不労所得で生活はやめとけ?種類やおすすめランキング!デメリットも解説
公開日 2025/11/12
最終更新日 2025/11/12
「働かずに収入を得ることができたら……」
と誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
その夢に近づく手段が「不労所得」です。
しかし、不労所得だけで安心して生活できるのか?、実際に稼いでいる人はどれくらいいるのか。
そして「やめとけ」と言われる理由は何か。
この記事では、不労所得の基本からメリット・デメリット、種類を解説。
初心者向けの方法、生活するためのポイントまで幅広く解説します。
「将来は働かずに収入を得たい、セミリタイア(FIRE)したい」
「副収入を本格化したい」
と考えている方にも、理解できる内容です。
- ・不労所得=「完全放置」ではなく、初期投資・努力・維持が必要
- ・収入分散と時間の自由、複利で長期安定を狙えるのがメリット
- ・空室/減配/相場変動・詐欺などのリスク理解が必須
- ・代表例:配当株・投信・不動産/クラファン・ブログ、Youtube等
- ・月1万→5万→10万と段階目標で、複数の柱を無理なく構築する
1. 不労所得とは何か?
まずは「不労所得」の定義と、よくある誤解を整理します。
「不労所得」とは、一般に「自分が働かなくても収入が入る」ことを意味すると解釈されがち。
ですが、実際には
①初期の労力・投資が必要で、
②時には維持管理も必要で、
③労働時間に対するリターンが高い収入形態
を指します。
つまり、完全に何もしないで収入が入り続けるというわけではなく、努力が必要です。
2. 不労所得のメリット・デメリット
不労所得を始める前に、まずは「どんな良い点があるのか」「どんなリスクを伴うのか」を正しく理解しておきましょう。
仕組みを作ることで長期的な安心を得られる一方で、誤解されやすい落とし穴も存在します。
ここではそれぞれをわかりやすく整理します。
2-1. 不労所得のメリット
不労所得の最大の魅力は、「時間」と「お金」の自由度を高められることです。
短期的な収益よりも、長く続けられる安定性を重視する人に向いています。
収入源を分散できる
給与だけに頼らず、複数の収入経路を確保できるのは大きな強みです。
たとえば、給与のほかに毎月数万円の配当金や家賃収入があるだけでも、心理的な余裕が生まれます。
将来的なリストラ・転職リスクにも備えやすくなります。
時間的自由が増える
労働時間を減らし、趣味・家族・自己投資に時間を使えるようになります。
不労所得(投資・ロイヤリティなど)は、収入の一部を“自動化”できます。
時間に縛られないライフスタイルを実現しやすくなります。
資産が自動的に収益を生む仕組みを作れる
不動産・投資信託・株式などを活用すれば、資産そのものが「お金を生む装置」として働いてくれます。
長期的には、運用益や配当が再投資に回り、雪だるま式に資産が増える“複利の力”を実感できます。
2-2. 不労所得のデメリット
メリットが多い一方で、不労所得には
「思ったほど簡単ではない」
「リスクを軽視しやすい」
といった側面もあります。
特に初心者は「最初から完全放置で稼げる」と誤解しがちなので、以下の点には注意が必要です。
初期投資や準備が必要
不労所得を生む仕組みを作るには、最初に時間や資金を投入する必要があります。
たとえば不動産投資なら物件購入費、ブログなら執筆とSEO対策、株式投資なら運用資金が欠かせません。
短期間で結果を出すのは難しいため、数年単位の計画を立てることが重要です。
安定収入になりにくい
不労所得は市場や景気の影響を受けやすく、毎月の収入が一定とは限りません。
不動産では空室リスク、株式では減配リスク、アフィリエイトでは広告単価の変動などが起こり得ます。
生活費を完全に依存させず、複数の収入源を組み合わせて安定化を図るのがポイントです。
維持管理の手間やリスクがある
「不労」とはいっても、完全に放置できるわけではありません。
不動産なら設備管理や入居者対応が必要。
ブログやアプリなら情報更新。
投資ならポートフォリオの見直しなど、継続的なメンテナンスが必要です。
適度な管理体制を整え、想定外のトラブルにも対応できるよう準備しておきましょう。
3. 不労所得の種類一覧と特徴
ここからは、不労所得として代表的な手段をわかりやすく紹介します。
初心者でも始めやすいローリスク型から、リスクを取って大きな収益を狙うハイリスク・ハイリターン型までを厳選。
目的に応じて選ぶのがポイントです。
不動産投資(家賃収入)
物件を購入し、入居者に貸し出して家賃を得る方法です。
安定した家賃収入が見込め、ローンを活用すれば少額資金でも始められるのが魅力です。
