安心理を強めています。

  • アメリカとの関係悪化(ロシア製ミサイル購入問題など)

  • ロシア原油の輸入を巡る制裁圧力

  • 隣国との緊張が高まりやすい地域性

これらが重なることで、海外からの投資マネーは入りづらく、リラ売りが加速しやすい状況となっています。

⑤ スワップ狙いで大損・失敗した人が過去に多数(ロスカット多発)

トルコリラは金利が高いため、かつては「スワップポイントで人気の通貨」として日本の個人投資家から人気を集めました。

しかし実際には、

  • 高スワップ以上に為替差損が膨らむ

  • 下落トレンドでナンピンを続けてロスカット

  • 2018年・2021年のリラショックで強制決済が多発

といった事例が大量に発生しました。

スワップ以上に値動きで損をしがち

「毎日スワップが入るから安心」という投資家心理を逆手に取るように、リラは下落を続けました。

最終的にスワップ<為替損失という構図が定着してしまいました。

この歴史的な失敗体験が、現在でも「トルコリラは危険」「終わった」というイメージを強めています。

⑥ 過去の度重なる“トルコリラショック”が市場に不信感を残した

過去10年ほどの間に、トルコリラは複数回の急落に見舞われています。

代表的なショックは以下の通りです。

  • 2018年:通貨危機(対米関係悪化・利下げ圧力で急落)

  • 2021年:総裁更迭ショック(市場予想外の総裁解任でリラ急落)

  • 2023年:インフレ失速ショック(政策の迷走で大幅暴落)

  • 2025年:通貨安再加速(利下げ再開で市場が失望)

これだけ頻繁に通貨が暴落する国は珍しく、投資家からの信頼が大きく損なわれています。

この「歴史的に見ても危険な値動き」が、トルコリラを“終わった通貨”と呼ばせている大きな理由です。

2円?トルコリラはどこまで下がる?(最新見通し)

トルコリラが「どこまで下がるのか」の直接的な予測は難しいです。

専門家など意見をまとめると下記の通りです。

▶ 下方向のシナリオ(下落継続)

  • インフレが想定より長期化する

  • 中央銀行が再び利下げを続ける

  • 政治介入が続き、市場の信頼回復が遠のく

  • 地政学リスクが悪化する

こうした状況が続く限り、3円台、さらには「2円台」への下落も否定できません。

▶ 上方向のシナリオ(底打ち反転)

一方で、以下の要因があればリラ高もありえます。

  • 中央銀行が利上げに舵を切る

  • インフレが明確に低下する

  • 政治の安定性が改善する

ただし、この“良いシナリオ”が現実になるには時間がかかるとされています。

2025年のトルコリラ円の相場分析

ここでは長期的な「ファンダメンタルズ(経済・政策・政治要因)」に絞って、トルコリラ円の相場環境を整理します。

■ 長期:下落しやすい構造が依然として強い

トルコリラ円が長期的に弱い最大の理由は、通貨の価値を押し下げる構造が変わっていない点です。

  • 慢性的なインフレ(物価上昇)が続き、通貨の購買力が下がり続けている

  • 政策金利が政治介入で決まりやすいという不安定な金融環境

  • 中銀の独立性が弱いため、通貨防衛策が継続しにくい

  • 海外投資資金が入りにくい(高インフレ+政治リスクで敬遠されやすい)