ただし、空室や修繕費のリスクもあるため、立地選びや管理会社の選定が重要になります。
長期保有型の投資として、サラリーマンや副業禁止の職種(公務員)でも実践している人が多い分野です。
株式投資/配当金
企業の株を保有し、定期的に支払われる配当金を得る方法です。
1株から始められるためハードルが低く、証券口座を開設すればすぐに取引できます。
ただし、株価の上下や減配など、市場の影響を受けやすいため、長期的な分散投資が基本です。
国内株では年2回、米国株では年4回配当が支払われるケースが多く、ドル建て収入としても人気があります。
投資信託(分配型)
プロの運用会社に資金を預け、代わりに運用してもらう仕組みです。
株や債券などに分散投資されるため、個人で管理するよりリスクを抑えやすい特徴があります。
毎月・隔月などに分配金が支払われるタイプを選べば、定期収入を得やすいです。
ただし、分配金が元本を削って支払われるケースもあるため、運用レポートを確認することが大切です。
不動産クラウドファンディング
複数の投資家から少額の資金を集め、不動産を開発・運用して得た利益を分配する仕組みです。
1万円から始められる案件も多く、初心者が不動産投資を体験する入り口として人気があります。
利回りは年3〜6%が目安で、元本割れのリスクを抑えつつ資産形成を目指せます。
ただし、途中解約ができないケースもあるため、資金計画には注意が必要です。
知的財産/ロイヤリティ収入
自分の著作物(本・音楽・写真・アプリなど)を販売・配信して得る収入です。
一度仕組みを作れば、自動的に売上や印税が入る可能性があります。
ただし、最初に制作やマーケティングの手間がかかるため、短期での結果は出にくい傾向があります。
副業レベルで始められ、成功すれば長期的なストック収入になります。
アフィリエイト・ネットビジネス
ブログやYouTube、SNSなどの媒体を通して広告収入を得る方法です。
初期費用がほとんどかからず、自分の得意分野や体験を発信することで収益化が可能です。
成果が出るまで時間がかかりますが、検索などでのアクセスが安定すれば半自動的に収入を得られます。
時間を味方につけるタイプの不労所得として、20〜40代を中心に人気が高まっています。
シェアリングエコノミー・レンタル収入
駐車場・車・スペース・家電などを貸し出して収入を得る方法です。
例として「タイムズ」「Airbnb」「メルカリのレンタル機能」などが挙げられます。
空き資産を有効活用でき、初期コストも少ないのが特徴。
ですが、利用者トラブルや稼働率によって収益が変動します。
生活の延長線上で始められる不労所得として、主婦や副業初心者にも人気のジャンルです。
4. 各不労所得の実例・年間収益モデル
これまでは種類を紹介しました。
ここでは具体的に「どれくらいの収益モデル」があるのか、年収ベースでイメージできるように整理します。
不動産投資(家賃収入):月10万円も可能
モデル例:東京近郊のワンルームマンションをローン+自己資金200万円で取得、月家賃8万円、年間家賃収入96万円。
ローン返済・管理費・税金等合計50万円と仮定すると、手取りキャッシュフローは約46万円/年となります。
つまり月あたり約3.8万円。
物件を増やすことで収入も増やせる
このモデルでは「家賃収入96万円-経費50万円=手取り46万円」が年間収益。
仮に手取りを「月10万円=年間120万円」まで増やす場合。
単純計算で物件規模を2〜3戸に増やすか、家賃8万円を月12〜15万円に引き上げる必要があります。
ブログ/アフィリエイト収入:月5万円以上も可能
モデル例:記事数100本、月平均アクセス1万PV、広告・アフィリエイト収益月5万円と想定。
年間収益=5万円×12=60万円。
このモデルは初期に数か月〜1年程度で100本の記事を投稿・SEO対策を行なった上で月5万円を維持できたケース。
定期リライトや外部リンク強化で月10万円(年間120万円)を目指すことも可能です。
投資信託・株式(配当金/分配金)
モデル例:株式・ETF・投信を合計1000万円購入、平均配当・分配利回り3%と仮定。
年間収益=1000万円×3%=30万円。
月あたり約2.5万円。
月10万円(年間120万円)を目指すなら、利回り3%であれば必要資金は約4000万円という計算。
資金規模の大きさがボトルネックになるため、初心者は少額から積み上げる戦略が有効です。
不動産クラウドファンディング
モデル例:毎月3万円(年間36万円)を不動産案件に投資、想定分配率4%と仮定。
年間収益=36万円×4%=1.44万円。
少額スタートでも可能ですが、収益規模は限定的。
月10万円目指す際の資金はいくら必要?
このモデルを月10万円(年間120万円)に引き上げる場合。
年間投資額を約300万円以上とし、利回りを4〜5%以上に維持する必要があります。
リスク・案件選定がカギとなります。
知的財産・ロイヤリティ収入(書籍・音楽)
モデル例:自著を出版し、年間販売部数1000部、1冊あたり印税(報酬)1000円と仮定。
年間収益=1000部×1000円=100万円。
月あたり約8.3万円。
出版自体に時間・労力と販促が必要で、また継続販売が前提となるため「継続収益の仕組み化」が重要です。
5. 目的別 不労所得の選び方
自分のライフスタイル・資金・リスク許容度に応じて選ぶことが重要です。
ローリスクから始めたい
例:ネットビジネス(ブログ・動画)+少額の株式配当。
時間や資金を少なめにしつつ、仕組みを構築する形です。
安定した収入を得たい
例:賃貸物件を所有して家賃収入を得る。
不動産会社や管理会社を使えば運用も比較的スムーズです。
少ない予算で始めたい
例:不動産クラウドファンディングでの収入。
初期資金が少ない人向けです。
自分でコンテンツを作りたい
例:書籍・音楽・動画等のコンテンツを作ってロイヤリティ収入を得る。
創作力を活かす人向けです。
ハイリターンを狙いたい
例:複数の賃貸物件・起業的ネットビジネス。
資金・リスクの両方を取る覚悟が必要です。
6. 職業別おすすめの不労所得方法
サラリーマン(会社員)におすすめ
副業禁止規定や勤務時間の制約がある場合、投資信託・少額株式・ブログ運営など、時間を選ばず始められるものが安心です。
主婦(主夫)におすすめ
家事・育児の合間にできるネット収入(ブログ・アフィリエイト)がおすすめ。
他に、ポイント投資での収入・レンタル収入などを活用するのがおすすめです。
7.「不労所得だけで生活できるか?」に回答
多くの記事で「不労所得で暮らせるか?」という問いが出てきます。
実際にそれだけで生活している人の割合は極めて少ないです。
理由としては、以下が複数関係しています。
・収入を得るまでの準備期間
・変動リスク
・維持管理の手間
・税金・社会保険の問題など
「完全に働かずに収入を得続ける」ことは難易度が高いです。
「労働時間を大きく減らす」「収入源を複数持つ」という形が現実的です。
8. 「不労所得やめとけ」と言われる主な理由
不労所得は魅力的に見えます。
一方で、実際に始めた人の中には「思ったより大変だった」「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくありません。
ここでは、「不労所得はやめとけ」と言われる主な理由をわかりやすく整理し、なぜそう言われるのかを解説します。
過度な期待をしてしまう
最も多い誤解が、「不労=完全放置で稼げる」という思い込みです。
実際には、仕組みを作るまでに時間や労力がかかり、すぐに結果が出るわけではありません。
特にブログ・アフィリエイトなどは、最初の数か月は利益がほとんど出ないこともあります。
「労力ゼロで毎月自動的に収入が入る」という幻想を持ったまま始めると、途中で挫折してしまう人が多いです。
リスクを軽視してしまう
どんな不労所得にも「元本割れ」や「収益の変動」などのリスクがあります。
不動産投資なら空室や修繕費。
株式投資なら暴落リスク。
クラウドファンディングなら運営会社の破綻リスクなど、想定外の出来事が起こります。
リスクを最初から織り込み、余剰資金で運用する姿勢が大切です。