これらの要因から、トルコリラは長期的に「上がりにくく、下がりやすい」構造が続いています。

■ 中期:インフレ動向と中銀の政策が最大の焦点

2025年時点で最も重要なのは、インフレが鈍化に向かうか、中央銀行が利上げを実行できるかです。

  • インフレが沈静化しなければ、リラ安は止まらない

  • 政策金利が十分に上がらなければ投資資金が戻らない

  • 利下げ圧力が再び強まれば、さらなるリラ安につながる

つまり、中期の見通しは「インフレと金利の動向次第」であり、現状では改善の兆しは限定的と見られています。

■ 短期〜中期:政治リスクが市場心理を左右

トルコは政治・外交リスクが高く、ニュースひとつでリラ相場が急落することも珍しくありません。

  • エルドアン大統領の発言や政策転換

  • 中銀総裁の更迭など突然の人事

  • 米国や欧州との関係悪化

  • 地域紛争・地政学リスク

これらは大きく相場を揺らす要因であり、短期的な不安定さが続く原因となっています。

■ 結論:ファンダメンタルで見ても“リラ安優勢”が基本線

トルコリラ円が下落しやすい背景は、経済の基礎条件にあります。

インフレ・金利・政治リスク・海外投資資金の流出が同時に進行中。

そのため、長期のリラ安は今後も続くと見られるのが一般的な見解です。

短期的に戻しても、長期の上昇トレンドに転じるには「インフレ鈍化+中銀の独立性回復」など複数のハードルがあります。

すぐに改善する可能性は高くありません。

トルコリラを持ち続けるなら注意すべきポイント

トルコリラは“高金利通貨”として人気があります。

しかし下落基調が長く続く通貨でもあります。

長期保有を検討する場合は、以下のポイントを理解したうえで慎重に判断する必要があります。

① スワップがいつ下がるか分からない

トルコリラの魅力とされるスワップポイントは、政策金利の変更によって日々変動します。

過去には中央銀行の突然の利下げでスワップが急減する事態に。

スワップ狙いの投資家が大きく収益を削られたこともあります。

またFX会社ごとにスワップ付与の条件が異なるため、スワップ目的なら定期的な比較や見直しが欠かせません。

「今の高スワップがずっと続く」と考えるのは危険です。

② ハイレバレッジは絶対に危険

トルコリラは値動きが極めて激しく、主要通貨よりも1日の価格変動が大きくなる傾向があります。

レバレッジを高く設定すると、少しの下落でも証拠金維持率が急低下しロスカットにつながります。

特に過去の“トルコリラショック”では、短時間で急落し、高レバレッジのポジションが連続ロスカットされました。

長期保有するなら「レバレッジ1〜3倍以内」を大原則と考えるべきです。

③ 情報収集の偏りに注意

ネットには「トルコリラは今が買い」「スワップで勝てる」というポジティブな情報が多くあります。

しかし現実には通貨の基礎条件(ファンダメンタル)は不安定な状態が続いています。

インフレ・金利・政治リスクなどが改善しない限り、長期での通貨上昇は期待しにくい状況です。

投資する場合は毎月のインフレ率(CPI)、政策金利などを定期的に確認することが重要です。

片側の意見に偏らない判断が求められます。

Q&A:トルコリラ/円のスワップ関連でよくある質問

Q1. トルコリラの「AI予想」は信用できますか?

AI予想は過去データをもとに確率的な動きを示すものであり、未来の価格を保証するものではありません。

特にトルコリラは政治要因で突発的に動きやすく、AIでも完全予測は不可能です。

Q2. トルコリラは10年後どうなりますか?

トルコリラの10年予測は非常に難しく、長期で安定的に上昇するシナリオは現時点では多くありません。

金利・インフレ・政治リスクなどの構造的な課題が改善しなければ、緩やかな下落基調が続く可能性があります。

ただし将来の政権交代やインフレ改善により、長期で回復する余地がゼロではありません。

Q3. トルコリラの長期予想はどう考えるべきですか?

長期予想を考える際は、短期のチャートより「国家のファンダメンタル」を重視することが重要です。

政治の安定性、中央銀行の独立性、インフレ率、外交関係などを総合的に判断する必要があります。

現状では長期で強気になるには材料が不足しており、下落リスクを前提に資金管理を行うべきです。

Q4. トルコリラに投資して人生最大の失敗だったという声は本当ですか?

過去にはスワップ狙いで長期保有し、大幅な為替差損により損失を出した個人投資家が実際に多く存在します。

下落トレンドの通貨を高レバレッジで持ち続けた結果、ロスカットとなったケースも少なくありません。

こうした具体的事例が「人生最大の失敗」という口コミにつながっています。

Q5. トルコリラで大損した主婦の話は本当ですか?

実際に2018年や2021年の暴落時には、SNSやブログで「生活資金を失った」という投稿が多数ありました。

特にナンピン買いを繰り返した人ほど損失が大きい傾向がありました。

Q6. トルコリラが0円になったらどうなりますか?

理論上「0円」はほぼ起こりません。

しかし、通貨危機レベルの大幅下落が続けば実質価値が大きく損なわれる可能性はあります。

「0円」という表現は極端ですが、価値が大幅に下がるリスクは常に意識する必要があります。

Q8. 今の価格帯は買い時ですか?

下落トレンドが長期化しているため「買い時」と断言するのは難しい状況です。

まとめ:トルコリラFX戦士が大損し地獄を見た例も

トルコリラは下落が長く続いており、政治・経済・外交リスクが複合して動く非常に難しい通貨です。

今後の展開も、インフレと政策金利の行方次第で大きな値動きが続く可能性があります。

ニュースのチェックを怠らないことが重要です。

share:

  • 記事を書いた人 ゴクラクJOURNAL編集部

    不動産クラウドファンディング等の情報を提供しています。投資初心者の目線に立った運営を目指しています。記事は情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する意思決定は、事業者の公式サイトにてリスク等の内容をご確認いただき、ご自身の判断にてお願いいたします。

    この執筆者の記事を見る
こちらの記事もおすすめ
不動産クラファン
【2025年最新】CREAL/クリアルキャンペーンで5万円分もらう方法@上場企業
ソシャレン
最新キャンペーン!Fundsで最大5000円もらえる!ファンズの特徴は?

#事業者レビュー

ソシャレン
Funvest(ファンベスト)キャンペーン最新情報|紹介コード・ポイントサイトも徹底調査
不動産クラファンの選び方
【20以上使い比較】本当におすすめな不動産クラウドファンディング9選

#評価S

投資家タイプ診断で不動産クラファン事業者から、あなたにおすすめのファンド選びをナビゲート!

たったの1分
投資家タイプ診断をする