借金してまで始めるのはおすすめできません。
完全な「不労」にならない
多くの人が期待する「働かなくても収入が入り続ける状態」は、実際にはごく一部に限られます。
ブログなら記事更新やSEO対策、投資なら定期的なリバランスなど、どんな手段でも一定の“メンテナンス”は必要です。
詐欺や誇張広告に惑わされる
「1日5分で月10万円!」「完全放置で毎月50万円」など、甘い言葉で誘う情報商材や詐欺も多く存在します。
特にSNS広告や副業サイトでは、誇張された成果事例が目立ちます。
公式実績のない個人発信や、収益証明のない情報商材には注意が必要です。
継続できず途中でやめてしまう
不労所得は「継続力」が収益を生みます。
成果が出るまでに半年〜数年かかるケースもあり、短期間で結果を求める人ほど失敗しやすい傾向にあります。
最初から「長期目線」で取り組む意識を持つことが、成功の第一歩です。
9. 現実的な収入目安とシミュレーション
「不労所得でどれくらい稼げるの?」という疑問に対して、多くの人が目指せるのはまず月1万円程度です。
月5万円以上は仕組みと資金が必要。
月10万円以上は副業レベルの取り組みが求められます。
ここでは、無理なく目指せる現実的な目安を紹介します。
月1万円:最初の現実的なゴール
月1万円は、初心者が最初に到達できる現実的な目標です。
小さな成果を積み上げることで、資産が自動で増える感覚をつかめます。
月5万円:中期的なステップアップ
月5万円を安定して得るには、運用資産1000万円前後が目安です。
不動産クラファンや高配当株などを組み合わせ、複数の収入源を作ることで実現しやすくなります。
ブログやアフィリエイトでも、半年〜1年継続すれば届く可能性があります。
月10万円以上:副業レベルの仕組み化が必要
月10万円以上になると、もはや「副業」としての取り組みが必要です。
不動産投資で複数物件を持つ、YouTubeやブログで広告収益を得るなど、時間と労力をかけていく段階です。
資金力・継続力が求められ、誰でもすぐに再現できるわけではありません。
10. 不労所得を作るなら押さえるべき3つの視点
不労収入では、次の3つを必ず意識しましょう。
初期投資・資金力:資金が少なければ低リターン。反対に大きく稼ぐには資金も比例します。
自分の強み・経験の活用:コンテンツ作成、ブログ、アフィリエイト、不動産運営など、自分が継続できる形を選ぶことが成功の鍵です。
仕組み化・自動化できるか:できるだけ手間を減らす仕組みに注目しましょう。
11. Q&A:不労所得で暮らしたい人の疑問に回答
Q. 不労所得だけで生活できるの?
A. 理論上は可能ですが、実際には準備期間・資金・管理体制などが必要で、短期間では難しいです。
複数の収入源を持つことが現実的です。
Q. 初心者にはどんな方法が向いている?おすすめは?
A. 少額からできる「ブログ、SNS、せどり、フリマ、オークションなどのネットビジネス」がおすすめです。
手間が少ない手段から始め、経験を積んで徐々に規模を広げましょう。
12. 現実的なまとめ:不労所得=働かないではない
不労所得は、給与以外の収入源を作る有効な手段です。
仕組みさえ整えば時間や場所に縛られず、人生の選択肢を広げられます。
ただし、初期投資・管理・リスクは必ず伴います。
「ノーリスクで誰でも簡単に大金」という話は現実的ではありません。
自分の資金力・時間・強みを踏まえ、まずは少額・低リスクから始めましょう。